今日，9月17日は敬老の日です。
家内から「今日はおとうさんの日」ですよと言われて，「来年からだよ」と言い返して横浜から2 週間振りに
草津へ戻りました。
先月，小生に「敬老会ご招待状」が届いたことは既報(Diary / No.465－2012.08.02 /一通の招待状)
の通りです。
そのことを彼女は覚えていたからでしょう。
実は，その後どうしても腑に落ちなかったので地区の民生委員さんに確認したところ 草津市の敬老会の
有資格者になる年齢は70 歳とのことでした。
小生が70 歳に達していない旨説明し，丁重に敬老の日のお祝いの会への出席を辞退申し上げ一件落着と
なっていました。
2 週間も空けると，庭のあちこちにはいつのまにか雑草が生えて目立ちます。
涼しい頃を見はからって草引きをしていると，ピンポ－ンとドアホ－ンが鳴りました。
町内会長さんの来訪でした。
何事かと聞いてみたら，「敬老会の記念品をお届けに参りました」とのことです。
これまでの経緯と小生がS××年3 月生まれだと説明したところ，小生が敬老会の有資格者であることが
判明しました。
敬老会の有資格年齢は数えの70 歳(≒69歳)だったのです。
それで納得です。
その上で，記念品の菓子折りをありがたく頂戴しました。
この日行われた平成24 年度敬老会プログラムが添付されています。
プログラムの裏面には，イラストとともに「いつまでも おげんきに」と。
小生，ひねくれているのでしょうか，この文言を逆説的に読んでしまうから困ったものです。
たかが1 歳と違わないのですが，無意識的に敬老会の仲間入りに抵抗していたのかもしれません。
何となく棺桶に1 歩足を踏み入れるみたいに感じていたのでしょう。
敬老の日とは，多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し，その長寿を祝う日とのことです。
小生，この定義に沿った実績を残していないので気が引けます。
ただ，歳をとった分，様々な経験をしてきたから判断力だけは未だ健在と言えるかもしれません。
と言うことで，私こと「古希」の仲間に入ったのです。
「百寿(ももじゅ)」まで頑張ろうと思っていますので「古希」はまだ序の口です。
ちなみに，日本人の平均寿命は女性85.9 歳，男性79.4 歳(2011年簡易生命表，厚生労働省)。
いゃあ，日本人も長寿になったものですねぇ。
又，Wikipedia によると，ギネス・ワ－ルド・レコ－ズが認定する人類の最長寿記録者は，フランス人女性，
ジャンヌ・カルマンの122 歳です。
彼女は100 歳まで自転車に乗っていたとのことです。
小生，彼女には及ばないが1 世紀を目標に生きようと自転車で足腰を鍛えています。
彼女のこの経験則から，不良長寿にならないための一つの方法が，自転車活用法であることがわかり心強く
思っています。
古希の，或いは古希に近い皆さん，健康長寿のために自転車始めませんか？
今からでも遅くはありませんよ。
ゆうゆう会とは，このWeb site で一度取り上げました(Diary / 313-2010.11.15 /「第2回ゆうゆう会
例会」)通り，かって小生が勤務していたF 社に同期入社した
親しい連中の麻雀の同好会が名を変えて今に続いている親睦会です。
第2 回例会時に，次回例会として伊豆高原のF 社保養所「ヴィラ伊豆」での開催が決まっていました。
2011.03.11の東北大震災により延期されていたその計画が，今回実現したのです。
この例会の前日(9/12日)には，メンバ－の一人，Saito-sanから沼津にお住まいの Yoshida-sanと
共に熱海の別荘に招待され，秋の政局についての政治談議をしたり，ゴルフのパットのレッスンがあったり，
囲碁を楽しんだりしました。
翌日，昼食後しばらくしてから三人で伊豆高原にある保養所へ。
この保養所を利用するのは，現役時代を含め3 回目です。
既に先着の3 名は，付属のテニスコ－トで汗をかいています。
このくそ暑いのに，よくプレ－ができますね。
我々は温泉大浴場で汗を流してから，涼しい部屋でSaito-san と囲碁
対局。
小生，草津に移ってから2 年間，ほとんど打ったことがありません。
三段の上手(うわて)に五子を置いて対戦。
どういうわけか，結果は持碁(ジゴ)の引分けに終りました。
テニス組と共に食堂で前夜祭です。
ビ－ルで乾杯し，久し振りに皆さんと近況報告をしながら保養所のご馳走
に舌鼓をうちました。
ビ－ルや日本酒は持ち込みですので安上がりです。
この保養所，アルコ－ル類が持ち込みOKなので良心的な保養所でしょう。
この保養所，ウイ－クディにもかかわらず，入りが多いです。
観光ホテルや旅館は閑古鳥が鳴いていると言うのに。
勿論，お客は100%，F社OB/OGの年金生活者とその家族とお見受けしました。
二次会はカラオケです。
カラオケで歌うのも何年振りでしょうか？
我々の年代，歌えるのは演歌です。
皆さん, それぞれ3～4 曲，歌いましたネ。
同級生ですが，曲目で皆さんの生きてきた時代がすぐわかります。
翌日は，伊東カントリ－クラブでゴルフ懇親会です。
ゴルフ場は，ヨットセ－リングの時に見えるあの大室山と横並びの位置にあります。
今日の参加者は5 名でしたので，2 組に分かれてプレ－。
丘陵のゴルフコ－スですが，手入れが行き届いています。
快晴の空の下，9 AMにスタ－ト。
標高はどれくらいでしょうか，下界よりも温度差があり風が吹くと涼しいです。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
一緒に回ったTeshima-san，現役時代は交換機のビジネスでインドやタイに駐在していたとか。
現地でゴルフ三昧の生活だったのでしょうか，なかなかの腕前には驚きました。
インドにゴルフ場があるのかと聞いたら，イギリス以外で一番古いゴルフ場はインドのカルカッタにあり，
その歴史は日本より古いそうです。
イギリスの植民地時代に作られたと聞いて納得しました。
現在では大都市近郊には必ずゴルフ場があるそうです。
さて，小生のスコアですが，初めてのコ－スにしては上出来でした。
Out=46，In=47，Gross=93, HDCP=15.6, Net=77.4 (新ペリア)。
尚，他のメンバ－のスコアについては，個人情報保護の観点からここでの公表は差し控えます。
関係者限定で下記のPicture (但し，Password 付き)をクリックしてご覧いただけます。
   Picture / Golf / 「第4 回ゆうゆう会例会」 (但し,Password が必要です)
そんなこんなで，久し振りの楽しいゆうゆう会例会でした。
同窓生がアレンジしてくれた格安ゴルフパックを利用して栃木県は日光市にある“きぬがわ高原CC”
でゴルフを楽しんできました。
満喫コテ－ジパック(1 泊3 食・乗用カ－ト・セルフ・1R) にオプションとして前日1R (乗用カ－ト・セルフ・
昼食付) プレ－を付けて約18K 円と得々パックでした。
初日はゴルフ場で昼食後，1 PMからスル－プレ－で1 Round プレ－。
標高1,200 m の大自然に囲まれた高原リゾ－トコ－スですので涼しいです。
このゴルフ場，女性プレヤ－が多いように見受けました。
涼しいゴルフ場だし，又近くに鬼怒川温泉があるからでしょうか？
プレ－終了後お風呂で汗を流してから宿舎であるゴルフ場併設のコテ－ジに移動。
洒落たコテ－ジで用意されていたすき焼きで夕食を楽しみました。
二日目はクラブハウスで朝食後，8:30AM, IN コ－スからスタ－トです。
まだ早朝だからでしょうか，ゴルフ場は雲海より上にあり印象的でした。
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ゴルフ場より下に見える雲海 |
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バイキングの昼食を挟んで，12:10 PM OUTコ－スをスタ－ト。
空の雲行きがあやしくなってきました。
No.1 ロングホ－ルの途中からパラパラきました。
No.2 のショ－トホ－ルに移った途端に土砂降りとなりました。
山のお天気は変化が速いですね。
この雨ではやる気がしません。 雷さんも鳴っています。
止めましょうと言うことで，カ－トでクラブハウスへ退散。
他の組のプレヤ－も次々と戻ってきます。
土砂降りの雨の中, 次々にクラブハウスに戻って来るカ－ト |
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クラブハウスでコ－ヒ－を飲みながら様子見をしていると，30 分程して晴れ間が出てきて雨が上がった
のです。
No.2 ホ－ルに戻りプレ－再開です。
こんなハプニングがありましたが，無事，フルラウンドを回ることができました。
久し振りに二日連ちゃんのゴルフでした。
皆さん 古希に近いお歳なのに相変わらず元気ですね。
健康な証です。
復路もT.Y-san の運転で東北自動車道を一路，浦和へ向かいました。
この残暑厳しい時期に，涼しい高原でプレ－ができ楽しかった2 日間でした。
皆さん サンキュ－です。
詳しくは，下記のPicture のボタンをクリックしてご覧下さい。
皆さんのスコアや写真がアップされています。
  Picture / Golf / きぬがわ高原CC へゴルフ旅行
(尚，閲覧にはPassword が必要です)
ウネリでヨットは揺れていますので，寝付きが悪くどうしてもうとうとした眠りでした。
「交代ですよ。」の声でtamma-san と共に目覚めました。
時刻は30日の2:30AM です。 2 回目の当直です。
ル・パルナス号は駿河湾を横断中で，前方には伊豆半島西海岸の小さな灯りと，石廊崎灯台から放たれる
赤と黄色のライトが周期的に見えてきます。
西海岸に沿って石廊崎?駿河湾に向け，又その真逆に夜間航行する船舶の多さには驚きました。
この海域では，駿河湾から石廊崎方面に向けての黒潮の流れが速いです。
それは，GPS の航跡から分かります。
GPS に記憶させた航路に対して，実際の航跡は平行移動して記録されているからです。
tamma-san が，その補正作業をしてくれます。
航行速度は，潮流の速度が加わって5～6 ノットと快調です。
4:30 AM から2 回目の仮眠です。
石廊崎灯台沖から下田沖までの海の難所を日の出後の5:30AM 頃に通過するようコントロ－ルするのが
次の役目です。
この海域も岩礁が多く，明るくなってから安全航行したいとの船長の確固たる意思によるものです。
6 AM 過ぎに仮眠から起きると，日が出ていて明るくなっていました。
ル・パルナス号は，石廊崎灯台を既に通過し，下田沖に向かっています。
前方には，無人島の神子元島(かみこもしま)や岩礁が見えます。
この付近は絶好の釣り場らしく，何隻かの釣り船も見えました。
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伊豆下田沖方面を眺める(中央に小さくみえる島は，神子元島) <at 6:05AM> |
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この海域でも，貨物船やLNG タンカ－と遭遇します。
6:45AM 頃に下田沖を通過。
船長はiPad からFace book のアップデ－トに余念がありません。
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通り過ぎる貨物船 |
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ル・パルナス号のコックピット |
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お腹がすきました。
船長がキャビンでお湯を沸かして温めて用意してくれたレトルトカレ－が朝食です。
激辛だったので冷たいビ－ルが又，おいしいです。
ル・パルナス号は東伊豆海岸を一路，熱海に向け進みます。
この沿岸も順方向の黒潮の流れにバイアスされて，速度は5.5～7 ノットと快速です。
今日も快晴で真夏の太陽が容赦なく照り付け，暑～いです。
9:10AM 頃，稲取沖を通過。
海岸の向うの山の上には，東伊豆町の風力発電用の風車の列が見えます。
この町では，発電した電力を毎月，売電しているようです。
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10AM 頃，伊豆高原沖を通過。
大室山と高原に点在する別荘地帯が鮮やかに見えます。
海上に浮かぶ初島もはっきり見えます。
このあたりから，黒潮の流れも弱まりスピ－ドが落ちました。
海面は凪(なぎ)状態です。
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| 伊豆高原沖から大室山を眺める < at 10 AM > |
伊東沖を横断して熱海マリ－ナへ向かいます。
海上から眺める熱海の景色も絵に画いたように美しいです。
船長の言を借りれば，地中海の小国・モナコの海岸のようです。
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12:30 PM に無事，スパ・マリ－ナ熱海に入港しました。
志摩からの航海時間は，30 時間30 分でした。
帰着後，ル・パルナス号を清掃してから船上で無事の回航を祝ってワインで乾杯です。
今回の回航・セ－リングは，小生にとって一度の航海距離としては最長不倒距離のロングセ－リングで
あり，又，その航海時間としては，最長不倒時間でした。
又，夜間セ－リングも初体験で，様々なことを学ばせていただきました。
船長はじめクル－メンバ－の皆様，お疲れ様です。
皆様，ありがとうございました。
tamma-san の奥様のお迎えの車で熱海駅まで送ってもらい，新幹線で横浜へ帰宅。
きっと，今夜は爆睡でしょうね。
携帯電話の目覚ましアラ－ムで4 AM起床。
ほとんどヨットの揺れを感じずに快眠できました。
今日こそはウネリも収まり回航できそうな予感がします。
オニギリの朝食を済ませ6 AMに出港。
ハ－バ－は穏やかで湾内の岩礁や断崖下にも大きな白波は見えません。
湾外に出ましたが，ウネリは前日よりもはるかに落ち着き，高さは最大で2 m 位でしょうか。
およそ50 回に1 回は大きなウネリに遭遇することはありますが。
船長ほか皆さんから安全宣言が出され，本日の回航が決断されました。
外海に出てからしばらく熊野灘を機走すると志摩・前島(さきしま)半島の和具沖に来ます。
この辺りは浅瀬や岩礁が多く，海の難所として知られる布施田水道です。
志摩の難所/布施田水道を通過
2012.08.29 AM8:00～8:15 |
布施田水道に入る手前には緑色の灯標があり，その向うに二つの小島(和具大島，小島)が見え，小島の
左海岸沖を慎重に走ります。
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布施田灯標と和具小島 |
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この海域の先には網の仕掛け場所を示す竹竿のようなものが多く立っているので細心の注意が必要です。
大王崎灯台を左手に見ながら沿海に出ると，渥美半島の伊良湖岬が見えてきます。
波は更に穏やかになり，快晴の絶好のセ－リング日和です。
風も出てきたのでメインセ－ルとジブセ－ルを上げて機帆走です。
ひたすら，遠州灘を快走します。
会話も無くなり，することもなく寂しくなってきました。
音楽でも聞こうということになり，tamma-san がCD を取出してきてボ－ズのiPhone 用スピ－カ－で
ミュジックタイムとなりました。
先頭曲は，西田佐知子のヒットソング「コ－ヒ－ルンバ」でした。
いゃあ，懐かしいですね，このマラカスのメロディ－。
コ－ヒ－があったら最高でしたんですが。
音楽の次はトロ－リングです。
私こと，漁労担当が先発で仕掛けを流してから30 分程してヒット！
皆さんから夕食のお刺身用の魚を期待されたが，残念ながら大きなシイラでした。
そんなことでリリ－スとなりました。
退屈そうなT.K-san にバトンタッチ。
しばらく音沙汰がなかったですが，立て続けにヒット。
やはり，シイラです。
最後に掛かった一尾が刺身用に解体されました。
遠州灘を帆走中に多くの様々の本船に遭遇しました。
暇にまかせて写真に収めましたので，その幾つかをアップしましょう。
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自動車運搬船
(10:23)
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LPG 船 (10:44)
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LNG 船(?) (13:19)
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タンカ－(14:00)
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セメント船 (18:10)
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夕方，浜松沖を通過。
次第に夕闇が濃くなり，遠州灘海岸には灯りが見えてきます。
午後8 時頃でしょうか，遠くの沿岸にひときわ煌煌と輝く灯りが見えます。
tamma-san によると，政府の要請で停止中の中部電力浜岡原発だそうです。
彼によると，海岸に面した敷地沿いに24 時間体制で鋼鉄製の防潮堤の突貫工事が行われているとのこと
です。
なるほど，原発再稼働を目論んで，南海トラフ巨大地震を想定した津波対策なんでしょうネ。
更にその前方から，灯台のサ－チライトが間欠的にやってきます。
御前崎灯台のライトのようです。
回航から帰ってから分かったことですが，くしくもこの日，内閣府から南海トラフ巨大地震の被害想定が
公表されていましたね。
その想定によると，今回の回航ル－トである志摩～伊豆半島に至る遠州灘沿岸の津波の高さは軒並み
17～33 m に達し，御前崎では19 m の津波で浜岡原発の敷地は水没するとの予測です。
今回想定された「最大クラスの地震津波」は，従来の地震モデルに科学的知見の範囲で考えられる限りの
被害拡大要因を加えたもので，発生確率は極めて低いそうです。
しかし，このような潜在的な不安の下では，やはり段階的に原発を無くして欲しいものですね。
そんな事とはいざ知らず，その危険な南海トラフの真上を能天気に帆走していたとは。
サンセットが迫ってきました。
日没は6:20 PM頃でした。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
今夜は快晴で満天の星です。
そして，月明かりで海面もはっきり見え，夜でも安心して航行できそうです。
夜の10 時半から交代制の航海中の監視作業が始まりました。
1 組2 名による2 時間毎の夜勤です。
1 組が監視中に他の1 組は仮眠を取るのです。
いゃあ，夜勤なんて現役以来で何年振りでしょうかね。
ヨットはGPS にメモリ－された航路をオ－トモ－ドでほぼ正確に進んでいます。
監視の主たる任務は，海上を行き交う船舶との衝突を回避し安全に航海すること。
この回航で初めて知ったことですが，全ての船舶は夜の航海時に船首の右側に緑色灯を，左側に
赤色灯を，マストには黄色灯の点灯が義務付けられています。
このようなル－ルが守られて，海上交通は粛々と営まれていました。
我々の具体的な監視業務は，前後左右からやってくる本船を認識し，我がヨットの存在を彼等に
知らせることです。
ほとんどの本船が我がヨットを視認し，舵を切って衝突を避けてくれます。
石廊崎灯台沖の駿河湾に入って間もなくの24:30 に交代となりました。
仮眠中の二人を起こすのは心苦しいですが，たたき起こします。
引継ぎをして我々はキャビンに入りました。
それでは，皆さん2時間後の30日の午前2時半にまたお会いしましょう。
続き Diary / No.475－2012.09.04 /
「志摩⇒熱海・回航セ－リング(第5日目－8月30日－)」
携帯電話にセットした目覚まし時計の「起きて下さい」のアラ－ムで4 AMに起床。
夏とは言え，日の出前ですのでハ－バ－は未だ暗く夜のしじまに包まれています。
台風の余波によりウネリが五ケ所湾の奥に位置するこのヨットハ－バ－にも未だに到達していたようです。
宿舎のヨットが揺り籠のように揺れて眠りが浅かったです。
これまで経験したことがなかったのですが。
ル・パルナス号の船上でインスタント味噌汁とおにぎりの朝食を済ませると夜も白んできました。
5 AM 過ぎに出港。
湾内の岩礁や断崖には波が激しく砕けて大きな白波が立っています。
湾の中程にさしかかるとウネリが次々にやってきて，湾口に近づくにつれて一段と大きくなります。
外海に出るとこのウネリは4～5 m の高さで，ヨットは左右前後に大きく揺れます。
高波で全く前方が見えなくなる場合もあります。
出港してから45 分程経った頃に，T.K-san から本日の回航は中止しょうとの提案がありました。
この荒れ模様の海上で30 時間も過すのは，精神的にも肉体的にも耐え難いことであり，それ以上に危険
だからです。
沿海ル－トを進むとは言え，三重，愛知，静岡沿岸には波浪注意報も出ています。
全員納得・同意の上，今日は「勇気ある撤退」となりました。
実際，こんな天候ではセ－リングも楽しくないですからね。
と言うことで，荒れ狂う外海から逃げ帰ってきました。
これで二日間の足止めですが，已むを得ないでしょう。
約90 分のプチセ－リングから戻って，船上では早朝反省会(?)となりました。
さて，今日は一日どう過ごそうかしら？
睡眠不足と暑さ解消のためプ－ルでの水浴とプ－ルサイドで寝そべって，夕方まで十分な休養を取り
ました。
ス－パ－で補充用の飲食料を買い出してから，昨夜と同じ丸魚食堂で外食です。
食堂のTV ニュ－スによると台風15 号は，朝鮮半島近くの黄海上に達しているとのことです。
皆さん曰く，明日は海上も穏やかになっているでしょうとの希望的観測です。
明日も4 AM 起きです。
海の平穏を祈って就寝となりました。
続き Diary / No.474－2012.09.03 /
「志摩⇒熱海・回航セ－リング(第4日目－8月29日－)」
既に今日の出港が延期になっていることもあり起床は7:30 AMでした。
ポンツ－ンに設けられた水道の蛇口をひねり，生温～い水で朝のお化粧です。
朝食のためル・パルナス号が係留されているポンツ－ンへ移動。
今日も快晴，暑そうです。
ハ－バ－の前で咲くハイビスカスの赤い花が，一層暑さを感じさせます。
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朝のVCO 志摩ヨットハ－バ－ |
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ハ－バ－の前で咲くハイビスカスの花 |
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船長がキャビンで作ってくれた野菜ミックス・ハムサンドで船上朝食です。
材料は，レタス，キュウリ，トマト，ハム，マヨネ－ズ。
なかなかいけてました。
飲み物は，何故かビ－ルです。
午前中は，五ケ所湾を出て外海の状況を見るために偵察セ－リングに出かけました。
やはり，長周期の大きなウネリが押し寄せています。
湾内はウソのように穏やかなんですがねぇ。
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引き返して，湾内の礫浦(さざれうら)にある釣舟・三吉丸/富乃屋食堂に立寄り昼食することになりました。
礫浦魚市場の近くの岸壁にたまたま係留されていた釣舟・三吉丸にル・パルナス号を舫って下船。
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三吉丸に舫ったル・パルナス号 |
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釣船三吉丸・富乃屋食堂 |
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礫浦に浮かぶル・パルナス号 |
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食堂に入ると，まるで漁師の主人が愛想よく振舞ってくれます。
出してくれた殻付き落花生で先ずは冷たいビ－ルです。
そのうち，子カマスの干物焼き，マダイのお刺身，小アジのミリン干しなど志摩の珍味が出てきてビ－ルの
御代りが続きます。
最後の仕上げは冷し中華となりました。
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相変わらずの猛暑です。
午後は，昨日同様プ－ルで水浴，プ－ルサイドで昼寝をして過ごしました。
夕方から明日の回航時の飲食料を買い出しに五ケ所にあるス－パ－マ－ケットや主婦の店へ。
夕食は近くの「丸魚食堂」で外食です。
たまには船長をおさんどんから開放してあげなくっちゃ。
まさに食堂って感じで，隣りは兼業の魚屋さんです。
勿論，魚物の定食や丼物，地元の魚の一品物などの魚介料理専門でお値段もリ－ズナブルです。
目刺し，カツオのお刺身，カマス焼き美味しかったです。
気になる台風情報ですが，食堂のTVの6 PMのニュ－スによると沖縄本島を通過し時速20Km/h の
速度で東シナ海を北西に進んでいるとのことです。
速度が遅いのが気になります。
明日は4 時起き，5 時出港です。
早めの就寝となりました。
続き Diary / No.473－2012.09.03 /
「志摩⇒熱海・回航セ－リング(第3日目－8月28日－)」
7月末にスパ・マリ－ナ熱海(熱海市)からVOC 志摩ヨットハ－バ－(三重県・南伊勢町)に愛艇・ル・パル
ナス号を回航後，船上生活をしながら約1ケ月間志摩に滞在しマリン生活を楽しんでいたH.H-san が，母港
・熱海に戻ることになりました。
復路の志摩→熱海への回航は，8/27日に志摩YHを出港し8/28日に熱海に到着するスケジュ－ルです。
小生は，そのお手伝いをするために回航セ－リングに参加することになり，今日は草津から志摩YH への
移動日なんです。
お手伝いの主たる内容は，夜の航海の安全を確保すための監視役です。
回航をサポ－トするメンバ－は，小生とヨットにベテランのT.K-san とtamma-san の3 名です。
静岡・御殿場からのT.K-san, 同じく静岡・函南からのtamma-san と近鉄・志摩線の志摩磯部駅近くの
三重交通・磯部バスセンタ－で待合わせてバスで五ケ所バスセンタ－へ。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
近鉄・志摩線・志摩磯部駅 |
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三重交通・磯部バスセンタ－ |
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迎えに来てくれたH.H-san と共に夕食や回航用の食材や飲料の調達のために近くのス－パ－マ－ケット
へ。
途中，明日からの回航に最も気になっている台風15 号の話題が出ました。
台風15号は過去最大の勢力で26日夕刻に沖縄本島に接近し，その余波で三重・静岡沿岸には波浪注意報
が出ており，うねりは3～5 mとの予報です。
又，ル・パルナス船長・H.H-san の先行偵察セ－リングでも外海で相当のうねりが確認されているとのこと
です。
これらの情報から，明日の出港は無条件で延期されることに決定されました。
8月26日12 時現在の台風15号(NHK) |
と言うことで，今夜の夕食用の飲食料だけを買いだして志摩YH へ。
ここ志摩も残暑が厳しいです。
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VOC志摩ヨットハ－バ－ |
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たまりかねて，夕食までの間，YH に併設の子供用プ－ルで水浴したり，プ－ルサイドのリクライニング
チェアに寝そべったりです。
セミの鳴き声が暑さを一層増幅してくれます。
船長やT.K-san が調理してくれた料理で船上ディナ－です。
見て下さい，バラエティでしよう。
マグロのお刺身，カツオのお刺身，アジのタタキ，冷奴, 枝豆，さざえの壺焼，野菜サラダ，何でも有りです。
明日の回航が延期となったこともあり，これだけおつまみがあるとビ－ルやワインがすすみます。
女子サッカ－U20 ワ－ルドカップ，ヤングなでしこVS スイス戦をヨットのTV で観戦しながらです。
前回の五ケ所湾セ－リング時にお世話になったヨットが今回も宿舎です。
夜10 時過ぎにこのヨットに移動して就寝となりました。
明日の出港が中止となり，ゆっくりと寝られそうです。
続く Diary / No.472－2012.09.02 /
「志摩⇒熱海・回航セ－リング(第2日目－8月27日－)
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