金沢山称名寺について
・山 号；金沢山
・宗 派；真言律宗
・寺 格；別格本山
・本 尊；弥勒菩薩
(重要文化財)
・創建年；(伝) 1,258 年
・開 基；北条実時
|
北条氏の一族である金沢北条の祖，北条実時(1,224～1,276 年)が
開基した。
創建時期については不明だが，1,258 年実時が六浦荘金沢の居館内
に建てた持仏堂（阿弥陀堂）がその起源とされる。
のちに，下野薬師寺の僧・審海を開山に招いて真言律宗の寺となった。
学問寺として栄え，歴代の権力者からも保護されたため，数多くの寺宝や書物が伝わりました。
金沢北条氏一族の菩提寺として鎌倉時代を通じて発展し，その後伽藍や庭園が整備されたが，鎌倉幕府
滅亡とともに金沢北条氏も滅び，以後寺運も衰退。
現在は奈良西大寺を本山とする真言律宗の別格本山です。
称名寺と縁の深い金沢文庫は，北条実時が居館内に文庫を設けたのが起源とされる。
学問をこよなく愛した実時の遺志は，顕時・貞顕・貞将の三代にわたって受け継がれ，膨大な書籍を遺し
ました。
文庫は，1,930 年に神奈川県立金沢文庫として復興，県立図書館として活動してきた。
1，990 年には新館が完成し，現在は，中世文化に関する博物館兼図書館の役割を果たしている。
境内は国の史跡に指定され，赤門，仁王門，金堂などがある。
金堂前の浄土式庭園は，1，320 年，金沢氏三代貞顕の代に整備されたもので，1，987 年に復元された。
浄土式庭園とは，浄土曼荼羅の構図に基づいて配置された庭園のことで，平安時代末期に盛んにつくられた。
金沢北条氏は，鎌倉幕府執権を受け継ぐ北条氏の支流です。
武蔵国六浦荘金沢に拠点を置きました。
鎌倉から東西にのびる陸・水運の要所を掌握する一方，金沢文庫に膨大な和漢の書物を集積し，学問好きな
一族として知られました。
金沢貞顕は15代執権に就任しています。
(参考資料) ① Wikipedia/「称名寺(横浜市)」
② 神奈川県立金沢文庫パンフレット
|
TOPペ－ジへ戻る