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一昨日の6月28日に，今年で3回目の恒例のファミリ−会を行った。
場所は，新茶の香り漂う我々のホ−ムタウンの宇治。
いつもの通り，宇治川のほとりにある料理旅館の「鮎宗」に於いてである。
夕方の川床から眺める
宇治川 |
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毎年，5月末の土曜日に行っていたが，今年は小生が海外旅行，
クラス会，ゴルフ旅行などのイベントで忙しかったので，1ケ月遅れの
開催となった。
女房と共にJR宇治駅からタクシ−で現地に着くと，先着していた
弟夫妻が出迎えてくれた。
お互いに挨拶を交わして，旅館の仲居さんが給仕してくれたお茶を飲みながら雑談をして
いると，兄嫁や甥っ子達がやってきた。
定刻の16:30 になったのを見計らって，会場に移動。
そこは，旅館の前にある宇治川に張り出した川床の座敷である。
この会の趣旨は，我々ファミリ−が年に一度ホ−ムタウンに集まって，食事をしながら又お酒
を汲みかわしながら大いに語り合い，お互いの親睦を図ることにある。
今回は，4月に再婚した甥っ子がお披露目のために夫妻で参加してくれた。
そんなこともあって，ファミリ−皆で二人を祝福することが今回の主たる行事でもあった。
鵜飼観光に出る
屋形船 |
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弟の「おめでとう。」の発声でビ−ルで乾杯し，会はスタ−ト。
続いて，拍手喝采と共に会から花束が二人に贈られた。
両名は希望に溢れた晴れやかな面持ちで，本当に幸せ一杯という
雰囲気がにじみ出ていた。
新婦は甥っ子より年上の姉さん女房であるが，若々しくて気品があり庶民的で親しみやす
い感じのする人だった。
我々ファミリ−にとって願ったり叶ったりであった。
京風会席料理をいただきながら，アルコ−ルの勢いもあり次第に会も佳境に入っていった。
一昨年亡くなった我々兄弟の長兄が居ないのが寂しかったが，在りし日の兄の写真が納ま
った額を弟が持って来てくれていて，テ−ブルの上から参加してくれていた。
自己紹介から始まり，家族の近況，孫の話，趣味の話，海外旅行の話，甥っ子達の会社生活
の話等々で話はつきなかった。
外は小雨がぱらついていたが，夏の風物詩，宇治の鵜飼もPM7 時頃から始まった。
我々は床の座敷席の目の前の川で行われた鵜飼を見物できた。
観光客の乗った三艘の屋形船が，船頭さんの漕ぐ櫂でゆっくりと近づいてきた。
舳先で焚かれたかがり火の中で，伝統的な風折烏帽子と漁服をまとった女性の鵜匠が数匹
の鵜を操り，アユを獲りお客に披露するというショ−である。
帳の下りた夕闇の中でのショ−はとても神秘的であった。
小生は，外に繰り出し何回もシャツタ−を押したが，後でわかったことであるがうまく撮れて
いなくて残念であった。
本来なら，このぺ-ジに写真を載せる予定であったので誠に残念でした。
お開きの後，甥っ子夫妻を送りだしてからも話題はつきず，部屋に戻ってからも夜中まで
話し込んだ。
今年のフアミリ−会は明るい話題があり，とても楽しいものであった。
いよいよ今日で，今回の「ベルギ-・オランダ・イギリス旅行」の最終日です。
今朝もまり子さんがホテルへ迎えに来てくれた。
チェックアウト後ホテルに旅行バッグを預けて，ホテル前からバスでマ-ブル・ア-チのバス停
へ。
ここからBig Busで再び市内観光。
まり子さんの所用でナショナル・ギャラリ-に立ち寄る。
今日も朝から快晴で初夏の暑さである。
日曜日であったが，まだ朝10時頃でトラファルガ-広場は昨日ほど混んでいなかった。
しばらくしてから，バスでセント・ポ-ル大聖堂( St Paul's
Cathedral )へ。
途中，バスの2 階席から国会議事堂/Big Ben，王立裁判所
( The Royal Court of Justice )を観光。
大聖堂はバロック様式の建造物で中央に直径34mのド-ムを
持つ。
内部を拝観したが，日曜日のミサが行われていてド-ムの天井のモザイクは見れなかった。
ここには，イギリスの大政治家で元首相のウィンストン チャ-チル( Sir Winston
Churchill )の墓もある。
又，ダイアナ皇太子妃とチャ-ルズ皇太子の結婚式が行われたところだそうだ。
Busでピカデリ-・サ-カス(Piccadilly Circus )まで移動。
イングランド銀行( The Bank of England )/ロイヤル・エクスチェンジ( Royal
Exchange )などを眺めながら，昨日テ-ムズ川クル-ズの船上から観たタワ-・ブリッジを
渡り最後のセントラル・ロンドンの観光を楽しんだ。
ブリッジ上から眺めるテ-ムズ川は船が行き交い，川岸には
ビルが林立するいかにも都会という景色だった。
地下鉄でノツチング・ヒルへ移動し，近くのカフェ−へ。
ガイド役を務めてくれたまり子さんへの御礼として，中庭の
テラスでビ-ルを飲みながら遅いランチを楽しんだ。
ここでも，ロンドンでの生活のこと，日本の親族・親戚のこと等で話はつきなかったです。
地下鉄でヒ-スロ-空港に着いたのは，午後5時頃。
いつ再会できるかわからないが，見送りに来てくれたまり子さんに「ありがとう。また，来る
からネ。」と最後の別れの挨拶を交わして，後ろ髪をひかれる思いで出発ロビ-に入ったので
あります。
19:00 定刻発のJAL402 便で成田空港に着いたのは，翌5月12日，月曜日の午後3時前
だった。
ロンドンよりうすら寒いのに驚いた。
とにかく，実質10日間の初めての旅行であったが，連日の好天に恵まれ，欧州のそれぞれ
の異文化に触れることができ，ほんとうに楽しい旅行だった。
又いつの日か訪問したいというのが，私の偽らざる今の気持ちである。
Picture Picture / Trip / (A) 「イギリス紀行 第2日目＜5月11日＞」
朝食を終えて部屋で出かける準備をしていると，まり子さんが迎えに来てくれた。
今日からロンドン市内観光であるが，全てまり子さんにおまかせである。
2日間，まり子さんがガイド役で案内してくれるからである。
先ずは，ノッチングヒルからポ−トベロ−・ロ−ドへ徒歩で向かう。
骨董市の見学である。
今日のロンドンは，朝から快晴で気温25℃で少し暑いくらいである。
ちょうど土曜日であったので，人出も多く，通りには沢山の露店が出ていた。
絵画，ジュエリ−，陶器などのアンティ−クにはじまり衣類，果物，フラワ−，野菜，日用雑貨と
いった骨董品とはまるで関係のないものまで幅広い。
どこも庶民的で，こんなものが売れるのかと思うほどがらくたのような訳の分らないような物
まで陳列されていて面白い。
女房が，英国製の陶器のミニ・カップを買っていた。
コ−ヒ−を飲むのに良いかも。
マ−ケットを抜けてから休憩のためにパブに入った。
午前中というのに店内や中庭のテラス席も若者で一杯だ。
一種の若者のサロンと云った雰囲気であった。
喉が渇いたのでジョツキでビ−ルとタバコ・タイムとなった。
これからは，観光バスに乗ってCentral London の観光だ。
市内バスでポ−トベロ−・マ-ケットのバス停から周遊観光バスの乗場であるマ−ブル・
ア−チ(Marble Arch)へ。
あらかじめ，まり子さんがBig Bus の1日周遊券を買ってくれていた。
24時間有効で，どこでも乗り降り自由で便利だ。
Big Bus は観光客でけっこう混んでいたが，2 階席で席を確保。
15分おきに発着しているとのことなので今後そう不便ではないだろう。
Big Bus Tours のバンフには，ロンドン市内の観光マツプにバスのル-トが載っている
のが、今どこを走っているのかさっぱりわからなかったが，まり子さんがポイント・ポイントで
ガイドをしてくれるので助かった。
ロンドンはさすがに大都市。
道路は整然としておりきれいである。
日本のように空中に電線・電信ケ-ブルや柱が無いからかも
知れない。
又街灯一つとっても洒落ていて絵になるのである。
道路沿いの建物もなにかしら伝統的な，例えばゴシック風の建築物が多い。
装飾的である。
先入観からかも知れないが，庶民の服装もなにかしらハイ・センス。
そして，人々は何となく全体に開放的である。
これが，小生が感じた最初のロンドンのイメ-ジである。
ナショナル・ギャラリ−( National gallery )のバス停で降りて，歩いてすぐ近くのトラファ
ルガ−広場( Trafalgar Square )前にあるナショナル・ギャラリ−を見学。
ゴッホ，モネ，セザンヌ，レオナルド・ダ・ビンチと云ったかって世界史で習った偉大な画家の
絵画を鑑賞できて感動した。
例えば，アムステルダムのゴッホ美術館で観たゴッホの「ひまわり」，モネの「睡蓮」等々で
ある。
驚いたことに，こんな大作が観られるのに入場料は無料である。
日本では考えられないことだ。
それに，所蔵品がが豊富だ。 とても2時間程度では観て回れなかった。
トラファルガ−広場は観光客で溢れかえっていた。
暑かったせいか，背の高いネルソン記念塔の隣の噴水の周りは涼を求めてなのか人で一杯で
座る余地がなかった。
我々は，ここからセント・ジェ−ムス公園(St James's Park)
まで散策した。
アドミラルティ・ア−チ( Admiralty Arch )をくぐると，公園に
沿ってバッキンガム宮殿( Buckingham Palace )に至る
遊歩道(The Mall)が続いていた。
新緑でおおわれた公園では，多くの若者達が，家族連れが，
又観光客が三々五々に西洋芝の上で降り注ぐ太陽を一杯に受けてピクニックをしていた。
水着姿ではばかることなく日光浴のカップルも見られた。
我々もその中に入って，のんびりとしばしの休憩を取った。
公園内の遊歩道を散策しながらバッキンガム宮殿へ向かった。
可愛い野生のリスに出くわしたり，池にはカモやスワンが遊んでいる光景も見られ道行く人の
心を和ませてくれました。
バッキンガム宮殿は歴代のイギリス王室の公邸兼執務所であり，又公式訪問中の諸外国の
元首や様々の式典への賓客を歓待する場として現在も使われているとのこと。
訪れた時間の関係で定番の衛兵交代式は見られなかった。
毎日1回，午前11:30より行われるとのことである。
宮殿の屋上に国旗が掲げられていたので，今日はエリザベス女王が"在宅"なんだそうだ。
ここからタクシ−でウエストミンスタ−(Westminster)へ移動。
テ−ムズ川( River Thames )に架かるWestminster
Bridgeを渡った一角にゴシツク建築の壮麗な国会議事堂とBig
Ben，ウエスト・ミンスタ−寺院( Westminster Abbey )が
威風堂々と立っていた。
Big Ben は，下から見上げないと見えないほどの高さであった。
これもロンドンのランドマ-クの一つなんだろう。
橋のたもとにあるウエストミンスタ-桟橋( Westminster Pier )からテ-ムズ川クル-ズを
楽しんだ。
対岸には，世界最大の観覧車，ロンドン・アイ(London Eye)がその大輪をロンドンの空に
広げていた。
川は満々と水を湛え，けっこう速い流れであった。
清流というイメ-ジがあったので，少し汚濁していたのには興ざめだった。
しかし，テ-ムズ河畔の観光スポットの遠景を楽しむのには，恰好のクル-ズであった。
国会議事堂/ Big Ben，ロンドン・アイ，セント・ポ-ル・カセドラル，ロンドン塔，タワ-・ブリッジ
等々の眺めは，実にすばらしかった。
一日目のセントラル・ロンドン観光の余韻を残しながら再びBig Busでノッチング・ヒルへと
引き返し，近くの瀟洒なレストランへ。
今日の観光を話題にしながら，三人でワインで乾杯しデイナ-をエンジョイした。
時計は，20時を回っていたのでお開きにしてホテルへ。
明日は，いよいよこの旅行の最終日だ。
Picture Picture / Trip / (A) 「イギリス紀行 第1日目＜5月10日＞」
ホテルで朝食を食べ終えた頃に娘がやって来た。
今日はオランダ最後の旅行地，宿泊地でもあるオランダ第3の都市Den Haagの市内観光と
その後のロンドンへの移動である。
ノ-ルダインデ
宮殿 |
既に当地で約8ケ月住んでいる娘が，所知ってか市内観光を案内して
くれる。
まとめた旅行カバンをホテルに預け，娘に今日のスケジュ-ルを説明
してスタ-ト。
今日も気温23℃で快晴。 娘の話だと，この北海沿岸地域は空模様が
変わりやすく一日に一回はシャワ-に見舞われるのだが，こんなに晴天が続くのは珍しいこと
だと云う。
ホントにラッキ-だ。
最初は，ホテル前にあるノ-ルダインデ宮殿( Noordeinde Paleis )である。
ここは，ベアトリクス女王が執務している宮殿のためか一般の見学ができないので徒歩で
その外観を見学するにとどめた。
宮殿正門の前の運河を挟んで，娘の通う大学があった。
なかなか立派な建物である。
娘によると，ここまでチャリンコで通学しているとのことだった。
オランダは自転車王国とのことである。
そう云えば，どこの都市に行っても自転車の多さに驚く。
起伏の少ない国土のため，自転車での移動に適しているのであろう。
自転車社会に適したインフラ整備もきちんとしている。
平和宮
(国際司法裁判所) |
街なかには，自転車専用道路・標識，自転車専用の信号機，駐輪場が
整備され，又オランダ国鉄の列車への自転車持ち込み制度（ 有料 ）も
ある。
大変便利な制度と思った。
これも，オランダ独特の市民文化なのだろう。
Noordeinde 駅からトラムに乗って国際司法裁判所となっている平和宮
(Verdespaleis)へ向かった。
平和宮というだけあって，美しい堂々とした立派な建物だった。
この時期，その門前の花壇には，やはりチュ-リップが花盛りであった。
見学はガイドツア-のみということだったので，外からの見物に終わった。
続いて再びトラムを利用してビネンホフ(国会議事堂)( Binnenhof )へ移動。
ここは，オランダの政治の中心地となっており，国会議事堂，総理府，外務省などの政府機関
の建物がある。
ホフフェイファ池から
眺めるビネンホフ |
ビネンホフの裏手にはホフフェイファ( Hofvijver )があり，ここ
からの眺めるビネンホフはとても美しかった。
広場を囲んで重厚な建物が並んでいて，この建物群の中心には左右
に塔を持つ教会風の「騎士の館(Ridderzaal)があり，国会議事堂
の役割を担っているとのことだ。
騎士の館
( Ridderzaal ) |
ビネンホフの門を出るとすぐ左手に「マウリッツハウス王立美術館
(Mauritshuis)があった。
とてもエレガントな建物だ。
オランダが誇る珠玉の絵画である，レンブラントやフェルメ-ルの名画
が揃っているとのことで是非とも鑑賞したかったが，あいにく時間の
都合で通り過ぎなければならなかった。
美術館の前では，ミヤンマ-人のデモ隊が街頭の記者会見を開いているのに出くわした。
数日前に当地のホテルのTVで，ミヤンマ-にハリケ-ンが襲い大きな災害をもたらしたと報じ
ていたが，軍政府の災害に対する対応を批判したものだった。
マウリッツハウス王立美術館( Mauritshuis ) |
これで，デン・ハ-グの市内観光を打ち止めにしてホテルへと引き
返した。
ホテルでお世話になった人達にお礼を述べて，Den Haag CSから
InterCityでスキポ-ル空港へ。娘が空港まで見送ってくれた。
飛行機の待ち時間の間，空港の免税店でベルギ−・オランダ旅行の
お土産としてベルギ−特産のチョコレ−トを買った。
14:50分発のブリティッシュ・エアラインのBA435便に乗り込み，約1時間15分でロンドン
のヒ−スロ空港に到着。
テロ警戒のためロンドンでの入国審査が厳しく時間がかかると思っていたが，入国カ−ドを
提出するくらいで意外とスム-スであった。
入国ロビ−に出ると，ロンドン在住の従妹のまり子さんが出迎えに来てくれていた。
なにせ，30数年振りの再会である。
向こうから，「お兄ちゃん」と声がかかり一目でまり子さんとわかった。
久し振りの再会に，ごく自然にハグで互いに感激をかみしめた。
ノッチングヒル近くの
カフェ−で |
貨幣はユ−ロからポンドに変わり，成田で両替したポンドでチケット
を購入し，彼女の案内で地下鉄でホテルのあるケンジントンへ向かっ
た。
ヒ−スロ空港駅を出てしばらくしてから列車の窓に雨滴が付きだした。
シヤワ−である。
今回の旅行ではじめて経験した。
彼女によると，ロンドンも天候が変わりやすく初夏といえども急に寒くなり暖炉を入れる日も
ままあるとのことだった。
ホテルでチェック・インしてから彼女宅を訪れる。
彼女はこのホテルから近い，徒歩で15分程のノツチングヒル( Notting Hill )に住んで
いる。
このロンドンもベルギ−やオランダ同様に，カフェ−のテラス席でビ−ルを飲みながら談笑
している市民の風景が，あちこちで見られた。
タバコで一服したいので，我々もつられて二軒ほど軽くカフェ−でハシゴをした。
カフェ−の中庭にもテラス席がありそこでも皆さんは賑やかにビ−ルを飲みながら団欒して
いる景色があった。
なかなか日本には見られない光景だつた。
ノッチングヒルの
住宅街の景色 |
一服してから，まわりの景色を楽しみながら彼女の家へ。
この付近はまことに高級住宅街という雰囲気で，立派なアパ−ト
メントが並んでいた。
彼女の手作りの料理をつまみながら，三人でワインで再び再会の
乾杯をあげた。
夜中まで昔を思い出しながら四方山話に花を咲かせたのであります。
明日からは，彼女の案内でいよいよ初めてのロンドン市内観光で楽しみである。
Picture Picture / Trip / (A) 「オランダ紀行 第3日目＜5月9日＞」
今日も快晴の陽気な日和で，女房と二人での気ままな市内観光である。
ホテル前から見た真青な大空には，スキポ-ル空港から飛び立ったと思われる飛行機が細長
い白いジェット雲を描いていた。
アムステルダム
中央駅前の風景 |
Den Haag CSからAM9:28発のSneltrein(オランダ国鉄の
準急列車)に乗って，AM10:20にAmsterdam Centraal CSに
到着。
さすがにオランダの首都であるのか，アムステルダム中央駅前はトラム
・バスが頻繁に発着し，それに観光客やビジネスマン等々の行きかう
人々で大変賑わっていた。
オランダは北海にそそぐ3大河，ライン河，マ-ス川，スヘルデ川のデルタ地帯を中心に低地
が広がり，北東の国土の40%は海面下の土地が続くという。
そのためか，この地域のほとんどの都市には，運河や水路が縦横に張り巡らせており，ここ
アムステルダム中央駅前も同様であった。
そこには，沢山のボ-トや観光用のカナ-ルバスが係留され，或いは水上をせわしげに往来
していた。
今日の最初の観光先は，かねてから女房の希望もあり「アンネの家(Anne Frankshuis )
である。
駅前からトラムに乗り，WesterMarkt 駅で下車。
近くには，西教会( Westerkerk )の高い塔がそびえ，前の広場には「アンネの像」があり，
そこで記念写真。
このすぐ近くに「アンネの家」があった。
すでに，入口には沢山の観光客等の見学客が入場のために長い列を作っていた。
アンネの家の前の
のどかな運河の光景 |
館内の順路に沿って観覧。 事務所や倉庫，部屋は当時のまま
だった。
潜伏生活を送っていた「隠れ家」は暗くて狭い，殺風景な空間で
あったが，アンネ一家が迫害から逃れるために身を潜めながら
必死に生きようとした雰囲気がひしひしと伝わってくるようでした。
アンネの家の前の道路の向こう側は運河で，そこではボ-トがゆっくりと進み，両岸の緑濃い
木々の並木に囲まれ，いかにも初夏の風情が漂っていた。
我々は初夏のやや強い陽射しがさす街路を徒歩でダム広場 (Dam)に向かった。
女房は日焼け防止のため帽子を被っていたが，地元の人々にとってこのスタイルが珍しい
のか多くの人が振り返って見ていたのが不思議に思えた。
娘によれば，オランダ人から見ると，帽子を被っている婦人はたいてい日本人とのことで
ある。
街の中心広場であるダム広場は観光客で賑わっていた。
長方形の広場の三方を「コの字」形に建築物が取り囲み，一方は交通量の多いダムラック通り
( Damrak )に面している。
ダム広場前の王宮 |
広場の西側に王宮( Koninklijk Paleis )，その隣に新教会，
南側にマダムタッソ-・ろう人形館，そして通りを越えて東側に第二
次世界大戦の戦没者慰霊塔が立っている。
王宮の入口の7つのア-チはオランダの７州を表しているとのことだ。
午後1時近くになったので，近くのカフエ−に入って昼食とタバコ・タイム。
現地で飲むオランダブランドのハイネケンビ−ルもおいしかった。
近くの駅からトラムに乗って「フィンセント・ファン・ゴッホ国立美術館(Rijks museum
Vincent van Gogh )を訪問。
ここも，入場のために長い列ができていた。
館内での写真撮影は勿論禁止であり，大きな荷物・リュックなどは貴重品を除きすべて
クロ-クに預けるシステムになっていた。
ゴッホ美術館の入場券 |
入場料10ユ-ロ/人でオランダが生んだ偉大な画家の時代ごとの名作を鑑賞
できたことは，すばらしいことだと思った。
特に，高校時代の歴史の教科書に載っていたあの有名な名作「ひまわり」が
見れて大変感激した。
展示作品の中に，浮世絵の模写があったのにもとても驚いた。
日本の絵画が，西欧に影響を与えていたとは夢にも思っていなかったから
です。
少々疲れ気味であったので，二人は予定していた聖ニコラス教会の見学を中止し，アムステ
ルダム市内見学をおしまいにした。
駅前から眺望することに留めた。
ホテルに戻ってから近くのレストランで夕食をとることにした。
オランダではカフェ-でビ-ルを飲みながら団欒することはあっても，夕食を外食するという
習慣が無いそうで，カフェ-はあちこちに在っても，なかなかレストランを見つけられなかった。
やっとこさ見つけたアラブ・レストランに入った。
メニュ-からは全く料理の内容の見当がつかなかったので，無難なビ-フ・ステ-キを頼んだ。
アメリカと同様にあまりにもボリュ-ムがあって，とても食べ切れなかった。
明日は，いよいよオランダ最後のハ−グ市内観光だ。
Picture Picture / Trip / 「オランダ紀行 第2日目＜5月8日＞」
ネットで予約したハ-グの格安ホテルでの最初の朝食である。
バイキング形式でそのメニュ-は，それぞれ数種類のパン，ハム，チ-ズ，バタ-，マ-ガリン，
チ-ズ，ジャム，飲物(コヒ-・紅茶，牛乳，ジュ-ス)，果物(オレンジ・リンゴ)等でこの地域の
おなじみのものだ。
チ-ズとハムは美味しかった。
さすがにオランダの特産品だ。
今日も空は紺碧の快晴で気温22〜23℃の陽気で絶好の観光
日和である。
娘は学校の試験の準備のため，今日は同行できず女房と気ままな
二人旅である。
AM8時頃にホテル前のトラムのNoordeinde 駅をスタ-ト。
日本ほどのラッシュ・アワ-ではないが，トラムは，通勤客で混んでいた。
ハ-グ中央駅( Den Haag CS )からストップトレイン(各駅停車の列車)でハ-グHS駅
(Den Haag HS)へ，そこからInterCityでライデン中央駅(Leiden CS)へ移動。
駅前には，すでに数台のキュ-ケンホフ公園( Het Keukenhof )行きの定期バスが
待っていた。
15〜20分に1本出ていたので便利だ。
又，朝9時過ぎだったのバス客も数人でゆったりと乗れた。
キュ-ケンホフ公園に入る前にトイレで用を済ませた。
ベルギ-もそうであったが，公衆便所はどこも有料制で清潔だ。
ただ，男性用トイレの便器の背が高いのには驚いた。
西欧人の背丈に合わせて設計されているのであろう。
私には丁度の高さだったが，背が低いと背延びが必要だろうと思った。
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赤いチュ-リップとラベンダ-
(?)のミックスした花壇 |
入場券を買って園内へ。
子供用のアトラクションの準備が進められていた。
緑の樹木に囲まれた公園には様々の形の花壇があり，その間を
遊歩道が縫っていた。
遊歩道には，遅咲きの八重桜がまだ咲いていた。
それぞれの花壇には，異なる配色の，異なる種類のチュ-リップが，或いは他のフラワ-と
ミックスしたチュ-リップが植えられていた。
勿論，主役はチュ-リップである。
歩けど歩けど見渡す限り，視界いっばいにカラフルなチュ-リップが広がる。
ラッキ-にも訪れた時期が良かったのか，チュ-リップが今が盛りと色鮮やかに咲き誇っいた。
工夫が凝らされ手入れの行き届いた花壇が，緑の森，所々に配置された池と見事な調和が
とれており，又そのスケ-ルの大きさに圧倒されたのであります。
園内のカフェ-のテラス席でで小休止。
コ-ヒ-とタバコで一服していると一羽の尾の長い真白な鳥がどこからともなく餌を求めて
やってきた。
思わず写真に収めずにはいられなかったのであります。
引き返すために二人は，別の遊歩道から再びチュ-リップの世界へ飛び込んで行った。
程無くすると森の中の池が見えた。
木漏れ日の下のみなもには数羽の純白のスワンがゆったりと泳いでいた。
何とのどかな景色だろう。
とにかく，我を忘れてしまいそうな時空だったのでした。
相変わらずあまりの美しさに激写を続けていると，ハプニングが起きました。
デジカメのバッテリ−切れです。
この旅行に予備は持って来ていたが，今日はあいにく携帯していなかった。
女房からは，「何も写真を撮りに来たのではないから無くてもいいじゃない。」のと言われるし
困ったもんだ。
園内の土産ショップに行ったが置いていない。
こんなところに，Li−ion バッテリ−があるはずが゛ないと思った。
約2時間程の見学を終えて，まだ昼前だったのでロッテルダムへ
移動しそこで昼食を取ることにした。
公園からバスでライデン中央駅へ引き返し，InterCityでロッテル
ダム中央駅に1時間ほどで着いた。
とりあえず，駅のインフォメ-ションで聞いてダウンタウンのレストラン
街へ。
ロッテルダムは，ライン川と2本の支流が出会うデルタ地帯に開けた産業都市。
第二次大戦でドイツ軍の破壊により昔の町並が消え，戦後再建されたのかモダンなビルが
立ち並ぶ近代都市だった。
適当なレストランを見つけた。
私は女房を残して例のバッテリ-を探しに繁華街へ。
とにかく，これから世界遺産のキンデルダイクを観光するのだ。
どうしてもバッテリ-を探さねばという一念だった。
携帯電話シヨップに飛び込んで，「Hellow，can you help me?
Ja. I think I want to buy this degital camera's battery.
Please teach me where the photo shop is.」
「OK. Go straight on the road and turn right at the next intersection.
You can see the photo shop on your left.」といった会話を交わして街中へ。
たしかにPhoto shop はあったが，そんなものは置いてないと言う。
そこの親爺さんが親切にも専門店を教えてくれた。
そこは，日本のヨドバシカメラのような大型電器ショッブだった。
カメラ売場の店員に，デジカメからバッテリ-を取り出してメ-カ-名とスペックを教えると，
しばらくしてそれらしき商品を持って来た。
見ると，商品に「Replacement For Canon NB-5L」，「For Canon Digital
Cameras/Camcorders」と書いてあるではないか。
Specも全く同一であった。 心の中で一瞬，「万歳 !」と叫んだ。
それにしても，我が英語でも通じたのでおかしくなった。
やれば出来るじゃないと思った。
にこにこ顔でレストランに戻ると，女房が「よく見つけられたネェ !」と涼しい顔で云うのには
参りました。
この真昼の陽気の中で時間を気にしながら探していたものだから，ぐったりと汗ばんでいた
ので，片手で飲むグラスのビ-ルが満足感と共に実に爽やかで美味しかった。
ロッルダムから地下鉄とバスを乗り継いで次の目的地のキンデル
ダイクへ向かった。
途中，マ−ス川にさしかかった時に橋の上でバスがストップした。
なかなか発車しないものだから運転手に聞くと，この橋は勝鬨橋
(かちどきばし)で船が通過後に遮断機が故障して進めないのだ
とのこと。
第二のハプニングである。
みるみるうちに，上下線とも車が数珠つなぎになって身動きできなくなった。
自転車の通行人は遮断機の下をかいくぐったが，車はどうにもならない。
止む無く修理を待つことにした。 結局，約40分程して通行が再開された。
とんだハプニングであった。
ノルド川( The Noord river )沿いのMolenkade バス停を降りるとすぐ前が世界遺産
・キンデルダイクの風車網の入口だった。
運河を挟んだ両側の広々とした野に19基の風車群が壮観に佇んで
いた。
まさしくオランダの風景だ。
この風車群は海抜0m地帯にあり，オランダが常に水と闘ってきた
歴史を物語っているのか。
野では牛がのんびりと草を食べている。
大空にはトンビが一・二羽軽快に飛んでいる。
運河をゆっくりと観光ボ-トが進んでいる。 道端のあちこちには雑草に混じって黄色い
菜の花が咲いている。
実に素朴な田園風景だった。
おおよそ1時間ばかり，川辺を散策しながら見学を楽しんだ。
時刻も午後4時をまわっていたので，ホテルへの帰路についた。
Picture Picture / Trip / 「オランダ紀行 第1日目＜5月7日＞」
今日は，アントワ−プの市内観光をしてオランダのハ−グへ移動予定。
まとめた荷物をホテル・フロントに預けて，先ずはアントワ−プ中央駅へ。
駅で観光市内地図を入手。 地図の説明は全てオランダ語だがやむを得ない。
どこか英語に似ているので何とかなるだろう。
朝のノ−トルダム
大聖堂を背景にした
グルン広場 |
昨夜，日本レストランの主人に教わった通り観光名所が点在する
旧市街まで徒歩で行くことにした。
メ−ル通り( Meir Str. ) のショッピング街を通り抜けて約20分程で
グルン広場(Grenplaats)に着いた。
朝の広場は，ジョギングやのんびりと日向ぼっこをする人達を散見
するくらいでのどかであった。
公園中央には，この街出身と云うバロック絵画の巨匠ル−ベンスの像が威風堂々と立って
いた。
右手には，ノ−トルダム大聖堂の塔がひときわ高くそびえていた。
ここからの眺めは本当に壮麗ですばらしかった。
公園のベンチで一休みしてから，我々はグロ−ト・マルクト(Grote Markt ; マルクト広場)
に歩を進めた。
ブリュッセルのグラン・プラス( Grand-Place )を一回り小さくしたような広場で，アント
ワ−プ市庁舎，ギルドハウス，ホテルやカフェ−がまわりを取り囲んでいた。
広場中央にはブラボ−像の噴水があり，美しいルネサンス様式の市庁舎やゴシック様式の
ギルドハウス群そしてすぐ近くにそびえる大聖堂と見事な調和と景観を造りだしていた。
あまりの美しさに，様々の角度から何度もシャッタ−を押したのである。
グロ−ト・マルクト
広場の眺め |
続いて世界遺産であるノ−トルダム大聖堂を訪れた。
聖堂前には沢山の旅行客や修学旅行生がAM10時の開門を待って
いた。
高さ123mもある巨大なゴシック様式の教会だ。
開門と同時に教会内部を見学。
内部中央正面には荘厳な祭壇があり，壁面の窓はおなじみの極彩色のステンド・グラスで
美しく彩られていた。
床のあちこちには，歴代の教会の幹部と思しき司祭の略歴が彫られており，その下には彼等
のお墓があるそうだ。
祭壇上には，ル−ベンスの三連祭壇画が展示されていた。
「聖母被昇天」，「キリスト降架」，「キリスト昇架」である。
「フランダ−スの犬」でネロ少年がひと目見たいと憧れたあの祭壇画である。
日本語のガイド書が備えられていたのでわかりやすかった。
トラムの電車通りを歩いて「聖ヤコブ教会」へ。
ここもゴシック様式の教会だ。
この中には，あのル−ベンスとその親族の墓や聖母子の祭壇画があるとのこと。
残念ながら，開門は14時からとのことで見学をあきらめた。
 |
| ノ−トルダム大聖堂のル−ベンスの絵画 |
我々は，「ル−ベンスの家」のある方向へ徒歩で向かった。
時刻も正午であったので，近くのレストランで休憩をかねてランチ
タイム。
少し汗ばむほどの暑さであったので，ブリュッセルの地ビ−ルが
爽快な気分にしてくれた。
昼時であったのでカフェ−やレストランのテラス席はおなじみの賑やかさであった。
すぐ近くの「ルベンスの家( Rubenshuis)」を訪問。
ここは，彼が1616年から亡くなるまで住んだと云うアトリエ兼住居である。
順路にしたがって彼の作品や彼が収集した美術品を鑑賞。
中庭には庭園もある大きな造りの住居だった。
今日の市内観光は，これで打ち切りホテルへ向かう。
今朝通ったメ−ル通りのショッピング街は，さすがに打って変わって沢山の買い物客で混雑
していた。
アントワ−プはパリやミラノに続く世界で名だたるファツション・モ−ドの発信地らしく，この
通りも多くの服飾店が軒を連ねている。
娘が服を買いたいというので，小生は近くのアイスクリ−ム屋さんで待つことにした。
食べ終わってタバコを数服すること40分，やっとこさで娘と女房が買い物袋を提げて戻って
きた。
ホンマに，女の買物時間の長さには恐れ入りました。
ハ−グのホテル前の
風景 |
ホテルで旅行バッグをピックアップして，アントワ−プ中央駅から
アムステルダム行きのInterCityに乗り込んだ。
これで，ベルギ−ともおさらばだ。
わずか二日間のベルギ−旅行ではあったが，沢山の見所もあり又
この国の文化・習慣の一端に触れることができ楽しい観光を満喫させてもらいました。
我々はハ−グ中央駅で下車しノ−ルダインデ宮殿( Noordeinde Paleis )の近くにある
ホテルまでトラムで移動。
駅のすぐ近くにあるHotel 't Centrumである。
ここが，今日から三泊する宿舎である。
持ってきたConfirmation を提示し，料金を先払いしてチェック・インを終了。
娘はチェック・インを見とどけて市内の住居であるア−パトメントに戻った。
今晩のディナ−は彼女のアパ−トでシェアしているオランダ人とエンジョイすることになって
いた。
1時間後，娘の指示通りトラムの駅で待ち合わせてアパ−トを訪れた。
同居のオランダ人が歓迎してくれた。
2年前に，娘と一緒に渋谷の外人専門の居酒屋で小生の誕生日を祝ってくれたかっての東京
大学への留学生だった。
How have you been? と挨拶を交わして久しぶりの出会いに，お互い感激した。
オランダの地ビ-ルで乾杯して，彼の手料理のメインデッシュの肉料理と，様々のの香辛料を
ミックスしてつくつたという娘の自作のス−プを賞味しながら会話が弾んだ。
勢いで，彼が出してくれたワインで更に話が進んだのであります。
彼は東大で半導体物性を専攻していて，小生の学生時代・会社の研究所時代の専攻・仕事
内容とくしくも合致していて，お互いに言語の違いがあっても何となく話題を共有できた。
人間的にも中々のNice Guyであった。
つかの間のgood time とお別れして，アパ−トを後にした。
明日からは，未知のオランダ観光が待っている。 楽しみだ。
Picture Picture / Trip / (A) 「ベルギ−紀行 第3日目＜5月6日＞」
朝7時から1Fのレストランで先ずは朝食。
なかなか品のあるアットホ−ムなビュッフェ・スタイルのレストランだ。
パン，チ−ズ，バタ−，ジャム，ハム，ソ−セジ，ス−プにリンゴ，オレンジなどの果物にジュ−ス
が主たる献立。
それぞれの種類が多彩で各々にオランダ語とおぼしき言語でネ−ミングされたプレ−トがあり
選択しやすかった。
あたりまえの話だが，ここまで来ると東洋的な料理は一品もなかった。
ホテルのカウンタ−でブリュッセル行きのInterCity が毎時2本出ていることを聞いた。
「Have a nice day! 」，「Thank you !」 の会話を交わして，バック・パック一つでアント
ワ−プ中央駅へ。
今日は月曜日のため，さすがに通勤の人達で人通りが多かった。
切符売場で切符と観光地図を入手し，8:48分発の列車に乗り込み約40分程で
ブリュッセル中央駅に着いた。
グラン・プラス
広場前の市庁舎 |
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気温22℃の快晴，絶好の行楽日和だ。
計画に従い，一度訪れたことがあると云う娘に案内させ市内見物を
スタ−ト。
石畳の歩道を歩きギャルリ−・サンチュベ−ルを通り，世界遺産の
グラン・プラスの大広場へ。
サンチュベ−ルは，ア−ルヌ−ヴォ様式のブチック街でシックな
カフェ−やレストランもある。
まるで中世に後戻りして，ウィンドゥ・ショッピングをしている感じだった。
グラン・プラスの大広場には，すでに沢山の観光客で賑わっていた。
さすがに世界遺産だ。
広場を囲んで絢爛豪華な中世様式の建物が並ぶ。
建物というよりは建築美術品と云った方があてはまる。
とにかく，華麗なゴシックやバロック様式の建築物に囲まれていると，中世に迷いこんだ気分
になった。
あまりの美しさに，数えきれないさほどデジカメのシャッタ−を切ったのであります。
ここから，細長い路地を通ってジュリアン君こと「小便小僧」に訪問。
途中，グラン・プラスの星の館の一角に「セルクラ−スの像」があり，像を左から右に触れると
幸せになれるという伝説があるそうで，それにならった。
小便小僧の像 |
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「小便小僧」の前には修学旅行の中学生とおぼしき団体で大変混雑
していた。
なかなか微笑ましい像ではありました。
少し歩くと，荘厳な外観の教会が見えたので立ち寄った。
観光ガイドには載っていないNotre-DAME de BON SECOURS
という教会だ。
教会内部に入ったが，女房に言わせるとごく普通の教会だそうだ。
我々はM.レモニエ通りを北上すると，右手にギリシャ風の建物が現れた。
証券取引所だ。
こんな立派な建物が商業施設とは，日本人の感覚としてあっ気にとられた。
少し歩き疲れたので，取引所近くのカフェ−で休憩をとった。
青天井のテラス席で飲むベルギ−・ビ−ルは，何とも言えないおいしさだった。
昼の日中から，この時間どこのカフェ−も一杯だ。
太陽の下，体格のよい，小太りの年配の男女が椅子からはみ出んばかりに座って，グラス
片手に談笑している光景はどこでも見られる。
これも，この地の一種の社交文化かも知れないと思った。
聖ミッシェル
大聖堂の華麗な
ステンドグラス |
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しばしのブレイクを済ませて聖カトリ−ヌ教会に向かった。
みかけは，すすけたとても古い教会のように見えたが、中世の様々な
建築様式の折衷だそうで，その外観は見事なものだった。
この右側にある鐘楼のような建物から鐘が鳴りだした。
正午の時刻を知らせる鐘の音かも知れない。
そう思うと，なにかしらお腹がすいて昼食をとりたくなりイロ・サクレ
地区へ歩を進めた。
再びギャルリ−・サンチュベ−ルを通り抜けてこの食べ物横丁へついた。
庶民の味が楽しめるということだったので，昼食はここでとることにしていた。
丁度昼時だつたので，横丁はお店を物色する人達で賑わっていた。
我々は海鮮レストランに入り，リ−ズナブルな料理を三種ほど注文して三人で分けあった。
ここからベルラモン通りを渡って聖ミッシェル・エ・ギュデュル大聖堂へ。
正面に対称に並んだ背の高い二つの塔が，青空の中にくっきりと華麗に浮かびあがって
いた。
高さが69mもあり，どこからも目立って見えた。
大聖堂のとおり内部はとても広く，左右は極彩色のステンドグラスの窓で囲まれその美しさに
見とれました。
教会のフロアの下に多くの貴人の墓があるのは，初めて見ました。
ブリュッセル公園
正門より公園内部を
望む |
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坂道のロワ通り( Rue de la Loi )を歩き，ロイヤル・コニング通り
(Rue Royal Koninge)を横断してブリュッセル公園(Parc de
Bruxelles)へ。
緑あふれる公園内を王宮( Palais Royal )方面に向かってゆった
りと散策した。
公園の正門前の通りをはさんで王宮が鳥の翼のように大きく横に
広がっていた。
フランス王ルイ14世が建造したヴエルサイユ宮殿を思わせる造りだ。
ラッキ−にも，今日は王が国内に居られるのか，屋根にベルギ−国旗がはためいていた。
我々は，王宮を左手に見ながらロワイヤル広場の方へ移動した。
広場正面には華麗なサン・ジャック・シュル・ク−デンベルグ教会が，広場中央にはゴッド
フロア・ド・ブイヨンの騎馬像の勇姿が，レジャンス通り( Rue de laRegence )を挟んで
王立美術館があった。
フランドル絵画の傑作が揃うというこの美術館は休館日のため，残念ながら見学でき
なかった。
ここから少し下ったところにあるノトルダム・デュ・サブロン教会に立ち寄った。
外装工事中でもあり，教会内部の祭壇とこれを取り囲むステンド・グラスを見学したのみ
である。
ここから，はるか前方に背の高い最高裁判所がくっきりと一望できたが，写真に収めるに
とどめた。
ロワイヤル広場の
騎馬像 |
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ロワイヤル広場に引き返し芸術の丘へと降りて行くと，アルバ−ト
1世の像があった。
この丘からの眺めは圧巻で，あのグラン・プラスの市庁舎が紺碧の
空に見え，それはまるで絵葉書の写真のようだった。
ここから更に北へ向かうと，ブリュッセル中央駅に近いダウンタウ
ンに出た。
ここにも沢山のカフェ−があり，どこもテラス席は混雑していた。
これを見て，歩き疲れたこともありコ-ヒ−・ブレイクに決め込んだ。
ワッフル専門のカフェ−に入り一服。 さすがにベルギ−名物のワッフルとあって，盛り
沢山のカラフルなフル−ツがトッピングとして載っていてとても美味しかった。
時刻は16持を過ぎていたので市内見物を打ち切り，ブリュッセル中央駅から再び
InterCityでアントワ−プ中央駅へ引き返した。
一応，計画した主な見どころは全て見学したので満足であった。
アントワ−プ中央駅から宿舎のホテルへの途中で夕食。
何にしようか思案していたら，娘が日本食を食べたいと言うので日本レストランに入った。
日本人夫婦が経営しており，出身は横浜とのこと。
横浜はどこかと訊ねたら，何と我が町の隣の六つ川町と言うではないか。
このベルギ−であまりの奇遇なことに驚いた。
そんなことで，ここの主人と意気投合し会話が弾んだ次第である。
アントワ−プ界隈のことを色々教えてくれた。
この店は既に30 年の歴史があるそうで，食材は日本からの輸入品だそだ。
バブル期，日本から宝石商がダイヤモンドの買い付けに来て繁盛したそうだが，バブルが
はじけて以降はめっきりそのバイヤ−も影を潜めているとのこと。
こんなところにも日本経済の余波が及んでいたとは，又驚いた。
日本の倍値もする「冷奴」をつまにベルギ−・ビ−ルを飲み，これまた高い「握り寿司」を
つまんでおあいそとなった。
さて，明日はベルギ−最後のアントワ−プ市内見物だ。
Picture Picture / Trip / (A) 「ベルギ-紀行 第2日目<5月5日>」
いよいよ今日は,我が人生で初めての欧州旅行の出発日である。
出発前の駐機中の
JAL機 |
|
JR横浜駅から，AM9:30発の成田エクスプレスで1時間25分
かかって成田空港(空港第二ビル)駅へ。
とにかく,成田まで出るのが不便である。
時間はかかるし交通費は高いし。
空港内は，ゴ-ルデンウィ-クの中日なのに意外と混雑していな
かった。
手配していた格安の電子チケットでの手続き，出国手続きも待ち時間無くスム-スだった。
JAL411便に乗り込み，定刻の12:45分に離陸し北周りの直行便で一路.アムステルダムの
Schiphol空港へ。
時をはからって夕食が出た。 とにかく，13時間のロング・フライトである。
飲み物として日本酒を選択。
お代りにもう1本飲んで，その後は酔いにまかせてぐっすりと寝込んだ。
JALの食事の機内サ-ビスは良好で，到着までに3回あり又日本酒が飲めるのがイイワ。
さすがは，日本の航空会社だけあった。
Schiphol空港の
外の風景 |
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Schiphol空港には予定より約10分ほど早く，現地時間の5月4日
の17：35分に到着。
入国手続きも，聞いていたほど厳格でなくスム-スに終わった。
Baggageで旅行バッグをピック・アップして到着ロビ-へ出ると，
留学中の娘が出迎えにくれた。
空港の外に出てスモ−キング・エリアで先ず一服二服した。
外は真っ青な快晴で気温22℃と汗ばむほどで，まだまだ真っ昼間のような明るさだった。
道路脇のプランタンには，真赤なチュ−リップが咲いていて，オランダに到着したことを実感
した。
三人で空港地下にあるオランダ国鉄のShiphol 空港駅へ。
今日の宿泊地である隣国のベルギ−のアントワ−プ駅( Antwerpen-Centraal )まで，
いましばらくの列車による旅である。
Good Timingで，18：12分発のブリュッセル行きのInterCityに乗り込むことができた。
この特急InterCityは，ブリュツセルに乗り入れている国際列車で1時間に1本しかないから
だ。
車窓からの景色
(田園風景) |
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我々は，1時間45分の間.オランダの車窓の景色を楽しんだ。
アントワ−プ駅までの主要な都市は，Den Haag，
Rotterdam，Dordrecht，Roosendaalであり，列車は
この4駅に停車。
その間は広々とした田園地帯や林が広がり馬・牛・羊などが放牧
されていてまことにのぞかな風景であった。
ときたま赤・黄・紫色のカラフルな畑が見られたが，これはおそらくチュ-リップなどの花が栽培
されているのではなかろうか。
低海抜に位置する為か，あたりを見廻しても山一つ見られなかった。
不思議に思ったことが一つある。 それは鉄道の改札が無いことである。
そして，アントワ−プ駅に着くまでに検札は一度も無かったのである。
娘に聞いてみると，経済性と労働力の面からムダで不要な仕事を無くすためだそうだ。
つまり，「費用対効果」が熟知されていると感じた。
その代わり，抜打ち的に検札があり，無賃乗車が発覚すれば高額のペナルティ−が科せられ
るとのことである。
誠に，合理的なシステムだと思った。 日本のJR，特に国土交通省，厚生省も見習ったら
どうか？
いや，それ以前の問題かなぁ。
アントワ−プ駅
構内 |
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アントワ−プ駅から徒歩で6〜7分のところに，今日の宿舎である
Astorial Hotel★★★があった。
勿論，ネットで予約したCheap Hotelであるが★★★である。
フロントで予約時のConfirmation提示してチェック・インを終了し
部屋へ。
格安ホテルにしては，まずまずの部屋だった。
しばらく休憩してから，ダウンタウンへ食事に出かけた。
午後8：30となれば，お腹がすくのは当たり前だ。
それにしても，この時刻で外はまだ明るく日本の夕方という雰囲気である。
驚き桃の木山椒の木であった。
しばらく，どこで食べるかお店を物色。 さすがに日曜日の夜となると人出も少なかった。
路地の両側にレストランが軒を連ね，カフェ−のように店先に椅子とテ−ブルを並べている
店が多い。
結局，アウトサイドに席のあるベルギ−料理店に決めた。
ベルギ−料理店の
アウトサイドの光景 |
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喉が渇いていたのか真先にドリンクのメニュ−に目が行く。
そすがはビ−ル王国，十数種類の銘柄が並んでいた。
迷ったあげく，とりあえず淡いホワイトビ−ルで乾杯。
さわやかな味だった。
前菜に「ム−ル貝の白ワイン蒸し」を頼んだら，小さなバケツ一杯の
ム−ル貝が出てきた。
実にビ−ルに合つていて美味しかった。 日頃，アルコ−ルを嗜まない妻も，「このビ−ルなら
飲めるワ」といってお代わりしていた。
小生は，アルコ−ル度の強い，深い銅褐色の MechelenやBrussels へと飲みかえた。
その他に，ホワイトアスパラガスの料理や肉料理を食べたが，今となっては料理名は記憶に
ない。
食事中に，どこからともなくギタ−引きのお兄ちゃんが寄ってきてギタ−演奏。
他の地元のお客にならって何ユ−ロかの小銭をカゴに差し入れた。
あっという間に2時間ほど過ぎ，夜もすっかり深まり時計を見たらPM11時過ぎ。
ホロ酔い気分でホテルまで歩いて帰った。
明日は，いよいよブリュッセル市内観光だ。
Picture Picture / Trip / 「ベルギ-旅行 第1日目<5月4日>」
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