1)拝観日； 2009.04.05(日)
2)所在地；神奈川県鎌倉市扇ケ谷1－17－7
(JR鎌倉駅より徒歩10分)
3)天 候； 晴れ，気温，20℃ |
亀谷山 寿福寺について
・山号； 亀谷山
・正式名； 亀谷山 金剛寿福禅寺
・宗派； 臨済宗建長寺派
・本尊； 宝冠釈迦如来
・創建年； 1,200年(正治2 年)
・開基； 北条政子
・開山； 明庵栄西
・札所等； 鎌倉33観音24番,
鎌倉24地蔵18番
・文化財; 木造地蔵菩薩立像
(鎌倉国宝館に寄贈)
銅像薬師如来坐像
喫茶養生記(以上、重文))
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臨済宗・建長寺派に属する鎌倉五山第3位の禅宗
寺院である。
この地は，奥州征伐に向かう源頼義が勝利を祈願
したと云われる源氏山を背にした源氏家父祖伝来の
地である。
また源頼朝の父・義朝の居館があった所でもある。
源頼朝が没した翌年の1,200年(正治2年)，妻の
北条政子が明庵栄西を開山に招いて創建した。
栄西は，日本での臨済宗の開祖であり，京都・
建仁寺の開山である。又，お茶を飲む習慣を日本に
伝えたことで知られる。
彼の著作，喫茶養生記(重文)では，茶の種類に抹茶の製法，身体を壮健にする喫茶の
効用が説かれている。又，糖尿病，中風，不食，瘡，脚気の5 病に対する桑の効用と用法
を説いている。
創建当時は七堂伽藍を擁し，14 の塔頭を有する大寺院で，禅刹として体裁を整えた
のは1,278年(弘安元年)頃と推定されている。
1,258 年の火災で一宇を残さぬまで焼失している。
これらの復興は，伝実朝墓五輪塔などの存在から，おそらく南北朝時代の頃と思われて
いる。
境内裏手には，陸奥宗光，高浜虚子，大佛次郎などの墓があり，さらにその奥の「やぐら」
には，北条政子と源実朝の墓と伝わる五輪塔がある。
尚，「やぐら」とは，中世の鎌倉地方特有の上流階級の横穴式墓所である。
境内は，1,966 年に国の史跡に指定されている。
総門から中門までの参道と裏山の墓地は公開されているが，中門から内側の境内は
一般公開されていない。
総門，中門，仏殿，庫裏，鐘楼などが建つ。仏殿は1,664 年(寛文4 年)の再建である。
参考 ①Wikipedia--寿福寺-- https://ja.wikipedia.org/wiki/寿福寺
②Wikipedia--栄西--https://ja.wikipedia.org/wiki/明菴栄西
 Diary / No.139－2009.04.10 / 「鎌倉・古寺巡礼(1)」
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寿福寺の総門です。 門前の石柱には，壽福金剛禅寺と彫られています。
これが正式名称です。
総門には，山号である亀谷山の扁額が掛かっています。
画像をクリックして大画面でご覧になれます
総門をくぐっると正面の内門まで真っ直ぐ延びた石畳の参道があります。
両側が高い木立に囲まれ静寂がそこにありました。 素晴らしい参道です。
この中門から先の境内は，一般公開されていません。
鎌倉五山第3位の寺格があるお寺なのに非公開とはどうしてなんでしょうか？
一般公開されて拝観料を徴収し，その財源でお寺の維持費にあてられればよいのにと，ふと思ったの
ですが，それは小生だけでしょうか？
外から内部の写真を撮ろうとして内門から右に続く参道を歩くと，扉があいていましたのでシャッタ－
を押す機会に恵まれました。
仏殿だと思います。 仏殿前の庭はご覧のように，よく手入れされていました。
仏殿の左手の手前に鐘楼がありました。
その前では，ビャクシンの大木が鐘楼を見守っているようでした。
境内奥には墓地があり，その裏の「やぐら」に北条政子のお墓があります。
その横穴式墓所には，お花が供えられた五輪塔がありました。
現在の感覚からすると，女傑・北条政子のお墓としたならば，とても質素に思えました。
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全体的な感じですが，鎌倉五山第三位のお寺にしては小じんまりしたお寺でした。
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