徒然草津生活 Since 2010

　　1)日　　　時；2011.08.29(月)
　　2)天　　　候；快晴，温度；33℃
　　3)訪　問　地；唐崎神社(唐崎夜雨) (大津市)
　　4)コ　－　ス；自宅(草津)⇒⇒⇒近江大橋⇒⇒⇒唐崎神社(唐崎夜雨)
　　　　　　　　　　　　　　 ⇒⇒⇒(近江大橋)⇒⇒⇒自宅
　　5)走行デ－タ；走行距離；　41.7 Km
　　　　　　　　　　　走行時間；　 2 時間42 分
　　　　　　　　　　　平均走行速度；15.4 Km/hour

　　

Diary / No.385－2011.08.29 / 晩夏のサイクリング(唐崎神社)

　予報によると快晴，しかし日中の最高気温は33℃とのことです。
ということで，午前中に完走しょうと7.a.m.にスタ－トしました。
勿論，菅直人首相の後継を決める民主党代表選のTV 中継を見たかったこともあります。

　折り返し点は，近江八景「唐崎夜雨(からさきのやう)」で知られる唐崎神社です。
Google Map で調べてみると，我家からは琵琶湖を挟んで直線的に対岸にあります。

　唐崎神社への走行ル－トとしては，二通りがあります。
一つは，近江大橋を渡り琵琶湖を時計回りに走るル－トであり，もう一つは，琵琶湖大橋を
渡り反時計回りに走るル－トです。
近い方を選ぶため，LatLongLab でシミュレ－ションしたところ，前者のル－トの方が30分
早く着けることがわかりました。

　晩夏といえどもこの時間ともなると残暑の日射しは厳しいものがあります。
したたり落ちる汗を拭うために，途中何回か休憩しました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

朝の琵琶湖

水鳥のつがい

休憩中のGIANT
「ESCAPE」号

　さざなみ街道は途中で途切れ，西大津辺りから国道161号線を走ることになりました。
8:22 a.m.に唐崎神社に到着。

　受付は9 時頃からと思いきや，この神社は受付も無くオ－プンなのです。
従って，拝観料も不要です。
ということで，被っていたヘルメットを脱ぎ鳥居をくぐりました。
神様に失礼のないように。
右手にある手水舎で流れている清流で口をゆすいで拝観させていただきました。

鳥　居

手水舎

　拝観者は小生のみでした。
神事や例祭も無いのにこんな暑い日に朝早くから訪れる人は無いですよね。

　ところで，小生は寺院にはよく訪れますが神社にはほとんどありません。
何故なんだろうと自問してみました。

　子供の頃の実家には神棚と仏壇の両方があり，先祖は両方を信仰していたようです。
しかし，我々が日常生活で慣れ親しんでいたのは神道よりも仏教でした。
葬式から定例の法事まで，係わってくれたのは仏教だったからでしょうか。
それに，神道は何となくその起源が神話・伝説の世界で作り上げられた，史実に裏付けのない宗教
と思っているからかも知れませんね。

　それはさておき，Wikipedia 等から唐崎神社とは以下の通りです。

　　　　　　　　唐　崎　神　社

・主祭神；女別当命
　　　　　(わけすきひめのみこと)
・社格等；日吉大社摂社
・創　建；697年(持統天皇11年)

由　緒

　日吉大社の社伝によれば、舒明天皇6年
(633年)、琴御館宇志丸宿禰(ことのみたちうしまろのすくね)がこの地に居住し「唐崎」と名附けたという。

　祭神はその宇志丸宿禰(うしまろのすくね)の妻とされる。
当社は持統天皇11年(697年)に創建されたと伝えられ、かつては「女別当社」
と呼ばれ、婦人病に霊験ありとして広く信仰を集めた。

　境内には、宇志丸宿禰が植えたのに始まるとされる「唐崎の松」がある。
境内から琵琶湖を背景に唐崎の松を描いた歌川広重の「唐崎の夜雨」で知ら
れており、近江八景に選ばれている。
　－－－Wikipedia；「唐崎神社」より抜粋－－－

　又，古来，当地は七瀬之祓(ななせのはらい)の場所の一つとして定められ，
朝廷を始め国家の大事にあたっての祓いが行われた霊場とのことです。
　－－－以上，Home Page；「日吉大社摂社　唐崎神社」より抜粋－－－

　以上のような「由緒」の内容からみても伝説の色彩が濃く感じられます。
耳にしたことのない神道用語も出てきます。
「摂社(せっしゃ)」もその一つです。
Wikipedia によると，本社に付属し，その祭神と縁故の深い神を祀った小規模な神社とのこと
です。
仏教寺院での子院に相当するのでしょうか？

社殿の拝殿

社　殿

本　殿　(奥の建物)

　この本殿ですが，仏教寺院で見かける唐破風の建築様式みたいです。
不思議ですねぇ。

そして，浮世絵の近江八景「唐崎夜雨」にも出てくる霊松です。

霊　松

　江戸時代の風景と比較すると以下のようになります。
老松がありますが，今の夜の写真に雨を降らせても似ているとは言えませんね。

	昔近江八景　唐崎夜雨　より歌川広重・作版元；保永堂 (出典) Wikipedia
	今

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

境内の風景です

　この松は，万葉の昔から，古人(いにしえびと)により歌にも多く詠まれているようです。

万葉集　柿本人麻呂
　・さざなみの　志賀の辛崎　幸くあれど　大宮人の　船待ちかねつ
古今集　紀貫之
　・唐崎の　松は扇の要(かなめ)にて　漕ぎゆく船は　墨絵なりけり
野ざらし紀行　松尾芭蕉
　・辛崎の　松は花より　朧にて
作者不詳　(浮世絵　近江八景「唐崎夜雨」より)
　・夜の雨に　音をゆづりて　夕風を　よそにそだてる　から崎のまつ

　20 数分程拝観して，唐崎神社を後にしました。
　本日の走行デ－タは，以下の通りでした。

走行距離＝41.7 Km
走行時間＝2時間42分
平均走行速度＝15.4 Km/H

　ほぼ，マラソンランナ－が走る距離(42.195 Km)ですが，途中で休憩したとはいえ，マラソン
ランナ－より遅いか同等のスピ－ドです。
彼等のスピ－ドがいかに速いかを思い知らされました。

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