徒然横浜生活 Since 2003

　徒然横浜生活 Since 2003

　　　　　　　1)拝観日； 2009.03.28(土)
　　　　　　　2)所在地；神奈川県鎌倉市山ノ内1402
　　　　　　　　　　　　　　　　　(JR横須賀線北鎌倉駅下車,徒歩10分)
　　　　　　　3)天　候；曇り，気温，13 ℃

　　　　　　　　　　　　　　金宝山(きんぽうざん)　浄智寺(じょうちじ)について

・山号；　金宝山(きんぼうざん)
・宗派；　臨済宗円覚寺派
・本尊；　三世像(阿弥陀如来，
　　　　　　釈迦如来，弥勒如来)
・創建年；　1,283 年(弘安6 年)
・開基；　北条師時
・寺格；　鎌倉五山第4 位
・札所等；　鎌倉観音霊場第31番,
　　　　　鎌倉地蔵霊場第12番,
　　　　　鎌倉十三仏第6 番
　　　　　　　　　(弥勒菩薩)
・文化財；　木造地蔵坐像(重文)
　　　　西来庵修造勧進状(重文)
　　　　木造三世仏座像(県重文)
　　　　木造韋駄天立像(市文)

歴　史

　鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の3男である北条宗政が
29歳の若さで弘安4年(1,281年)に没し，その菩提を弔う
ために，その亡夫と幼少の師時を開基にして創建された
お寺である。

　開山には，中国の名僧兀庵普寧(ごったんふねい)と仏源
禅師大休正念(請待開山)，及び日本僧の真応禅師南州宏
海(準開山)の三人が名をつらねている。

　はじめ，開山に招かれた南州宏海が，大任すぎるといって
身をひき，師の大休正念を請じて入仏供養の儀式を行い，
すでに世を去っていた師僧の兀庵普寧を開山にたてたた
め，複雑な形になったらしい。

　南州宏海は嘉元元年(1,303年)に死去し，以後，高峰
顕日，夢窓疎石，清拙正澄，竺仙梵僊，古先印元などの高僧がつぎつぎに住職に迎えられている。

　延文元年(1,356年)の火災で，初期の伽藍を失うが室町時代ごろには，方丈，書院，法堂，五百
羅漢像を安置した三門，外門，行堂，維那寮，僧堂などの主要な建物，あるいは多数の塔頭が建ち
そろっていたとのことである。

　戦国時代から江戸時代にはいると、鎌倉は農漁村になってさびれ、寺院の多くもしだいにかって
の繁栄ぶりをうしなう。

　江戸時代後期ごろには，仏殿，方丈，鐘楼，外門，惣門そして塔頭の8院などがあったが，これらの建物は大正12年の関東大震災でほとんど倒壊した。

境　内

　寺域が背後の谷戸(狭い谷合の平地)に深くのび，竹や杉の多い閑静なたたずまいを保っている。

　参道は砂岩の一種である鎌倉石で舗装されている。
三門は，上層が鐘楼を兼ねた珍しい中国風の意匠である。
この門をくぐったところに，本尊の三世仏を安置する曇華殿(仏殿)がある。

　裏庭の隧道をぬけると，洞窟に弥勒菩薩の化身といわれる，江ノ島鎌倉七福神の一つ，布袋尊が
まつられている。
全域が，国の史跡に指定されている。

伽　藍

　三門・二階に鐘をさげた楼門や新しい仏殿の曇華殿・方丈・客殿などが伽藍を形造っている。

　　　　参考　①浄智寺ガイド(発行；臨済宗円覚寺派　浄智寺)
　　　　　　　②Wikipedia--浄智寺--https://ja.wikipedia.org/wiki/浄智寺
　　　　　　　　③浄智寺HP/https://jochiji.com

　　　