仁和寺の概要は以下のようなものです。
大内山 仁 和 寺
・山号；
・正式名； 大内山 仁和寺
・宗派； 真言宗御室派
・寺格； 総本山
・本尊； 阿弥陀如来
・創建年； 888年(仁和4年)
・開基; 宇多天皇
・別称; 旧御室御所
・札所; 真言宗十八本山6番
神仏霊場巡拝の道 第92番
・文化財; 金堂 他(国宝)、
五重塔 他(重文)
世界遺産
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仁和寺は光孝天皇の勅願で886年（仁和2年）に
建て始められたが、同天皇は寺の完成を見ずに翌年
崩御した。
遺志を引き継いだ宇多天皇によって、888年（仁和
4年）に落成し、「西山御願寺」と称されたが、やがて
年号をとって仁和寺と号した。
宇多天皇は出家後、仁和寺伽藍の西南に「御室」
（おむろ）と呼ばれる僧坊を建てて住んだ。
その後も皇子皇孫が仁和寺の門跡となられ，仁和寺
は「御室御所」の別称があった。
明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなく
なったこともあり、「旧御室御所」と称するようになった。
なお、「御室」の旧地には現在、「仁和寺御殿」と称される御所風の建築群が建つ。
御所跡地が国の史跡に指定されている。
－－以上，Wikipediaから抜粋・加筆－－
応仁の乱(1467年-1477年）で伽藍は全焼したが、嘉永年間（1624年-1644年）、徳川
幕府により伽藍が整備された。また、寛永年間の皇居建て替えに伴い、旧皇居の、紫雲殿
清涼殿、常御殿などが仁和寺に下賜され、境内に移築されている。
参考； ①Wikipedia； 「仁和寺」
②パンフレット； 「仁和寺」
 仁和寺ホ－ムペ－ジ；http://www.ninnaji.or.jp/
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仁王門をくぐってすぐ左手にある受付で参拝料を支払って，先ずは仁和寺御殿を見学です。
1,637年(寛永14年)から1,644年(正保元年)にかけて建立。
左右に二王を安置し， 建築形式は平安時代の伝統である和様で統一されている。
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仁王門 |
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本坊表門 |
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この暑い中， 見物客は小生だけではありません。
それと見て外国とわかる見学者にもけっこう出会いました。
このお寺が世界遺産に登録されているからでしょうか。
本坊表門を入り石畳を進むと正面に御殿入口が待ちうけています。
本坊御殿の入口 |
御殿は宇多天皇が御所を営んだといわれる場所。
宸殿(しんでん)・霊明殿・白書院・黒書院で構成されている。
白書院の廊下の扁額 |
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玄関から廊下伝いに進むと白書院です。
白書院の廊下にこんな扁額が掛っていましたが，意味不明です。
襖絵が部屋全体に描かれています。
白書院の前には南庭があります。
白砂を敷きつめただけの庭ですが， 簡素であるがゆえに落ち着いた雰囲気です。
宸殿の南側にあることから南庭と呼ばれています。
庭内には左近の桜、右近の橘が植えられ、その前方に白砂と松や杉を配した、簡素の中にも趣の
ある庭といえます。
白書院を進むと宸殿です。
宸殿は門跡の御座所であり， 儀式や式典にも使われたという御殿の中心的な建物とのことです。
黒書院から霊明殿に渡る廊下から見た宸殿の北面 |
近世初期の皇居・常御殿を移築したものであったが、1887年（明治20年）に焼失。
現在の建物は明治時代末-大正時代初期に再建されたものである。
桃山様式の書院造りで， 内部は極彩色の大和絵の襖絵で飾られています。
宸殿の南北に配置された庭園とともにかつての宮殿の雰囲気を漂わせている。
宸殿の北側には，北庭が広がっています。
南庭とは対照的に，五重塔を借景にした池泉式庭園です。
ここからの五重塔の眺めは， 絶景でした。
宸殿から北庭の彼方に五重塔を眺める |
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黒書院の先は， 霊明殿です。
御殿内の唯一の仏堂で仁和寺の歴代門跡の位牌をまつっている。
本尊は， 秘仏・薬師如来坐像(国宝)。
平安時代後期の作， 全高10.7cm。
霊明殿の内部です |
霊明殿の本尊・秘仏・薬師如来坐像(国宝)の写真です |
仁和寺って以外にも格式のあるお寺だったんですね。
勅使門もあるしネェ。
兼好法師の徒然草に出てくる仁和寺の話が先入観にあったので，どこにでもあるお寺と思って
いました。
いや，失っ礼しました。
御室御殿を参観後境内に出ると， すぐ右手には御殿から見えた勅使門です。
一般に， 勅使門とは天皇の勅使を迎える時にだけ開かれる門で， 普段は開かれて
いません。
御殿の勅使門 |
大正２年（1913年）竣工。
檜皮葺屋根の四脚唐門で前後は唐破風、左右の屋根を入母屋造としている。
長い参道の向こうに， 朱色の中門が見えます。
ホントに， 広～い境内ですね。
中 門 |
広目天 |
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持国天 |
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1641-1645年建立。
伽藍中心部に向かう入口の門。
切妻造・本瓦葺・柱間三間の八脚門。
向かって左側に西方天、右側に東方天を安置する。
中門は南北にある仁王門と金堂の中程で参道に対して
東西に建っています。
したがって， 中門左側の守護神である西方天は広目天、
右側は持国天の金剛力士でしょうね。
中門と金堂の中程左手に観音堂があります。
どの扉も閉まっているのためか， 形から感じるためなのか， とにかく暑苦しい建物ですね。
観 音 堂 |
入母屋造、本瓦葺で前後に向拝が付き、たち（軒までの高さ）の高い建物。
本尊は千手観音菩薩。 内部は通常非公開。
観音堂の前から， 相輪が天に向かって伸びる五重塔が青空にくっきり見えます。
あらためて お寺に居ることを自覚する景色です。
観音堂の近くから眺めた五重塔 |
1,644年(寛永21年）建立。 塔身32.7ｍ、総高36.18ｍ。
塔の上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない
姿が特徴的です。
塔内部には大日如来が安置される。
中央に心柱、心柱を囲むように四本の天柱が塔を支える構造
になっているとのこと。
なるほど， パンフの通りこの五重塔は各層の屋根の大きさがほぼ同じですね。
何重であれ上層ほど屋根は小さくなっているものと思っていました。
五重塔から奥(北)に進むと国宝の金堂に着きます。
仁和寺・金堂(本堂)です |
1,613年(慶長18年）に建立された旧皇居の正殿・「紫宸殿」を寛永年間（1624年-1644年）
に移築・改造したもの。
現存する最古の紫宸殿であり、当時の宮殿建築を伝えるの建築物として、国宝に指定されて
います。
仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する。
堂内は四天王像や梵天像も安置され、壁面には浄土図や観音図などが極彩色で描かれています。
金堂の右手には，経堂があります。
ここの経堂は， 立派な建物ですねぇ。
経堂です |
寛永〜正保年間の建立。宝形造、本瓦葺。 建物は、禅宗様で統一されている。
内部は釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩などを安置し、壁面には菩薩や羅漢が描かれている。
内部中央には八面体の回転式書架（輪蔵）を設け、各面に96箱、総計768の経箱が備える。
経箱には、天台宗の学匠であった天海による『一切経』が収められています。
参道を金堂の左手に進むと水掛不動， 御影堂と続きます。
水掛不動です |
近畿三十六不動霊場の第十四番札所。
鐘楼と御影堂の間に位置し、石造の不動明王を安置します。
不動明王に水を掛けて祈願する事から、水掛不動とも呼ばれています。
御影堂です |
鐘楼の西に位置し弘法大師像、宇多法皇像、仁和寺第２世性信親王像を安置する。
御影堂は、慶長年間造営の内裏 清涼殿の一部を賜り、寛永年間に再建されたもの。
御影堂と水掛不動の間の南側に朱色の鐘楼がありますが， この時期，生い茂った木々で全体像
がみえなかったです。
仁和寺の鐘楼です |
入母屋造、本瓦葺。
階上は朱塗で高欄を周囲に廻らせ、下部は袴腰式。
また、通常吊られた鐘は外から見ることが出来るが、この鐘は周囲を板で覆われており見ることが
出来ません。
境内をほぼ拝観したので， 仁王門へと戻ります。
午後2時頃だからでしょぅか， 暑さは勢いを増し体中汗だくです。
本日の目的を果たし， 仁和寺前のバス停からJRバスで京都駅へ。
いつものパタ－ンで， 京都駅地下街の「町や」に入りたこ焼きをアテにビ－ルで一休みしました。
天龍寺のすばらしい蓮(ハス)の花が見れたし， 一度は訪れたいと思っていた仁和寺にも行けた
ので大願成就でした。
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