1)拝観日； 2010.09.14(火)
2)所在地； 奈良市法華寺町882
3)天候； 曇り時々晴れ， ～30℃
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総国分尼寺 法華寺門跡 法華寺について
・山号； 無し
・正式名； 法華寺
・宗派； 光明宗
・本尊； 十一面観音立像(秘仏)
・創建年； 天平17年(745年)
・開基; 光明皇后
・別称； 法華滅罪之寺
・札所等；神仏霊場巡拝の道
第22番
・文化財； 十一面観音立像(国宝)
絹本着色阿弥陀三尊及童子像(同)
法華寺縁起類5点(重文)、
法華寺本堂/南門/鐘楼(重文)
乾漆維摩居士座像(同)
木造仏頭/木造二天頭(同) 他 |
光明皇后ゆかりの門跡尼寺として知られる（門跡
寺院とは、皇族、貴族の子女などが住職となる格式の
高い寺院の称）。
東大寺が全国の総国分寺であったのに対し、法華
寺は総国分尼寺と位置づけられ、詳しくは法華滅罪
之寺（ほっけめつざいのてら）と呼ばれた。
法華寺の地にはもと藤原不比等の邸宅があ
の没後、娘の光明子、すなわち光明皇后がこれを
相続して皇后宮とした。
天平17年（745年)、皇后宮を宮寺としたのが法華
寺の始まりである。
聖武天皇は天平13年（741年）、国分寺・国分尼寺建立の詔を発した。
法華寺は、この詔に基づいて建立整備された国分尼寺である。
法華寺は平安京遷都以後は次第に衰微し、平安時代末期にはかなり荒廃。
その後，兵火や地震で伽藍は大きな被害を受けました。
その伽藍復興の歴史は、東大寺大仏の再興を果たした僧・「俊乗坊重源(しゅんじょうぼう
ちょうげん)」の鎌倉年間の復興、西大寺の中興の祖と崇められた｢叡尊上人｣による建長
年間の復興、さらには、慶長年間に｢豊臣秀頼｣の母｢淀君｣の発願で復興したのが現在の
伽藍です。
法華寺は叡尊の時代以来、真言律宗における門跡寺院としての寺格を保っていたが、
平成11年（1999年)、創建当時のように独立した寺に戻ることとなり、光明皇后にちなんで
「光明宗」と名づけ離脱・独立した。
伽藍完成当初は，天平の大伽藍にふさわしく金堂，講堂，東西両塔，阿弥陀浄土院
と荘厳のかぎりをつくしていた。
現在は，南門，赤門，本堂，鐘楼，客殿，横笛堂が残っている。
参考； ①Wikipedia；「法華寺」
②パンフレット；光明宗 法華滅罪寺畧縁起
 ③法華寺HP； www.hokkeji-nara.jp/
Diary / No．298－2010.09.16 /
「平城宮跡と周辺寺院散策－－法華寺－－」
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切妻造・本瓦葺の四脚門で、 慶長6年(1601年)に本堂と同時に再建された。
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| 法華寺・東門 |
鬼瓦に慶長7年（1602年）の刻銘があり、形式や細部からみてその頃の再興と考えられる。
二層建てとし、上層に鐘を吊る「袴腰付き鐘楼」である。
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| 法華寺・鐘楼(重要文化財) |
鐘が見えないのが残念です。
寄棟造、本瓦葺き。正面7 間、側面4 間。
慶長6年（1601年）、豊臣秀頼と淀殿の寄進で再建された。
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| 法華寺・本堂(重要文化財) |
堂内には，光明皇后の姿を映したと伝わる本尊，国宝・十一面観音像の他多数の仏像，仏頭が安置
されています。
本尊は特別公開以外は厨子に納められている秘仏です。
普段は，そっくりに作られた分身の十一面観音像を拝むことができます。
本堂裏手にある書院造建築。庭園は国の名勝に指定されている。
ここに入るには別料金が要るので入園を取り止めました。
その他の境内の風景は以下のサムネイル写真の通りです。
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法華寺縁起
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護摩堂
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池の中に立つ護摩堂
より金楼 |
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万葉歌碑
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名勝庭園・客殿前
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ちなみに，万葉歌碑の内容は，万葉集巻三378・山部赤人の
いにしえの 古き堤は 年深み
池の渚に 水草生ひにけり
でした。
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