神護寺の概要は以下のようなものです。
高雄山 神護寺
・山号；
・正式名； 高雄山 神護祚真言寺
・宗派； 高野山真言宗
・寺格； 遺跡(ゆいせぎ)本山
・本尊； 薬師如来(国宝)
・創建年；824年(天長元年)
・開基; 和気清麻呂
・別称; 高雄神護寺
・札所; 西国四十九番霊場第44番、
神仏霊場巡拝の道 第90番地
・文化財; 木造薬師如来立像、
絹本着色釈迦如来像、
梵鐘 他(国宝)
大師堂、絹本着色十二天像六曲
屏風 他(重文)
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平安京造営(794年)の最高責任者であった
和気清麻呂(733～799年)が,今の愛宕神社
の前身,愛宕山白雲寺などとともに建てた愛宕
五坊の一つで当時は高雄山寺と呼ばれた。
824年(天長元年),和気氏の私寺であった
河内の神願寺の地が，よごれた所でふさわし
くないという理由から高雄山寺に合併されて,
「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」と
称したのがはじまり。
これより先，和気一族は，叡山の最澄や空海を
この寺に招いて活躍の場とされたため,時の仏教
界に新風を送ることとなり,平安仏教の発祥地と
なった。
特に神護寺初代の弘法大師・空海は，唐(中国)
から帰朝後,809年(大同4年)から14年間住持し,真言宗立教の基礎を築いた。
平安時代に二度の災害のため，堂塔のほとんどを焼失し，平安末期には荒廃していた。
その後，僧・文覚が後白河法皇や源頼朝の援助を得て復興した。
応仁の乱では再び兵火をうけ,焼失したが，1623年(元和9年)に楼門,金堂(今の毘沙門堂)，
五大堂，鐘楼が再興された。
昭和10年には，金堂，多宝塔などが新築された。
－－以上，Wikipedia, パンフレット「高雄山 神護寺」から抜粋－－
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神護寺の伽藍配置(一部略)
(高雄付近観光案内図より)
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参考； ①Wikipedia； 「神護寺」
②パンフレット；「高雄山 神護寺」
 神護寺ホ－ムペ－ジ；http://www.jingoji.or.jp/
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JR京都駅バス停前に着いたのが9:45 a.m.頃でした。
下の写真のように高雄方面行きのバス停は，紅葉狩りの観光客で数珠つなぎです。
JR京都駅前の高雄方面行きJRバス停に並ぶ観光客 |
通常の運行ではさばききれないと思ったのか，臨時バスを出すとのことです。
座れないことを承知で，後のバスを待たずにこのバスに乗り込みました。
臨時バスのためノンストップのおかげで約40分で山城高雄バス停に到着。
山城高雄バス停前の風景 |
「高雄山神護寺」と彫られた大きな石柱の道標に従って,いろは坂のような山道を降りて行き
ます。
“やきぐり”などの土産物の屋台もあり，昔懐かしいです。
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急な坂を下りると清滝川にかかる高雄橋に出ます。
紅葉の黄色と欄干の朱色のバランスがとれてきれいですね。
清滝川に架かる高雄橋と紅葉 |
高雄橋から上流側の眺めです。
橋を渡るとすぐに急な上りの石の階段の参道です。
とにかく，紅葉狩りの観光客で大賑わいでした。
参道途中の茶店付近の紅葉です。
更に進むと硯石亭という風流な茶店です。
ここの紅葉は,これからもっと紅葉するでしょうね。
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ようやく山門に着きました。
この山門は二階建てですから「楼門」と呼ばれます。
左右には仁王像ではなく二天像,つまり,向かって左側が増長天，右側が持国天です。
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増長天 |
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持国天 |
境内から見た楼門 |
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境内に入ると広々とした空間が広がっています。
境内に入ると砂利道の参道に沿って右手前から書院，宝蔵，和気清麻呂公霊廟，明王堂と続き
ます。
朱塗りの建物と塀のいかにも神社風の建物が和気清麻呂公・霊廟です。
この前の紅葉が鮮やかでした。
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書院 |
宝蔵(白い建物) |
和気清麻呂公・霊廟 |
明王堂 |
更に奥に進むと五大堂，毘沙門堂，大師堂と続きます。
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五大堂
1,623年(元和9年)の建築。
いまいち，どんな機能をす
る建物かわかりません。
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毘沙門堂
1,623年(元和9年)の建築。
内部の厨子に平安時代の
毘沙門天立像（重文）を安置。
金堂が建つ以前は，これが
金堂であった。 |
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大師堂(重文)
空海の住房であった「納涼房」を復興したもので、現存するものは近世初期の再建である。内部の厨子に平安時代の毘沙門天立像（重文）を安置する。 |
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この付近の紅葉の景色を一つ。
五大堂の前の急な石段を上ると金堂です。
金堂への石段 |
金堂は，入母屋造り、本瓦葺きの本格的な密教仏堂であるが、建築年代は新しく、昭和9年
（1934年）に建てられたものです。
神護寺 金堂です |
伝源頼朝像 (Wikipediaより） |
金堂には，木造,薬師如来立像(国宝)が安置されています。
又，伝源頼朝像(国宝)の複製画が展示されていました。
かって，高校時代の教科書「日本史」に出てきた源頼朝の
肖像画です。
現在では，「伝」の一文字が付いています。
その後の史料から，「源頼朝像」との確証が得られなくなった
のかも知れませんね。
尚，本物は，毎年5月1日～5日まで「虫払い」のため一般公開
されますので，この時に他の国宝と共に見られるそうですよ。
金堂から五大堂(手前)，毘沙門堂(後方)を望む |
金堂から更に石段を上った高台に多宝塔が建っています。
内部に国宝の五大虚空蔵菩薩像が安置されているとのことです。
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いよいよ，ここから下山です。
途中，「←かわらけ投げ」の道標に従って歩いて来ると峡谷が広がっています。
錦雲峡と云うそうです。
錦雲峡 (かわらけ投げは，この峡谷に向かって行われます) |
錦雲峡の絶景に向かって「かわらけ投げ」の風景がありました。
かわらけ投げに興ずる紅葉狩り客 |
かわらけ |
僕ちゃんも売店で2枚100円で「かわらけ」を買って，深い谷底に
向かって投げました。
かわらけの底には「厄除」と彫られていました。
きっと，「厄除け」祈願できたと思います。
売店のお兄ちゃんに，投げられた「かわらけ」は後から回収するのかと
尋ねたら，風雨にさらされて土に帰るとのことでした。
環境に悪いと思ったものですから，了解しました。
清滝川の高雄橋に戻った時，時刻は13時をまわっていました。
河原に降りて休憩です。
文字通りの清流でした。
清滝川の下流を望む |
約2時間の神護寺の紅葉狩りでした。
次は，高山寺(こうさんじ)へ紅葉狩りに行ってきます。
それでは又，お会いしましょう。
Picture Pilgrimage to old temples / 「栂尾山 高山寺へ紅葉狩り」
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