徒然草津生活 Since 2010

　　1)拝　観　日；2013.02.15(金)
　　2)所　在　地；京田辺市普賢寺下大門13

　　　　　　　JR奈良線三山木駅下車徒歩約20分
　　　　　　　　　　　近鉄京都線三山木駅下車徒歩約21分
　　　　　　　　　　　三山木駅から奈良交通バスで7分,観音前下車徒歩5分

　　3)天　　　候；小雪のち小雨のち曇り　気温 ; 5℃

　

Diary / No.515－2013.02.15 /
　　　　　「観音さん巡り(その1)観音寺・十一面観音菩薩立像」

（434頁下段）
興福寺官務牒疏

勘祿　興福寺末流寺社疏紀
　　官務　竝晨勝院家（最勝院家）配下領知分
-------------------------以下,略--------------------------
普賢寺。　在同州綴喜郡筒城郷朱智長岡莊。
　　　　　僧房十八口。今廿口。交衆十口。屬侍十三家。
　　　　　〔并仕丁承仕。〕
普賢寺補略録曰
　天平十六甲申年勅願。良辨僧正再造開基。號息長山。
　大御堂本尊。丈六觀世音。小御堂本尊。普賢菩薩。光
　仁天皇寶龜九戊午年。五重大塔造立。桓武天皇十一年
　壬申。賜封戸二千稻（考、稻下恐有脱字）束。〔在河州交野郡。〕
　延暦十三年八月十三日始炎上。天台延暦義眞再起。至中程入
　寂。文徳帝仁壽三年癸酉再興。大導師天台圓仁和尚。
　本願染殿殿下忠仁公〔藤原良房公〕天暦六壬子年。興福寺沙
　門定昭法務大僧都。〔一乘院宮初祖。小一條左府師尹男。依勅再興。
　從是爲法相宗之始也。御冷泉帝治暦四戊申年。十一月廿六日灸上。
　本尊再興。經五年也。藤原師實公再興。嘉保二〔乙亥〕年成就。
　大治元年丙午。富家關白忠實。五重
（441頁下段）
　大塔地藏堂再建。〔大乘院頼實公中興也。萬財義安造立奉行也。
　治承四庚子年十二月廿九日。平重衡之軍。〕
　亂入此寺放火。仍伽藍悉炎上。衆徒十二人武士二
　十三人戰死。其後文治五己酉年。普賢寺殿下基通。再
　興本願也。大導師大乘院法務僧正實信公。〔右府源雅定公男。基通爲子。〕
　弘安六〔癸未〕年十二月十八日炎上。大乘院尋覺公御
　再建。正應三庚寅年也。正平十五庚子年。大御堂。小
　御堂。樓門。坊舍。五宇兵火炎上。永徳三癸亥年。再建
　主畠山尾州大守源家國也。亦々永享九〔丁巳〕年十一月
　七日悉炎上。同十年〔戊午〕再建。九月十三日遷佛。導師
　興福寺興善院公胤權僧正也〔云云。〕
　朱智天王神。　〔右寺鎭守。在同郷西之山上。祭所。山代大筒城眞若王之兒。
　迦爾米雷王命。相殿。素盞嗚命。號大寶天王。新宮天王。在多々良村。〕
　親山寺。　號觀心山親山寺。在普賢寺境内。本尊釋迦佛。
　義淵僧正開基。天武天皇勅願。筒城寺ト云。白鳳二年艸創也。

-------------------------以下,略--------------------------

普賢寺。場所は,山城国綴喜郡筒城郷朱智長岡莊。
　僧房18。今20。交衆10。屬侍13家。
普賢寺についての略録からの引用
　天平16 年(744 年) 勅願。良弁僧正が再造開基。息長山と号す。
　丈六観世音を大御堂本尊とし,普賢菩薩を小御堂本尊とする。
　光仁天皇宝亀9 年(778 年), 五重塔造立。
　桓武天皇11 年(791 年)に封戸・稲二千束を賜わる。
　延暦13 年(794 年) 8月13 日炎上。天台宗延暦寺の僧義眞が再建途上で入滅。
　文徳天皇仁寿3 年(853 年),天台座主円仁和尚, 染殿殿下忠仁公〔藤原良房公〕
　により再興された。
　天暦6 年(952 年),興福寺の大僧都定昭により再興,法相宗となる。
　御冷泉天皇治暦4 年(1068年) 11 月26 日炎上。
　嘉保2 年(1095 年), 公卿・藤原師実により再興された。
　大治元年(1126 年),関白・藤原忠実が五重塔,地藏堂を再建。
　治承4 年(1180 年) 12 月29 日,平重衡の軍の乱入・放火により伽藍悉く焼失,衆徒12人
　と武士23人が戦死。
　その後,文治5 年(1189 年),公卿・普賢寺殿下こと藤原基通により再興された。
　弘安6 年(1283 年)12 月18 日炎上。
　正応3 年(1290 年), 大乗院尋覚により再建される。
　正平15 年(1360年), 大御堂・小御堂・楼門・坊舎5 宇が兵火により焼失。
　永徳3 年(1383 年), 武将の畠山家国が再興。
　永享9 年(1437 年) 11 月7 日, 焼失。
　永享10 年(1438 年)再建。同9月13日遷仏,導師は興福寺興善院公胤權僧正。

朱智天王神。普賢寺の鎭守。神社は筒城郷西之山上に在る。以下省略。

親山寺。　観心山親山寺と号す。普賢寺境内に在る。本尊は釋迦仏。
　天武天皇勅願で義淵僧正開基。筒城寺と呼ばれた。
　白鳳2 年創建。