天龍寺の概要は以下のようなものです。
霊亀山 天龍寺
・山号； 霊亀山
・正式名； 霊亀山 天龍資聖禅寺
・宗派； 臨済宗天龍寺派
・寺格； 大本山 京都五山一位
・本尊； 釈迦如来
・創建年；1,345年(康永11年)
・開基； 足利尊氏
・開山； 夢窓疎石
・札所；神仏霊場巡拝の道 第88番
・文化財；・庭園(特別名勝・史跡)
絹本著色夢窓国師像3 幅,
絹本著色観世音菩薩像，
木造釈迦如来坐像ほか(重文)
世界遺産
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天龍寺の地には平安時代初期、嵯峨天皇の皇后、橘
嘉智子(たちばなのかちこ）が開いた檀林寺があった。
その後約4世紀を経て荒廃していた檀林寺の地に後
嵯峨天皇とその皇子である亀山天皇（在位1,259年－1,274年) は離宮を営み、「亀山殿」と称した。
「亀山」とは、天龍寺の西方にあり紅葉の名所として知
られた小倉山のことで、山の姿が亀の甲に似ていること
から、この名がある。
足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、大覚寺統
（亀山天皇の系統）の離宮であった亀山殿を寺に改めた
のが天龍寺である。
尊氏は歴応元年/延元3年（1,338年）、征夷大将軍となった。
後醍醐天皇が吉野で崩御したのは、その翌年の暦応2年/延元4年（1，339年）である。
足利尊氏は、後醍醐天皇の始めた建武の新政に反発して天皇に反旗をひるがえした人物であり、
対する天皇は尊氏追討の命を出している。
いわば「かたき」である後醍醐天皇の崩御に際して、その菩提を弔う寺院の建立を尊氏に強く勧め
たのは、当時、武家からも尊崇を受けていた禅僧・夢窓疎石であった。
寺の建設資金調達のため、「天龍寺船」による中国・元との貿易を進言し，1,343年にほぼ七堂
伽藍が整った。
夢窓国師の門流は隆盛し，天龍寺は京都五山第一位の寺格を誇った。
創建以来，天龍寺は1,356年(延文元年)をはじめ，8回の大火に見舞われ，現在の堂宇の多く
が明治期の再建である。
なお、方丈の西側にある夢窓疎石作の庭園（曹源池）にわずかに当初の面影がうかがえる。
1,994年(平成6年)に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
－－以上，Wikipediaから抜粋・加筆－－
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| 天龍寺の伽藍配置 |
参考； ①Wikipedia； 「天龍寺」
②パンフレット; 「臨済宗 天龍寺派 大本山 天龍寺」
 天龍寺ホ－ムペ－ジ；http://www.tenryuji.com/
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天龍寺の放生池のハスの花が見頃とのことで，朝早くからやってきました。
天龍寺のもう一つの参道(後方は嵐山) |
総門をくぐり，中門をくぐると左手に放生池がありました。
新聞記事の通り真ん中の橋を挟んで二つの池に，一方の池では白いハスが，他方の池ではピンクの
ハスが咲き誇っていました。
＜詳しくは⇒ココをクリックして下さい。＞
放生池に咲くハス |
ハスの花を堪能してから長～い参道を進むと正面に「法堂」が見えます。
法堂(扁額には選佛場とある)です |
法 堂 |
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1,864年(元治元年)の蛤御門の変(禁門の変)の兵火で焼失，1,900年
(明治33年)に江戸後期建立の禅堂(選佛場)を移築。
寄棟造，単層の建物。本尊釈迦三尊像を安置。
天井には，雲龍図が描かれているという。
右手の参道を奥に進むと正面に庫裏。
正面右側が庫裏です |
1,899年(明治32年)の建立。 方丈や書院と棟続きになっている。
屋根は切妻造り。
大きな庫裏ですね。
正面玄関の大きな衝立には，達磨宗である禅の象徴，達磨が描かれています。
縁伝いに「書院(小方丈)」へ。
2列に多くの部屋があり，ここにも達磨の掛軸が掛っています。
屋根付きの上り坂の廊下伝いに進むと多宝殿です。
多宝殿 |
この場所は，後醍醐天皇の学問所だつた地。 後醍醐天皇の尊像を祀る。
1,934年(昭和9年)の建築。
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| 屋根付きの廊下 |
廊下に鐘が |
後醍醐天皇の尊像を祀る |
多宝殿内部の襖絵 |
ここから引き返して大方丈へ。
1,899年(明治32年)の建築。 天龍寺最大の建物で正面と背面に幅広い広縁を持ち，
さらにその外に落縁をめぐらしている。
東側が正面で中門に対し，西側が裏となり曹源池に面している。
本尊は，藤原時代作の釈迦如来坐像(重文)で天龍寺が受けた過去8度の火災にも難を
免れた。
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| 方丈の扁額 |
方丈正面の部屋 |
方丈正面の石庭 |
方丈からの曹源池を眺める |
庫裏から出て，曹源池庭園から北門に至る拝観コ－スを一周散策しました。
曹源池庭園 |
中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で，嵐山や庭園西に位置する亀山を取り込んだ借景式
庭園でもある。
約700年前の夢窓疎石作庭当時の面影を残しているとのことです。
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| 半夏生 |
ムクゲ |
芙蓉(フヨウ) |
桔梗(キキョウ) |
| 天龍寺・百花苑に咲く花 |
夏の日射しにもかかわらず，ムクゲやフヨウの花が元気に咲いていました。
それにしても，両者は良く似ているので特定するのに大変でした。
鐘楼 |
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境内を一巡して総門へ引き返すと，まだ見ていなかった鐘楼が左手に。
生い茂った樹木で気付かなかったですね。
最後にアップしておきましょう。
あまりに暑く喉が渇いたので，屋台で小休止。
冷た～いビ－ルで喉をうるおしました。
この後，近くの嵐電(京福電気鉄道)の嵐山から次の拝観地，御室仁和寺へ向かいます。
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