金戒光明寺の概要は以下のようなものです。
紫雲山・くろ谷 金戒光明寺
・山号； 紫雲山
・宗派； 浄土宗
・寺格； 大本山
・本尊； 阿弥陀如来
・創建年；1,175年(承安5年)
・開基; 法然
・別称; 黒谷
・文化財; 文殊塔(三重塔)、
木造千手観音立像(重文)etc.
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法然上人43歳の承安5年(1175年)比叡山
の修行を終えてくろ谷の地で念仏をされた時,
紫の雲が全山にたなびき,光明があたりを照ら
したことから,法然はここに草庵を結んだ。
これが寺の始まりです。
第5世恵顗の時に堂を整え、法然の見た縁起
にちなみ紫雲山光明寺と号した。
第8世運空は後光巌天皇に戒を授けて、金戒の二字を賜り、金戒光明寺と呼ぶようになった。
法然が最初に浄土宗を布教を行った地であることに因み、後小松天皇から「浄土真宗
最初門」(注1)の勅願を賜った。
(注1)「浄土の真なる宗」という意味で現在の「浄土宗」を指し、「浄土真宗・真宗」とは
無関係です。
江戸時代初期に城郭構造に改修された。
文久2年（1862年）京都守護職の本陣となった。
第二次大戦後「黒谷浄土宗」として一派独立するが現在は浄土宗に合流し七大本山の
一翼を担う。
－－以上，Wikipedia；「金戒光明寺」から抜粋－－
順に,高麗門(正門),山門があり,高台の境内には,御影堂を中心に大方丈,
納骨堂(旧経蔵),鐘楼, 御水舎,三重塔(文殊塔) etcがあります。
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京都市内で夕方から近親者の新年会が開かれます。
早めに自宅を出て, 日中は会場近くにある新島旧邸を見学後, 左京区黒谷にある金戒光明寺を訪れ
ました。
河原町丸太町辺りでタクシ－を拾って金戒光明寺の正門・高麗門で降りました。
門前には, 「くろ谷」と彫られた石柱が, 又「京都守護職本陣 舊蹟」と書かれた看板が掲げられています。
金戒光明寺 高麗門 |
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門をくぐり東山の方に歩くと山門が左手にありますが, あいにく改修工事中でした。
パンフレット「金戒光明寺」によると, この山門楼上正面には, 後小松上皇宸筆の「浄土真宗最初門」の
勅楽が掲げられているそうです。
山門に続く急勾配の石段を上がった境内正面に御影堂(みえいどう)です。
金戒光明寺 御影堂(大殿) |
昭和9年、火災により焼失, 昭和19年の再建。 内陣正面に宗祖法然上人の御影(坐像)を奉安。
右脇檀には吉備観音(木像千手観音立像), 左脇檀には中山文殊を安置する。
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| 文殊菩薩(パンフレットより) |
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吉備観音(木像千手観音立像)(同 左) |
＜文殊菩薩＞ 今は無き中山宝幢寺の本尊であったことから中山文殊と呼ばれる。
脇侍と共に三重塔(文殊塔)の本尊であった。
運慶作と伝えられるが実際の作者は不明。
＜木造千手観音立像（通称吉備観音）＞ 重文
1200余年前, 遣唐使吉備真備の難を救った観音様と伝わる。
かって, 吉田寺(廃寺)に祭られていた。
境内左手には, 納骨堂(経堂)や阿弥陀堂があります。
阿弥陀堂 |
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納骨堂(旧経蔵) |
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納骨堂(旧経蔵)説明板 |
智恵の象徴としての文殊菩薩への信仰の現れでしょうか, 御影堂の前には, 学業成就, 知恵授け, 合格
祈願の願い事が記された絵馬がたくさん奉納されています。
又近くの境内にはこんな立派な松の木も。
たまたま, 「京の冬の旅」キャンペ－ン期間中で非公開文化財特別公開中とのことで, 拝観料600円を
払って御影堂に入りました。
伝運慶作の文殊菩薩像や吉備観音像(重文)を拝観。
堂内を一周して, 渡り廊下でつながる大方丈へ移り特別展示を見学。
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方丈から眺めた勅使門 |
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方丈の前の白砂の庭 |
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(参考)境内から眺めた勅使門 |
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当寺は, 京都守護職の会津藩主・松平容保の本陣趾, 新撰組発祥の地です。
新撰組・近藤勇たちが松平容保に拝謁したという「謁見の間」, NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公・
新島八重や会津藩ゆかりの寺宝, 方丈の襖絵が公開されていました。
虎の襖絵(久保田 金僊 画) [金戒光明寺HPより] |
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更に, 方丈奥にある「紫雲の庭」を散策しました。
白砂と杉苔の端正な回遊式・枯山水庭園でした。
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境内の南西角に鐘楼。
三重塔(文殊塔) |
今回, 三重塔(文殊塔)の拝観を見落としました。
御影堂から少し離れた東の一段高い所にあったようです。
２層目中央に「日本三文殊随一」の扁額が掲げられ, かって,塔内に文殊
菩薩が安置されていたとのことです。
又, 境内には, 会津藩殉難者墓地があり, 禁門の変などで倒れた会津
藩士300有余名が眠っています。
拝観を終えましたが, まだ新年会までは時間があります。
ということで, お寺を下りて左京の街をぶらり散歩しながら鴨川散策に
向かいました。
フォト ; 2013 年 1 月 16 日
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