東寺の概要は以下のようなものです。
八幡山 東寺
・山号；
・正式名； 金光明四天王教王護国寺
秘密伝法院
・宗派； 東寺真言宗
・寺格； 総本山
・本尊； 薬師如来(重文)
・創建年；796年(延暦15年)
・開基; 桓武天皇
・別称; 左大寺
・札所; 真言宗十八本山第9番、
神仏霊場巡拝の道 第84番地
・文化財; 金堂、五重塔、御影堂、
蓮花門、不動明王坐像、
絹本着色真言七祖像 他多数
(国宝)
講堂、大日如来坐像 他多数
(重文)
世界遺産
|
8世紀末，平安京鎮護のための寺院として計画
された官立寺院でした。
創建から20数年後の823年(弘仁14
年)、真言宗の宗祖である弘法大師空海は
嵯峨天皇から東寺を賜った。
この時から，国家鎮護の寺院であるとともに、
真言密教の根本道場として栄えた。
平安後期には一時期衰退するが、鎌倉時代
からは弘法大師信仰の高まりとともに「お大師
様の寺」として、皇族から庶民まで広く信仰を
集めるようになる。
中世以後の東寺は後宇多天皇・後醍醐天皇・
足利尊氏など、多くの貴顕や為政者の援助を
受けて栄えた。
1,486年（文明18年）の火災で主要堂塔の
ほとんどを失うが、豊臣家・徳川家などの援助により、金堂・五重塔などが再建されている。
何度かの火災を経て、東寺には創建当時の建物は残っていないが、南大門・金堂・講堂・
食堂（じきどう）が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍配置や、各建物の規模は平安時代
のままである。
－－以上，Wikipediaから抜粋－－
 |
| 東寺の伽藍配置(パンフレット「東寺」より) |
参考； ①Wikipedia； 「東寺」
②パンフレット；「真言宗総本山 教王護国寺 東寺」
 東寺ホ－ムペ－ジ；http://www.toji.or.jp/
|
学生時代の同窓クラス会の秋のゴルフコンペの主催者として，前夜祭の会場である
パナソニックリゾ－ト 嵐山へ下見に行きました。
今回，テニス組と合同懇親会のためテニス組の幹事役のKawamata-san, Kobayashi-sanも
一緒です。
パナソニックリゾ－ト 嵐山での打合せにて |
その後皆さんと別れ，まだ時間があったのでお寺でも散策しょうと思い，JR京都駅に近い東寺へ
足をのばしました。
東寺は近鉄京都線で京都駅から次の駅である東寺駅で下車して徒歩10分程のところにあり
ます。
東寺の南大門をくぐったのは，日も傾きかけた4:30頃だったでしょうか。
遅い時間だつたので，境内には散策する人がちらほらでした。
東寺・南大門 |
境内は一面に砂利が敷き詰められています。
見渡すかぎり，このお寺の境内もずいぶん広そうです。
正面に大きな建屋の金堂，右手には八嶋殿という神社，更に右手に五重塔がそびえています。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
|
|
|
|
| 境内から眺めた南大門 |
境内の八嶋神社 |
五重塔を眺める |
東寺・金堂(国宝 桃山時代) |
金堂 |
|
東寺の中心堂宇で、東寺が空海に下賜された823年(弘仁14年）までには
完成していたと推定されている。
当初の堂は1486年（文明18年）の土一揆で焼失し、その後1世紀近く再建
されなかった。
現存の建物は1603年（慶長8年）、豊臣秀頼の寄進によって再建したもの。
入母屋造本瓦葺きで、建築様式は和様と大仏様（天竺様）が併用され、内部
は広大な空間の中に本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩の両脇侍像
が安置されている。
金堂は公開されてなかったので，パンフレットの写真を紹介しておきます。
本尊の薬師三尊像です。
薬師如来は桃山時代の大仏師康正の作。木造漆箔。
金堂本尊の薬師如来坐像と日光・月光の両脇侍菩薩像 |
光背に七体の化仏を配する七仏(しちぶつ)薬師如来です。
この薬師如来は薬壺(やくこ)を持っていないから古い様式の仏像ですね。
薬師如来像の台座の周囲には，如来を守り，如来の願いをかなえる働きがある十二神将像
(重文)が配置されています。
金堂・薬師如来像の台座の十二神将像(重文) |
境内を奥へ進むと金堂に続いて講堂が佇んでいます。
東寺・講堂(重文 室町時代) |
講 堂 |
|
東寺の創建時にはなかった講堂は、825年（天長2年）弘法大師により
着工、承和2年（835年）頃完成した。
当初の堂は1486年（文明18年）の土一揆による火災で焼失し、室町
時代の1491年（延徳3年）に再建されたのが現存する講堂である。
単層入母屋造で純和様である。
講堂の須弥壇には大日如来を中心とする全部で21体の仏像が安置され，弘法大師の密教の教え
を表現する立体曼茶羅(密厳浄土の世界)を構成している。
講堂に入ると須弥壇に整然と並ぶ仏像群には圧倒されました。
ここに，パンフレットの写真をご紹介します。
中央の如来の五仏座像(重文)以外は全て国宝に指定されています。
講堂の立体曼茶羅 |
曼荼羅諸尊の配置は以下の通りです。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
重要文化財
大日如来 |
|
国宝
梵天 |
|
国宝
帝釈天 |
|
国宝
不動明王 |
|
・大日如来坐像-----木造漆箔，玉眼，高さ約2.8m，室町後期(1497年)制作。
五つの如来の内，この大日如来だけが五智宝冠と呼ばれる冠を
かぶっている。
・梵天(ぼんてん)坐像-----木造彩色，高さ約1.0m，平安時代(839年)制作。
四面(しめん，顔が四つ)，四臂(しび，腕が四つ)で正面の顔のみ
第三の眼を持つ。四羽のがちょうが支える蓮花の上に座っている。
・帝釈天(たいしゃくてん)半跏像-----木造彩色，高さ約1.1m，平安時代(839年)の
作だが頭部は全て後補。甲冑をまとい象に乗っている。
・不動明王坐像-----木造彩色，高さ約1.2m，平安時代(839年)の制作。
他の明王が多面，多臂，多足，多眼の異相であるのに対して
人間と同じ一面二臂の常相である。
瓢箪池(ひょうたんいけ)の南側に五重塔がそびえています。
東寺を象徴する建物であり京都の玄関口のシンボルとなっています。
近鉄京都線や新幹線からも見えるお馴染みの五重塔です。
826年（天長3年）弘法大師により、創建着手にはじまるが、実際の創建は空海没後の9世紀末で
あった。
雷火や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目で、1644年（寛永21年）、徳川家光の寄進で
建てられたものである。
高さ54.8メートルで木造塔としては日本一の高さを誇る。
五重塔内の如来
坐像の説明板 |
五重塔内の心柱を囲む
四如来坐像 |
|
|
この五重塔の特徴は，下層の屋根と上層の屋根の
大きさがほとんど同じであり，見る人に重々しい
感じを与えますネ。
閉門時間となったので，有料の境内から出ました。
拝観受付の前の北側には，食堂(食堂)があります。
東寺・食堂(じきどう) (現在) |
食堂とは，僧が生活の中に修行を見出す所。
食堂の建立は平安時代。 本尊は，約6 mの千手観音菩薩とのこと。
現在の建物は，1930年(昭和5年)に火災で焼失後1934年(昭和9年)に再建されたものです。
本尊の千手観音菩薩は1930年(昭和5年)の火災で四天王と共に大きく焼損。
千手観音菩薩は，修復後，宝物館に安置され，食堂の本尊は十一面観音菩薩となっている。
拝観時間も過ぎていて食堂には入れませんでした。
食堂の裏手，北側には手水舎がありました。
そして，食堂の東側に宝蔵です。
本日の拝観はここまでです。
既に日はどっぷりと暮れていました。
大宮通りから九条通りに出て近鉄・東寺駅に向かいました。
夕暮れの大宮通りから眺めた東寺・五重塔 |
今日は，時間に追われたせわしない拝観でした。
 TOPペ－ジへ戻る
|
|
