徒然草津生活 Since 2010
本文へジャンプ

Diary/Archive
      
2019年09月

しまなみ海道+愛媛マルゴト自転車道(部分)/サイクリング旅行について
                               944-2019.09.22      

 今年のロングのサイクリング旅行は海外ではなく国内になりました。
今回も仲間のBruce(オーストラリア人) さんの発案でtamma-san が具体化してくれました。

 広島県の尾道をスタートし、瀬戸内海に浮かぶ島々を大橋でつないで瀬戸内海を横断できる
自転車道として整備されている「しまなみ海道サイクリングロード」を対岸にある愛媛県今治市
まで走ります。
愛媛県に入ってからは、「はまかぜ海道サイクリングコース」等の「愛媛マルゴト自転車道」(部分)で
サイクリングを楽しむことにしています。

 日程は9月23(月) から9月28日(土) までの5泊7日。
メンバーは全6人です。
メンバーの一人でBruce さんの友人のBernie さんは、Rugby World Cup 2019 応援観戦
のため来日中で札幌から空路参加します。
彼とは2年前にプラハ(Chech) →ウイーン(Austria) サイクリングツアーで一緒だったので顔
馴染みです。


 拙者、6年前に「サイクリングしまなみ2013」というイベントに参加予定でしたが、宅配便で現地に
送った自転車が宅配会社の運送上の瑕疵によるリア・デイレィーラー(後変速機)の致命的な破損
により不発に終わった苦い経験があります。(Diary.565−2013.10.19)
そんなことで、しまなみ海道を走るのは初めてなのでとても楽しみにしています。

 スケジュールの概要は以下の通りです。

Days 月 日  種  別  内        容  コースマップ 
Day1 9/23
(月)
移動(往路)  JR草津→JR京都→(新幹線→JR福山
→JR尾道)
 
観 光 尾道市内(ポタリング)グ 
宿 泊  グリーンホテル尾道
 http://www.shimanami-gho.co.jp
 
Day2 9/24
(火)
サイクリング  尾道(ホテル)→向島→因島→生口島→
大三島→伯方島
予定走行距離=58.4 km
 (注1)
観 光 平山美術館、大山祇(おおやまずみ)神社   
宿 泊 料理旅館 せと
http://www.gambo-ad.com/hotel/index.php?ar=2&id=40 
 
Day3  9/2(水) サイクリング  伯方島(ホテル)→大島→今治
予定走行距離=27.4 Km
 
(注2) 
観 光  遊覧船観光、村上水軍記念館   
サイクリング  今治→道後
予定走行距離=46.6 Km
 
(注2) 
宿 泊  ゲストハウスどうごや
 http://www.dougoya.com 
 
Day4 9/26
(木)
サイクリング  内子・中伊予サイクリングコース(山間部)
道後温泉→砥部→内子町
予定走行距離=52.4 Km
 
(注3) 
観 光  松山、内子町   
宿 泊  ヴィラ 日だまり
 https://www.we-love-uchiko.jp/stay/2519/
 
 
Day5 9/27
(金)
サイクリング  内子・中伊予サイクリングコース(海岸沿い)
内子→大洲城→伊予長浜→道後温泉
予定走行距離=71 Km
(注4) 
観 光  内子町、大洲城  
宿 泊  ターミナルホテル松山
 http://www.th-matsuyama.jp/index.php
 
 
Day6 9/28
(土)
移動(復路)  JR松山→JR岡山→(新幹線)→JR京都
→JR草津
 

【コースマップ】
(注1) Day2 / しまなみ海道サイクリングコース
         尾道(ホテル)→向島→因島→生口島→大三島→伯方島

https://drive.google.com/open?id=1miV7UOidUU5nAli6uLDe9fTyydw17Ao4&usp=sharing

(注2) Day3 / しまなみ海道サイクリングコース/ 伯方島(ホテル)→大島→今治 & 
          愛媛マルゴト自転車道 / はまかぜ海道サイクリングコース / 今治→松山・道後

https://drive.google.com/open?id=17Mh-odFZBaR8i8Qr7aq4KDywAjlLTZwW&usp=sharing

(注3) Day4 / 愛媛マルゴト自転車道 /
内子・中伊予サイクリングコース(山間部) /
         
道後温泉→砥部→内子町
https://drive.google.com/open?id=1IkVLPzZZ0jySiCwd1c5wf5r0GP23estH&usp=sharing

(注4) Day5 / 愛媛マルゴト自転車道 / 内子・中伊予サイクリングコース(海岸沿い) /
          内子→大洲城→伊予長浜→道後温泉
https://drive.google.com/open?id=1XXg9EAZL9gQfzF42vYoSLG67uLV4Oikx&usp=sharing

 台風17号が気になりますが、天気予報によると9月23日以降は北陸地方から北日本付近を通過
するようですので、我々のサイクリング旅行には問題ないようです。
それでは行ってきます。
10月に入ってから旅行記をアップしますので暇なときにでもご覧下さい。

目黒のさんま祭り                  943-2019.09.14

 2〜3日前にTV 報道だったか新聞報道だったか忘れたが、恒例の目黒のさんま祭りが開かれる
ことを知りました。
一度は見てみたいと思っていたので即決断しました。

 このイベント、24年前から行われていて、今年は「第24回目さんま祭り」として開催とのこと。
東京都品川区にある目黒駅前商店街振興会組合の主催です。

 さて、拙者、恥ずかしながら「目黒のさんま」の意味が分かりませんでした。
どうして目黒でサンマなのと。

 「目黒のさんま」のあらすじはこうだったんですね。
それで了解しました。
目 黒 の さ ん ま
あらすじ
   ある大名(松平出羽守)が馬の早駆けに目黒へ行った時のこと、空腹となり百姓家で
  焼きたてのサンマをわけてもらった。
   屋敷に戻ったが脂が乗ったサンマの味が忘れられない。
  しかし、屋敷の御膳にサンマが出る訳もなし。
   そこで親戚へ食事のお呼ばれをしたので、ここぞとばかりにサンマを注文。
  しかし、親戚の家来たちが体を気遣いサンマの脂を蒸して抜いてしまった。
  ひと口食べたがおいしくも何ともない。


   「このサンマはいずれより取り寄せた?」
    「日本橋魚河岸にてございます」
   「それはいかん。サンマは目黒に限る!」

成 立
   徳川家光が将軍在位の頃(1623年〜1651年)の落とし噺
  大名の世間知らずを笑った庶民の落語である。

  
[出展] 「目黒のさんま祭り」公式ホームページ

 開催時間は午前10時から午後2時まで。
今夜半から大型台風15号が関東に上陸との予報もあり、午前中に見物のため朝8時半に自宅をスタート。

 横浜から東急線で渋谷駅経由JR目黒駅へ。
久しぶりの東急渋谷駅、ずいぶん変貌していて地下にあります。
出口案内標に従って地上のJR渋谷駅に出るのに結構時間がかかりました。

 JR目黒駅には9:20に到着。
既に駅前はサンマ祭りの参加者でものすごく混雑していました。

 しばらく歩いて目黒通りのサンマ祭りの会場へ。
サンマを焼いている煙がもうもうと立ち込めているのでそれと直ぐに分かります。

 このイベントに参加したらやはりサンマ焼きを食べて帰らないと。
既に順番待ちの長〜い列が続いています。
この列、「焼きさんま列」と言うそうです。
やむなく、拙者も最後尾から列に加わりました。

焼きさんま列 (2019.09.08_09:25)

 蒸し暑く汗がダラダラと流れ出てきます。
列が進むのは超スローで最前列に来るまでに約1時間20分もかかりました。

最前列から眺めたさんま焼きの現場 (2019.09.08_10:53)

 やっと、焼きさんまにありつけました。
熊笹の敷かれた舟形のプラ容器に大ぶりのサンマ1尾、「すだち」、「大根おろし」、「べったら漬け」を
付けてもらって特設の「焼きさんま食べ処」へ。

無料配布された炭火焼サンマ (2019.09.08_10:57)

 芳醇なすだちの香りと辛みのきいた大根おろしでの大振りのサンマ焼き、とっても美味しかった
です。

 このサンマ、平成11年の第4回より岩手県宮古市から無料提供されているそうです。
今年は深刻な不漁にもかかわらず7,000尾が。
例年は、宮古港で水揚げされた新鮮なサンマが振る舞われますが、今年は昨年水揚げの冷凍サンマとのこと。

 焼きサンマに添えられた「すだち」は徳島県神山町から、「大根おろし」の大根は那須塩原市から、サンマを焼くのに欠かせない上等な「備長炭」は和歌山県みなべ町から、焼きサンマの下に敷く熊笹は岡山県津山市からの提供品とのこと。
提供いただいた各自治体には感謝です。


 特設テーブルでは皆さんがもくもくと食べている姿が。

               画像をクリックすると大画面でご覧になれます
さんま焼き食べ処の風景 (2019.09.08_11:06/11:14)

 食後、さんま焼きの現場を見物しました。
大量のサンマを焼くのは大変ですね。
ボランティアスタッフの皆さんが濛々と立ち込める煙の中で汗を拭きながら焼いています。

              画像をクリックすると大画面でご覧になれます
サンマの炭火焼の現場 (2019.09.08_11:07〜11:11)

 焼きサンマを貰った後、「すだち」、「大根おろし」、「べったら漬け」が手際よく付け加えられます。

焼きサンマに続いて「すだち」、「大根おろし」、「べったら漬け」の順に貰う人々 (2019.09.08_11:15)

 通りの反対側に渡るとサンマを求める長蛇の列が見渡せます。
拙者もつい先ほどまではあの列の中で並んでいたんですね。

サンマ焼きを求めて並ぶ長蛇の列 (2019.09.08_11:18)

 無料で見られる「目黒のさんま寄席」も催されているようです。
近くの誕生八幡という神社前には目黒のさんま祭りを知らせる大きな看板が。

目黒さんま祭りの看板 (2019.09.08_11:18)

 目黒駅前東口広場でも多くの出店ブースが並び、ステージではイベントが催されていて大混雑
状態です。

大混雑する目黒駅前東口広場でのイヘント会場 (2019.09.08_11:22)

 約2時間程さんま祭りを楽しんでイベント会場を後にしました。

「目黒のさんま祭り」の垂れ幕もある目黒駅改札にて (2019.09.08_11:28)

 ところで、サンマの不漁は日本近海の海水温の上昇によりサンマの群れが日本近海に寄りつかないからだそうです。
これも地球の気候変動、温暖化のせいでしょうか。

 スーパーなどで1尾100数十円程だった秋の庶民の味覚、サンマがこれからも食べられるか
心配ですね。

應現寺(東鳴川観音講)の不空羂索観音像を拝む    942-2019.09.01

 9月です。
何となく秋めいてきたように感じますが、まだまだ暑さ厳しいですね。

 秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、また芸術の秋でもあります。
各地でアートフェスや展覧会など、アートに関する様々なイベントが開かれますね。

 拙者、しばらくご無沙汰していた古寺巡礼の心が芽生えてきたこともあり、芸術の秋にちなんで
仏像巡りをリスタートすることにしました。
Web site で「2019年秋 ご開帳スケジュール」を検索してみたらタイミング良くありました。。
巡る奈良 秘宝・秘仏 特別開帳」の奈良エリアの欄に奈良市の應(応)現寺で不空羂索観音
菩薩像(重文) が公開されるとのこと。


 不空羂索観音菩薩像は今までお目にかかったことがないので、直ぐに飛びつきました。
なんと、このお寺では毎月第一日曜日のみ公開とのことです。
と言うことで、早速、9月1日(日)に拝観してきました。

 応現寺のロケーションを調べてみたら、奈良市北東部、京都府木津川市との境に近い
東鳴川
(ひがしなるかわちょう)
町です。

応現寺(東鳴川観音講) のロケーション & 近鉄奈良駅から応現寺までの交通ルート (2019.09.01)

 交通の不便な場所にあります。
日曜日には、現地まで奈良交通バスで午前午後各1本しか便がありません。

 そんなことで、草津の自宅を7:15に発ち、近鉄奈良駅前バス停9:28発の下狭川行きに乗車。
バスは柳生街道を走り人里離れた東鳴川バス停に9:45着。

 バスの進行方向にしばらく歩くと右手に坂道があり、その坂道を登ります。
お寺の案内板の所で右折して、突き当たりを左に進むとこじんまりした建屋がありました。

この坂道を登ると応現寺 (2019.09.01_09:50)

 丘の集落の端にこぢんまりしたお寺がありました。
このお寺は「東鳴川町公民館」と一体の建物のようです。

応現寺(本堂) (右手の部屋) 併設の東鳴川町公民館

 本堂壁面に掲げられた「木造不空羂索観音坐像」の解説板に目を通してから本堂へ。

「木造不空羂索観音坐像」の解説板 (2019.09.01_09:55)

 本堂では二人の観音講(
)の役員さんが公開のため詰めておられました。
このお寺は無住寺であり本堂や仏像の所有者は東鳴川観音講だからでしょう。
「観音講」とは観世音菩薩を信仰する人達の団体。

 挨拶をすませて本堂に上がると、お茶やお菓子の接待を受けながら参拝者名簿に記帳。
先着には東京から来られたという拝観者が一人。

 拝観料を尋ねると志納とのことでした。
先ずは本堂右手に安置されている不空羂索観音像を拝ませていただきました。
脇侍には二体の木造毘沙門天立像が。

木造不空羂索観音坐像 (2019.09.01)
[平成26年3月 奈良市教育委員会発行の
解説ペーパーより]
木造不空羂索観音坐像 概要

・重文(指定; 昭和61年6月6日)
・所有者;東鳴川観音講
      (管理団体;奈良市)

・木造;檜材の一木割矧造(わりはぎづくり)
・像高;90.6 cm
・制作年代;平安時代
・由来;かって応現寺近くにあった善根寺が
    廃絶したため、平安時代以降に応現寺
    に移された客仏


 解説板の説明の通り、一面三目八臂で鹿皮を
まとい、均整がとれてゆったりした体つきで、衣
の襞(ひだ) の表現もおだやかな定朝様の優雅な
作風の観音さんでした。

  応現寺の歴史や不空羂索観音菩薩像の由緒、専門的な解説は、当寺で頂いた解説ペー
パー「木造不空羂索観音座像(平成26年3月 奈良市教育委員会発行)」を転載しておきますので
ご覧下さい。




                                 画像をクリックして大画面でご覧下さい


 観音講の役員さんによると、東鳴川町の世帯数は15世帯、50人ほどの小さな町。
このうち、観音講は13世帯で構成され、毎月第一日曜日の一般公開のため輪番制でお世話を
しているとのこと。
御多分に漏れず若い人達は外に出てしまい子供は皆無の老人の町とのこと。
公開日の一日の拝観者は10人程度とのことでした。

 応現寺は、阿弥陀如来立像(木造、江戸時代)を本尊とする浄土真宗寺院。
本堂奥に安置されていた本尊も拝観させてもらいました。

                 画像をクリックすると大画面でご覧になれます
本尊 阿弥陀如来立像
(木造、江戸時代)

應現寺の扁額

藤原貴族の紋

 本堂前の庭には七重層塔(石造、鎌倉時代)が。
とにかく、人気のないひっそりとした隠れ寺でした。

七重層塔(石造、鎌倉時代) (2019.09.01_10:16)

 復路の東鳴川10:35発「JR奈良駅西口」行きバスの時刻が迫ってきたのでお寺を離れました。
このバスに乗り遅れると15:39分までありませんから。

奈良交通バス 東鳴川バス停方面を望む (2019.09.01_10:27)

参考 Picture / Pilgrimage to old temples / 仏像・菩薩像⇒観音菩薩像⇒不空羂索観音像



                TOPページへ戻る