川崎大師の概要は以下のようなものです。
金剛山 平間寺
・山号； 金剛山
・宗派； 真言宗智山派
・寺格； 大本山
・本尊； 弘法大師像
・創建年； 1,128年(大治3年)
・開基; 尊賢(そんけん)
平間兼乗
・正式名; 金剛山 金乗院 平間寺
・別称; 川崎大師
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どういうわけか,実証的な寺史はほとんど
不詳のようです。
ここでは, 寺伝の略縁起を紹介しておきます。
略縁起によると
平安時代末期,平間兼乗と云う武士が諸国を
流浪します。
その後,多摩川の河口部(川崎)に住み漁労を
生業にします。
兼乗は深く仏法に帰依し,弘法大師を崇敬していました。
あるとき,兼乗の夢枕に大師が現れ,「我がむかし唐に在りしころ,わが像を刻み,
海上に放ちしことあり。巳来未(いらいいま)だ有縁の人を得ず。いま,汝速やかに
網し,これを供養し,功徳を諸人に及ぼさば,汝が災厄変じて福徳となり,諸願もまた
満足すべし」と告げられる。
兼乗は夢で見た通り仏像を拾い上げ,草庵に奉じ供養します。
その頃,高野山の尊賢上人が諸国遊化の途上兼乗のもとに立ち寄られ,この話に
感泣し,ここに兼乗と大治3年(1128)に寺を建立した。
これが,平間寺,川崎大師の始まりです。
1,812年,11代将軍家斉が,前厄の年に厄除けのために父子で川崎大師を参拝
したことから,江戸の庶民の間で大師詣でが爆発的に人気を呼んだ, とのことです。
−−以上，川崎大師Webサイト；「川崎大師の歴史」から抜粋−−
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[出典] 川崎大師Webサイト |
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京急・川崎駅で大師線に乗り継ぎ,川崎大師駅で下車。
この列車のほとんどの乗客が,初詣で客でした。
この大師線は参拝用の路線として建設されたもので,京浜急行の起源となるものだそうです。
たかがと言うと罰当たりになるかも知れませんが,神仏詣での需要のために一つの鉄道会社が
生まれたのですね。
信仰と言ういエネルギ−の大きさに感服します。
駅前から参拝客の流れに従って進みます。
右手前方の「厄除門」をくぐり,表参道へ入って行きます。
表参道に入る厄除門 |
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とにかく,正月の三が日だからでしょうか,初詣客が数珠つなぎです。
沿道には沢山の露店の屋台が軒を連ねていて,覗きながら歩くのも楽しいものです。
B級グルメの屋台,−− 甘酒,焼きそば,焼鳥,たこ焼き,お好み焼き,アユの塩焼き,焼きとうもろこし,
フル−ツ飴,焼き団子,イカ焼き,etc −−に加え,川崎大師の名物でしょうか,厄除け飴やクズモチ
(久寿餅)屋さん,達磨(ダルマ)屋さんも多いですね。
表参道を進むと仲見世通りの入口が見え,その先に山門が見えます。
しかし, 初詣の通行規制で一方通行になっていて, もう一本先の通りが順路になっています。
この辺りから道幅一杯に大変な行列になり, そぞろ歩きで進みます。
前方に見える門(不動門)を右折し更に100m 進むと大山門です。
行列に並んでから約30 分もかかって辿り着きました。
大山門の入口です |
大山門をくぐり境内に入ると,正面に大本堂です。
しかし,ご覧のように再び行列待ちで,本堂に上がるまで約10分を要しました。
大 本 堂 |
大本堂は, 昭和39年に落慶された。
堂内には御本尊厄除弘法大師を中心に,不動明王・愛染明王などの諸仏が奉安されているとのこと
です。
新年の我がファミリ−の健康を祈願しました。 ご利益がありますように。
本堂から眺めた大山門です。 すごい行列ですね。
こちらは,本堂から眺めた境内です。
境内にも露店がぎっしり並び屋台の迷路のようです。
境内はもっと神聖な場所と思っていたのですが !
Diary / No.504−2013.01.03 でも述べましたが,お寺にはもう少し品格というものが欲しいもの
です。
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今日は初詣で大混雑していることもあり,ゆっくりと伽藍を拝観できません。
見えたものだけを紹介しておきましょう。
不動堂です。
不 動 堂 |
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明治23年の創建ですが,現在のお堂は,昭和39年に建立されたものだそうです。
本尊は不動尊像で成田山新勝寺御本尊のご分体との由。
川崎大師こと真言宗智山派大本山 平間寺は, 戦災で伽藍を焼失。
現在見る事が出来るのは, 戦後の再建された比較的新しい物が殆どです。
次は八角五重塔です。
八角五重塔 |
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昭和59年に落慶。境内と諸堂宇との調和を考慮し,「八角」とされた。
コンクリート製ですが、朱塗りの華麗な塔ですね。
外から眺めた不動門です。
この門は, 山門として昭和２３年に有縁の地から譲り受け移築建立されたものでした。
昭和５２年に現在の大山門が建立されると、旧山門は不動門として移築された。
その他, 御水屋, 聖徳太子堂, 清滝権現堂です。
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人の流れに従って一巡し, 大山門を後にしました。
帰り路は, 規制で帰り専用となっている仲見世通りです。
初詣を終えて帰路に着く参詣者でご覧のような賑わいです。
仲見世通りの賑わい |
仲見世通りの商店街には、開運厄除け達磨(ダルマ)屋さん, 厄除け飴屋さん, それにクズ餅/
久寿餅屋さんが数多く軒を連ねています。
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開運厄除けグッズ店 |
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開運厄除ダルマ屋さん |
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 開運飴屋さん |
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甘酒の屋台 |
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お腹がすきました。
お蕎麦屋さんに入り, 先ずは熱かんで身体を温め,お後は開運そばセットで遅い昼食となりました。
フォト ； 2013年1月3日
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