ヨット・自転車仲間のオーストラリア人のブルース(Mr.G.Bruce) さんが企画してくれた海外
サイクリング旅行に今年も参加します。

　行先はカリブ海に浮かぶ西インド諸島のキューバ(キューバ共和国)です。
ハリケーンがほとんど襲来しない11月(11/2～11/17) の2週間、総勢7～8 名で砂糖キビ畑の中を
走る計画です。
キューバへは往復とも羽田からトロント経由ハバナまでAir Canada でのフライトとなります。

　キューバは30日以内の観光の場合、ビザは不要ですが、観光ビザ(ツーリストカード)というもの
が必要となります。

　と言うことで、先日(7/26(木))に申請書類を整えてキューバ大使館領事部 (東京都港区東麻布1-28-2 第6 文成ビル) へ観光ビザの申請・取得のため訪問しました。

　アクセスは以下の通りです。


　キューバ大使館領事部はちょうど赤羽橋駅の裏手にありました。
領事部の業務時間は月～金曜日 9:30～12:00 とのことで10:40頃に到着。
意外と小さなビルにあるのにはビックリしました。

キユーバ大使館領事部が入るビル　(2018.07.26_10:42)		休館の張り紙

　ビル1Fに表札が出ていますが、何階にあるのかわかりません。
それでもう一度表札を見ると、その下に張り紙が2枚ありました。
1枚には「申請受付時間 9:30～12:00、休館日 土日曜日/祝祭日」と。
了解です。
下にあるもう1枚の張り紙には「7月25日、26日、27日はキューバの祝日のため休館といたします」
と。
ウッソ～、キューバの祝日も休館日とは知らなかった!
マイッタ、マイッタ。　やむを得ないですネ!
せっかく来たのに徒労に終わりました。

　帰りの電車の中でスマホを取り出し、今日はキューバのどんな祭日か検索してみました。
何と革命記念日だったのです。
キユーバの特別な日だったんです。
1953年のこの日、フィデル・カストロ率いる革命軍がサンティアゴ・クーバの兵営を襲撃。
キューバ革命が始められた日とされています。
その前後の25日と27日も休日とされているようです。

　よりによってキユーバの最も特別な祝祭日に訪問するとは、チコちゃんに「ボ～っと生きてんじゃ
ねえよ!」と叱られそうです。

　そんなことで、週明けの本日(7/30(月))、あらためて訪問しました。

観光ビザ申請書

ちなみに領事部で直接申請する場合の必要書類は次の通りです。
●有効な旅券
●旅券のデータ面のコピー
●手数料2,100円の銀行振り込み明細書(振込履歴))
●申請書(記入し規定の顔写真を貼り、サインしたもの)
●往復航空券の予約確認書のコピー
●滞在先確認コピー(Tour Comfirmed メールのコピーでも可)

　祝祭日明けのためか狭い領事部は座るところも無いくらい申請者
で混雑していました。
窓口で申請書類を提出してから観光ビザと手数料の領収書を受け
取るまで50分も待ちました。

　受け取った観光ビザと領収書です。

観光ビザ(ツーリストカード)	手数料の領収書

　我々はカナダのトロント経由キューバのハバナに入国します。
外国籍の旅行者がカナダに空路で入国したりカナダの空港で乗り継ぎする場合にはeTA(電子
渡航認証) が必要なんです。
これも下記の情報を参考に申請が完了しました。
●電子渡航認証(eTA)の概要
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/facts-ja.html
●電子渡航認証(eTA)を申請する
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/apply-ja.html
●電子渡航認証(eTA)申請ヘルプガイド
https://www.canada.ca/content/dam/ircc/migration/ircc/english/pdf/eta/japanese.pdf

　いずれも先行で申請・取得された teraki-san からの情報が非常に参考になり助かりました。
これでホッとしましたです。
残るはキューバ入国に義務付けられている海外旅行保険に加入するのみとなりました。

キューバでのサイクリングが待ち遠しいです。

　或る無料ソフトをダウンロードしたばかりにMy PC がクラッシュしたことは、先月、「マイ
コンピューター クラッシュ!! (Diary / No.865-2018.06.27)」 で述べた通りです。

　最終手段としてMy PC を初期状態(購入時の状態)に戻した原状回復作業によりほぼ元通りに
リカバリーできました。

　しかし、うかつなことにMy Home Page のデーターをリカバリー作業前に保存しておくのを
忘れていました。
外部HDに保存しされていたのは2018.04.25迄のデーターだけでした。
それ以降のデーターは欠落していることになります。

　考えてみると、その欠落しているデーターはNet 上のHome Page で閲覧できます。
つまり、拙者がレンタルしているNifty社のサーバーに存在することを意味します。
サーバーからそのデーターをMy PC に取り込めば問題解決です。

　と言うことで、ソフト「Home Page Builder」のトラブル編Q&A集を調べてみるとありました。
「サーバーからファイルを自分のPCのCドライブのフォルダーにダウンロードする」というタイトルで
その方法の記述がありました。

　今日は1日かけて慎重にその作業を行いました。
そして、My Home Page も原状回復することに成功しました。

　約20日間Home Page を更新できずに困っていましたが、これで今日からアップロードできます。
いやあ、良かった良かったです。
喉に刺さっていたトゲがとれたようですっきりした気分になりました。

　今日は南伊豆ロングクルージングの最終日、妻良港から伊東サンライズマリーナ(伊東SM)
への帰路に就きます。
距離があり早めの出港のため朝食は6:30から。

今日の朝食メニユー　(2018.07.16_06:47)

　皆さんとTV を見ながらの朝食。
フランスがクロアチアを破り2018 FIFA World Cup のチャンピオンになったことを報じています。
素晴らしい試合でした。
フランスの司令塔 AM のグリーズマンを中心に19歳のFW エンバペなどの超俊足を生かした
攻撃的サッカーが、クロアチアを圧倒しましたね。
ベスト4は欧州勢が独占しましたが、やはりどのチームもスピードが並外れています。
日本のサツカーに求められるものではないかと拙者は思いました。

　帰り支度をして港へ。
清々しい朝の妻良港と帰航を待つ3 艇です。

今朝の妻良港　(2018.07.16_07:42)	帰航を待つAIOE/EOS/ブルーライオン号

　自転車から順に荷物を積み込み、08:00 先行で出航。
妻良港➡伊東SM の航行ルートです。

妻良港➡伊東SM の航行ルート( )　(2018.07.16)

　妻良港沖でメインセールとジブセールを揚げて南伊豆の海岸沖を帆走。
妻良港沖のAIOI号です。

妻良港沖を帆走中のAIOI号　(2018.07.16_08:17)

　フオローの黒潮に乗ってAIOI号は対地速度 7 ノットの快速で帆走。
09:10、ヒリゾ浜沖、09:14、石廊崎灯台沖を通過。

ヒリゾ浜(南伊豆町) 沖を航行中のAIOI号 　(2018.07.16_09:10)　(Photo by tamma-san)	石廊崎灯台を望む　(2018.07.16_09:14)

　石廊崎沖から下田沖にかけては岩礁が多く海の難所として知られています。
と言うことで、船長から船首での岩礁の見張りを仰せつかり、暫く進路の海面のウォッチ役です。

　はっきり海面上に出ている岩礁は問題無いですが、海面から隠れている岩礁が問題です。
岩礁があるところは引き波時に海面がアブノーマルになることからそれと判断します。
いずれにしろこの海域での航行には厳重な警戒が必要ですね。

　この海域は海上交通の要衝でもあり船舶の交通量の多いところでもあり、そちらのウオッチも必要
ですね。

岩礁を見張るinachan(龍宮窟/下田沖にて)　 (2018.07.16_09:43)　(Photo by tamma-san)	AIOI号の前方を横切る本船 (2018.07.16_09:44)　(Photo by tamma-san)

　拙者、FIFA World Cupの決勝戦をTV観戦したため寝不足なんでしょうか。
Taka-chanにつられて横になりましたが眩しい陽光で寝付けませんでした。

船首で休息中のTaka-chanとinachan(下田沖にて)　(2018.07.16_10:02)　(Photo by tamma-san)

　10:35～10:45、爪木崎(公園)沖を通過。

爪木崎(公園)沖を通過するAIOI号　(2018.07.16_10:34～10:39)

　14:00、川奈沖です。
いやあ、すごく速いですね。
伊豆半島沿岸の黒潮の流速は約2ノット(1ノット=1.852 Km/hour) とのことですのでこの効果は
実に大きいですね。

伊東沖の手石島方向を望む (2018.07.16_14:00)	川奈沖を進むAIOI号　(2018.07.16_14:01)

　14:45～、伊東沖です。

伊東沖を進むAIOI号船上にて　(2018.07.16_14:45)

　15:00 、伊東サンライズマリーナに帰港。
航行時間は7 時間でした。

帰港するAOI号と伊東サンライズマリーナ　(2018.07.16_14:55)

　自転車、荷物やゴミを降ろし掃除をして解散です。
拙者はマリーナ近くの道の駅マリンタウン内にある温泉「シーサイドスパ」でゆっくりと汗と疲れを
流してから帰路に就きました。

　楽しかった4日間のロングクルージングでしたね。
お世話になった皆さん、ありがとう。

　6:00前でしょうか、早朝サイクリング組の出発準備の物音で目覚めました。
拙者はFIFA World CupのTV観戦したため寝不足でキヤンセル。
もう一眠りのため横になりました。

　teraki-san にはわるいことをしました。
彼 が持ってきてくれたGiant号を借りて乗るつもりだったからです。
せっかくのご厚意が徒労に終わってご免なさいね。

　朝食を済ませた8:30 頃、サイクリング組が戻ってきました。
石廊崎展望台折り返しのup and down を約35 Km　走ったそうです。

　船長のK.T-san は少し離れた浜へ自転車でシュノーケリングに。
賛同者が居なかったためお一人で出掛けて行きました。

　09:30～，計画通りEOS号の皆さんと谷川浜(やがわはま)海水浴場へ水遊びに。

　　　　　　　　　　　　右上端の［拡大地図を表示］をクリックすると大画面でご覧になれます

　この谷川浜は陸続きですが、道が無いためビーチへは渡し舟を利用することになります。
渡し料は往復で一人1500円。

　今がシーズンのため港の渡し船はピストン運転のようです。
ところが、渡し船は一隻しかないため、渡し場は家族連れや若者の順番待ちで長い列ができて
いました。

　　　　　　　　　　　　 　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

谷川浜海水浴場への渡し舟乗り場　(2018.07.15_09:42)　(Photos by tamma-san)

　我々はヨットで谷川浜沖まで向かいます。

ヨットに乗り込む面々 (2018.07.15_09:42) (Photo by tamma-san)	港から谷川浜へ向かうEOS号 (2018.07.15_10:08)

　断崖絶壁の続く海岸沖を走ると25分程で谷川浜沖に到着。

起伏に富んだ海岸線　(2018.07.15_10:11)
谷川浜海水浴場を望む　(2018.07.15_10:29)　(Photos by T.Suzuki)

　ビーチ近くの水深 7 m 程の地点でEOS号と並んでアンカーを下して停泊。
このヨットを拠点に水遊びです。

アンカーを準備中のTamma-san　(2018.07.15_10:08)	アンカーを下して停泊中のEOS号　(2018.07.15_10:29)
AIOI号の面々　(2018.07.15_10:09)

　停泊後、デッキに日除けを掛け専用のテーブルを設けました。
休憩中の飲食用です。

　皆さんそれぞれの水遊びを楽しむために次々と海上へ。
遊泳、ボート遊び、シユノーケリング。
拙者も何年振りでしょうか海水浴です。
最近、寝ているとたまに脚をつるものですから安全のためヨットのライフジャケットを着けての
遊泳となりました。

ライフジャケットを着けていざ海水浴　(2018.07.15_11:26)　(Photo by Ms.Suzuki)

　ビーチまで一往復の遊泳でした。
とにかく透明度抜群。
黒潮に乗ってやってきたのでしょうか、岩場にはカラフルな小魚の群れが泳いでいます。
シュノーケルで見るとこんな風です。

水中カメラで撮った亜熱帯魚　(2018.07.15_12:32)　(Photos by Ms.Suzuki)

　水遊びをしては日除けのあるデッキで休憩。
そして、美味しい白ワインを楽しみながら談笑。

日除けの下のデッキで白ワインを楽しむ面々　(2018.07.15_12:14～12:51)

　自転車で別の浜にシュノーケリングに出かけていたK.T-san からスマホに電話です。
「今、港にいるが渡し船が運転を中断していてそちらに行けない。」との由。
渡し舟の船長が昼食休憩中かもしれないので、港にある渡し船の事務所で事情を説明して交渉
してみたらと助言。

　しばらくしてから、一人だけ乗せてもらってそちらに向かうとの連絡。
本当にお客一人だけ乗せた渡し船がAIOI号に近づいてきました。
K.T-san から荷物だけ受け取って、渡し船はビーチの桟橋へ。
ここでAIOI号に乗り移れば良いのに、彼はビーチからAIOI号まで泳いでくるようです。
渡し船の船長と何か約束事があったのかもしれませんね。

K.T-san を乗せた渡し船がAIOI 号接近&荷物を受け取り　(2018.07.15_13:05)

　そして、K.T-san が泳いできました。
これで全員集合です。

谷川浜から泳いできたK.T-san　(2018.07.15_13:15～13:17)

　皆さん、その後も思い思いに水遊びを楽しみました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

水遊びの面々　(2018.07.15_13:25～14:40)　(Photos by Ms.suzuki and K.T-san)

　16:00前に宿に戻りシャワーを浴びてスッキリ。
潮にまみれた海パンや下着を洗濯して冷房の効いた部屋で一休み。

　夕日が沈むのを見ながらのサンセットパーティーが予定されています。
今日の日没は18:40 頃とのことです。
17:30、準備もあるので会場へ向かいます。
会場は両艇が停泊している岸壁。
EOS号の皆さんとの合同パーテイーです。

　ネェ、見て見て、女性陣が用意してくれたパーテイー用のお摘まみ。
ビウティフルで美味しそうでしょう。

	準備が進むパーティー会場 (2018.07.15_17:46) (Photos by Ms.Suzuki)

　準備が整いシャンパンで乾杯です。

サンセットパーティー開宴& 乾杯 !　(2018.07.15_17:50)　(Photo by K.T-san)

　18:00前に式根島からブルーライオン号が入港してきました。
パーテイーに間に合いました。

入港するブルーライオン号　(2018.07.15_17:56) (Photo by tamma-san)	岸壁に係留したブルーライオン号 (2018.07.15_18:00)

　ブルーライオン号の Koseki ご夫妻も加わってパーテイーは一段と盛り上がりました。

サンセットパーテイー風景　(2018.07.15_18:10～)　(Photos by tamma-san)

　18:34、いよいよ、妻良湾の入口に日が落ちてきました。
ファンタスティックですね。
見る見るうちに雲間にかくれ5分後にサンセットは終了。

サンセット①　(2018.07.15_18:34)	サンセット①の2分後　(2018.07.15_18:36)

　パーテイーの後は宿に戻って夕食。
今夜はイサキ尽しの漁師料理です。
民宿のおばさんも中に入って楽しい会話。
なんと、おばさんのお歳は拙者と同年、それにしてもお一人で良く頑張っていますネ。

イサキ尽しの漁師料理の夕食　(2018.07.15_19:05)

夕食風景です。

今日の夕食風景　(2018.07.15_19:06)　(Photos by tamma-san, etc.)

　夕食後は港近くで花火大会。
子供時代に帰って夏の風情を楽しみました。

花火を楽しむ皆さん　(2018.07.15_20:36)　(Photo by tamma-san)

　今日は盛沢山のイベントで少し疲れました。
しかし、そんなことは言っておられません。
今夜も23:00 から tomoko-san と二人で FIFA World Cup の決勝戦のTV 観戦が待って
います。
さて、チャンピオンはどこの国になるのでしょうか?

続く Diary / No.871－2018.7.16 /
　　　　　　　「夏の南伊豆ロングクルージング(第4日目/最終日)」

　6:30に起床。
稲取漁港からの出航が8:00のためです。

　屋上の露天風呂で一浴びしてさっぱりしてから、7:00～朝食です。
アジの開き＋野菜サラダ＋冷やっこ＋卵焼き＋キンピラゴボウ＋焼きのり＋御新香＋味噌汁＋ご飯
の和定食。
拙者、ご飯はしっかり山盛りで二膳食べてスタミナを付けました。

磯膳まえだ苑の朝食　(2018.07.14_07:00)　(Photo by tamma-san)

　荷物を積み込み08:10、出航。

荷物の積み込み　(2018.07.14_08:02)	出航直後のAIOI号船上　(2018.07.14_08:12)

　今日の航程は稲取漁港⇒南伊豆町の妻良港までです。
情報によると、EOS号は今朝4:00に伊東サンライズマリーナ(ITO.SM)を出港し妻良へ向かって
います。
途中、どこかでEOS号と遭遇するでしょう。

　しばらく、海岸に沿って帆走。
爪木崎(つめきざき)沖付近で風が弱くなりジェネカーを揚げてダウン・ウィンドウで走ります。
船長が無線機を取り出してEOS号と交信。
AIOI号より前を走っているようですが姿が見えません。

ジェネカーでダウン・ウィンドウ　(2018.07.14_08:43)	爪木崎(灯台)を望む　(2018.07.14_09:52)

　9:52、前方彼方に石廊崎方向に帆走するEOS号発見。

EOS号発見　(2018.07.14_09:52)	AIOI号の船上風景　(2018.07.14_09:52)

　10:20～11:10、AIOI号はジェネカーを膨らませて下田沖を通過。

下田方面を望む　(2018.07.14_10:25)	海上に映えるジェネカー　(2018.07.14_11:02)

　11:50、弓ヶ浜海岸沖を通過。
真夏の強烈な日差しが容赦なく降り注ぎます。
時刻が時刻ですから船上に日陰などありません。
たまりかねたG.S-san、ビールの段ボールを取り出して日除けです。(笑)

ビールの段ボールで日除け　(2018.07.14_11:57)　(Photo by tamma-san)

　船長もKatayama-sanもデッキでお昼寝。

お昼寝タイムのお二人　(2018.07.14_13:03)　(Photos by T.Suzuki)

　13:00過ぎ、石廊崎沖で海岸寄りを走るEOS号をキャッチアップ。
石廊崎灯台や風車群が望めます。

石廊崎沖でEOS号をキャッチアップ　(2018.07.14_13:10)
石廊崎灯台と風車群を望む (2018.07.14_13:14)	同時刻での船上風景　(2018.07.14_13:14)

　接近したEOS号が撮ってくれたAIOI号です。
まるで、地中海で見られる北アフリカからの難民船のようですね。

　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

石廊崎沖を帆走するAIOI号　(2018.07.14_13:00～13:50)

　EOS号からジェネカーで帆走するAIOI号の雄姿も撮ってもらいました。
実に鮮やかで、なかなかエキサイティングですね。

三ツ石岬沖をジェネカーで帆走するAIOI号　(2018.07.14_14:15～14:40)

　この三ツ石岬付近では、エメラルドグリーンの海沿いに切り立った断崖絶壁やにょっきりそびえ立つ奇岩など様々の表情の地形が広がっています。

　　　　　　　　　　　 　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

三ツ石岬付近の断崖絶壁　(2018.07.14_14:37～14:43)　(Photos by tamma-san)

　伊豆半島は本州で唯一、フィリピン海プレートの上に位置しています。
約1000万年前まで本州から数百キロも南にある海の底の火山群だったが、北上し続けるフィリピン
海プレートに乗って本州と衝突。
隆起して約60万年前に陸続きとなり、半島を形作ったそうです。

　プレートが衝突して沈み込むところでは、マグマが生み出されます。
この三ツ石岬の断崖は、地下から上昇してきたマグマが、白い火山灰の地層を断ち切って上昇して
いった痕跡である「岩脈」とのことです。

　国連教育科学文化機関(ユネスコ/UNESCO) は今年4月、伊豆半島を世界ジオパークとして
認定しました。
三ツ石岬はその中の見どころとなる「ジオサイト」なんでしょうね。
(Reference: wikipedia/伊豆半島ジオパーク)

　15:00過ぎ、両艇とも妻良港に入港。

妻良港に入港するEOS号　(2018.07.14_15:05)

　AIOI号は、ひとまず荷下ろしのし易いポンツーンに着岸。
汗だくになりながら荷下ろし作業を終えて自転車と宿の手押し一輪車で荷物運び。

妻良港で荷下ろし中の面々　(2018.07.14_15:24)　(Photo by T.Suzuki)

　今日から2泊する宿は、民宿・太郎衛門です。
ここは老女将が一人で切り盛りしているとのことで迎車は無しです。
と言うことでや民宿から手押し車、通称「猫車」を借りたわけです。

　民宿では、女将さんが我々の寝泊まりする大広間に冷房を入れて迎えてくれました。
宿の洗濯機に皆さんの洗い物を入れて洗濯。
交代で、風呂に入りシャワーで体から汗を流しました。

　いつものように、18:30から夕食。
今日もお魚のご馳走で一杯です。
ビール、ワイン、焼酎、梅酒、---、全て持ち込みですが、皆さんよく飲みますね。

民宿の大広間の食堂で大宴会　(2018.07.14_18:30～)

　夕食の後は部屋に戻って又二次会。
飲みつかれた人から順に寝床へ。

　ところで、今夜はFIFA World Cupの3位決定戦があります。
23:00、イングランド VS ベルギーのキックオフ。
寝静まった部屋でサッカー超愛好者のTomoko-sanと共にボリュームを抑えてTV観戦したのは
言うまでもありません。
いやあ、さすがに好試合でした。

　そんなことで布団にころがったのが、1:00過ぎとなりました。
さて、第3日目は早朝からサイクリング、午後から谷川浜で海水浴が予定されています。
サイクリングは無理かもしれません。


続く Diary / No.870－2018.7.15 /
　　　　　　　　　　　　　「夏の南伊豆ロングクルージング(第3日目)」

　今年も恒例の海の日の連休にAIOIヨットクラブの皆さんとロングクルージングです。
3泊4日で伊東サンライズマリーナ(以下、ITO.SM)から南伊豆海岸の妻良港を折り返す行程です。

　先週まで西日本では雨続きで中国・四国地方では水害も発生し大変な時期でした。
その後一転、関西の梅雨明けと同時に全国的にお天気マークで暑い日が続く予報で、ヨット遊び
にはありがたいことです。

　いつものことながらAIOI号キャプテン・K.T-sanやtamma-sanによる綿密なアレンジに
おんぶにだっこです。
今回、ITO.SMから1日遅れでEOS号も出港し、我々と合流の予定です。
又、重須マリーナ(沼津)から伊豆七島の一つ、式根島へロングクルージング中のブルーライオン号
のKoseki夫妻も帰路の途中、15日に妻良港に立ち寄り合流の予定です。

　第1日目はITO.SMから稲取港までの航程で、今年も稲取の磯膳まえだ苑で一泊します。
まえだ苑はAIOI号御用達の常宿なんです。
9名のクルーで先着し、キャプテン・K.T-sanとKatayama-sanの二人は仕事を終えてから電車
便で宿に到着の予定。

　いつものように拙者は熱海駅前でピックアップしてもらうために9:14に熱海駅に到着。
この時間、通勤客やら観光客で改札は混んでいました。

今朝の熱海駅　(2018.07.13_09:16)

　G.S-sanのピックアップ車でITO.SMに移動。
マリーナにはクルーメンバーが三々五々に飲食料品やら自転車を積んで到着。
そうなんです、妻良でサイクリングの予定でフオールディングバイクを6台もヨットに
積んでいくのです。
拙者、草津からの輪行もしんどいのでT.T-sanから借してもらうことにしました。

　積み荷の準備です。
3泊4日の航程ですから飲食料品も多いですね。
ちなみに、飲料品はワイン24本、缶ビール48本、キリン酎ハイ24本、その他焼酎、梅酒etc。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

積み込みを待つフォールディングバイク↑ 同、キリン氷結、ワイン、ビール類→

　準備完了し船上で一服。

出港待ちのAIOI号(ITO SMにて) (2018.07.13_11:43)	船上で出港前の一服　(2018.07.13_11:45) (Photo by T.Suzuki)

　12:00、AIOIはポンツーンを離れ、マリーナ内の給油所で給油。
12:05、マリーナを出港。

　航程はGoogle Mapで概ね以下の通りです。

　手石島の沖合で帆走に切り換え。
落ち着いたところでドリンクタイム。
雲間から強烈な陽ざしが射し込んできます。
真夏のヨット船上での冷た～いビール、チューハイ氷結、最高ですね。

ドリンクタイムの皆さん　(2018.07.13_12:16～12:18)　(Photos by T.Suzuki)

　アルコールが効いてきたのか朝が早かったのか、お嬢二人はお昼寝タイム。

お昼寝タイムのお嬢二人　(2018.07.13_13:26)

　南西の風にまかせて帆走が続きます。
伊豆半島には大室山とその向こうに天城連山がくっきり。
スピードメーターは6.5ノット。

　　　　　　　　　　　　 　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

大室山と天城連山を臨む (2018.07.13_27)	緊張したメインセール (2018.07.13_31)	6.7ノットを指すスピードメータ (2018.07.13_35) (Photo by tamma-san)

　今日は大島の島影もボンヤリ。

大島の島影　(2018.07.13_14:10)

　AIOIは南西の風にあおられて未だに伊豆高原沖です。
タッキングして稲取港を目指します。

　15:00過ぎ、未だ城ヶ島海岸近くでした。

城ヶ崎海岸沖のAIOI号 (2018.07.13_15:10)	城ヶ崎海岸の門脇灯台 (2018.07.13_15:10)
城ヶ崎海岸沖のAIOI号の船上風景 (2018.07.13_15:10)

　しばらく海岸に沿って帆走後、風が無くなり機帆走に切り換え。
大室山と天城連山がはっきりと大きく見えます。

天城連山を望む　(2018.07.13_15:16)	大室山を望む　(2018.07.13_15:19)

　16:40過ぎ、稲取漁港の片鱗がはっきり見えてきました。
岬のような突端と数本の松の木がそれなんです。
終着地に近づくと嬉しくなり元気が出てくるようです。

稲取港への距離を縮めるAIOI号　(2018.07.13_16:45)

　いよいよ、稲取港に入っていきます。
左の突堤に白灯台、右の突堤に赤灯台を見ながら。
突堤では釣り人が糸を垂らしています。

稲取港の白灯台　(2018.07.13_16:45) (Photo by T.Suzuki)	稲取港の赤灯台　(2018.07.13_16:52)

　そして、17:00、稲取港の台船に着岸。
荷物やゴミを降ろし、迎えの車で今日の宿、磯膳まえだ苑へ。

稲取港の台船に接岸したAIOI号から荷物を降ろす面々　(2018.07.13_17:05) (Photo by tamma-san)

　宿では大女将や若女将が冷たい麦茶を出して迎えてくれました。
金目鯛の料理と温泉が売りの宿です。
全員揃ったところで集合写真にパチリ。

磯膳まえだ苑(2018.07.13_17:28)　(Photos by T.Suzuki)
クルーメンバーの集合写真(まえだ苑のロビーにて)　(2018.07.13_17:34)

　宿の温泉に入り汗と塩分を流し疲れを癒しました。
昨年に懲りて日焼け止めクリームを塗りましたが、やはり少しヒリヒリしますね。

　18:30～、夕食です。
待ってました、金目鯛料理です。
見てください、美味しそうでしょう。

磯膳まえだ苑の金目鯛料理　(2018.07.13_18:33)

夕食風景です。

ビール de 乾杯　(2018.07.13_18:39)

　こうしてクルージング初日が過ぎゆきました。
明日は伊豆半島突端の石廊崎を回り南伊豆町の妻良港へ向かいます。

続く Diary / No.869－2018.7.14 /
　　　　　　　　　　　　　「夏の南伊豆ロングクルージング(第2日目)」

　ロシアで開催中の第21回目のFIFA World Cupも8強が出揃い、いよいよ明日から準々
決勝が行われます。

　日本も16強まで進み、決勝トーナメントのベルギーとの一戦は惜しくも敗れましたが大いに
健闘しましたね。
これまで拙者も日本の試合があるときは勿論、23時(日本時間)キックオフの試合は全てTV観戦
してきました。
寝不足は否めませんが、時には昼寝をしたりしてカバーしたりしました。

　ちなみに準々決勝の組み合わせ以下の通りになりました。
World Cupでは何が起こるか分りません。
果たしてどこの国が優勝するのでしょうか。
これからの決勝までの試合が楽しみです。

No	出　場　国	国　　旗	エンブレム	エンブレムのデザイン
1	日本 Japan			太陽の神ヤタガラス。 日本サッカー協会の略称(JFA)。
2	ベルギー Belgium			上にクラウン、中央にベルギー国旗、両側にオリーブを配し平和と友好を表現。 KBVBはベルギーサッカー連盟の略称。
3	ブラジル Brazil			騎士修道会の十字、優勝回数を示す星。カラーハ国旗の黄、青、緑、白の4色。CBFはブラジルサッカー連盟の略称。
4	クロアチア Croatia			国旗や国章にある紅白の市松模様とクロアチアサッカー連盟の略称(HNS)とサッカーボール。配色は国旗と同じ赤、白、青。
5	イングランド England			チーム愛称「スリーライオンズ」のライオン、十輪の薔薇と１回の優勝を示す星。 ライオンは国王の象徴。
6	フランス France			オンドリと1998年の優勝を示す 星。FFFはフランスサッカー連盟の略称。
7	ロシア Russia			ロシア連邦の国章そのまま。メインのモチーフは双頭の鷲。中央にはドラゴンを殺害する聖ゲオルギオスが。
8	スウェーデン Sweden			スウェーデンの国旗とスウェーデンサッカー協会の略称(SvFF)。
9	ウルグァイ Uruguay			ウルグアイサッカー協会の略称(AUF)と横縞の国旗のストライプとサッカーボール。4個の星の数は、2回のWorld Cup優勝と2回のOlympicでの優勝を表す。
10	アルゼンチン Argentina			月桂樹と優勝回数示す星。 中央のAFAはアルゼンチンサッカー協会の略称。
11	コロンビア Colombia			サッカーボールと国旗の黄、青、赤 から。
12	デンマーク Denmark			1889年に設立されたデンマーク サッカー協会の略称(DBU)。 配色は国旗の赤と白。
13	メキシコ Mexico			鷲の足下にアステカ・カレンダー (太陽の石)の模様。緑、白、赤は メキシコ国旗の色。
14	ポルトガル Portugal			ポルトガル最後の王朝・ブラガンサ家の紋章と騎士修道会の十字。 FPFはポルトガルサッカー連盟の 略称。
15	スペイン Spain			大枠は盾型にリボン。中身は王冠、城、ライオン、紋章、花、ボールetcと盛り沢山のデザイン。
16	スイス Switzerland			スイスサッカー協会の略称ASFとSFVを国旗の色、赤と白でユニークな形でデザイン。
17	オーストラリア Australia			オーストラリアの国章。カンガルーとエミューの間に6州の記章が入った盾。
18	コスタリカ Costa Rica			国旗の色をサッカーボール状に。
19	エジプト Egypt			丸型エンブレムにサツカーボール のシンプルデザイン。ボールの周り に国旗のカラーリングが渦巻くデザ イン。
20	ドイツ Germany			同心円の中央に黒い鷲のモチーフ。その周りにドイツサッカー協会の文字。円の上には4回の優勝を示す星が4個。
21	アイスランド Iceland			アイスランドサッカー協会の略称(KSI)とサッカーボール。白、青、赤の国旗色で配色。
22	イラン Iran			国旗と国名の入ったサツカーボー ルというシンプルなデザイン。
23	韓国 Korea			代表の異名は「アジアの虎」。
24	モロッコ Morocco			丸型の上に王冠、中央に星、周りに文字を配し、エメラルドグリーン、赤とゴールドの配色。FRMFは王立モロッコサッカー連盟の略称。
25	ナイジェリア Nigeria			同心円の中央にサッカーボールに乗る鷲をモチーフ。
26	パナマ Panama			サッカーボールを中央に配した盾形の国旗、周りをオリーブで囲う。FEPAFUTはパナマサッカー連盟の略称。
27	ペルー Peru			盾形に国旗のストライプとペルー サッカー連盟の略称(FPF)。 アウトラインをゴールドで彩る。
28	ポーランド Poland			ポーランドの国章がエンブレム。赤色の盾を背景に王冠を被った白い鷲。
29	サウジアラビア Saudi Arabia			国旗の色の緑と白でハヤブサを円内に。
30	セネガル Senegal			代表の愛称「親切なライオン」を国旗色でデザイン。
31	セルビア Serbia			赤い盾の中にセルビア国家とと国民を象徴するセルビア十字、その中央にサッカーボール。上にセルビアの文字。
32	チュニジア Tunisia			国旗とチームの愛称「カルタゴの 鷲」がモチーフ。 国旗の月と星は幸運の象徴。

　基本的には出場国のサツカー協会又はサッカー連盟のロゴが基本となっていました。
そんなことで、エンブレムには国旗が色濃く反映されていて、特に配色が国旗色の場合が多い
ですね。

　又、多くの国で鳥、特に鷲(ワシ)のデザインが多いのには驚きました。
具体例として、
①日本---ヤタガラス、②フランス---オンドリ(鶏)、③ロシア---鷲(イーグル)、
④メキシコ---鷲、⑤ドイツ---鷲、⑥ナイジェリア---鷲、⑦ポーランド---鷲、
⑧サウジアラビア---ハヤブサ、⑨チュニジア---鷲、⑩オーストラリア---エミュー

　32出場国中の6ヶ国、3割がユニホームの胸のエンブレムのデザインに鷲(イーグル)を採用し
ていました。

　鷲は大型の鳥類として食物連鎖の頂点に立っていることから、ヨーロッパでは古来より、勇
猛果敢さと力、無敵の象徴とされ、又、鷲の目(イーグルアイ)と呼ばれる俯瞰力の高さから多
くの権力者に好まれ、帝国の国章や紋章に多く採用されてきました。
(Wikipediaの「ドイツの国章」から一部転載)

　そんな鷲のパワー、能力に敬意を表して出場国のエンブレムにも多く採用されてきたと推察
されます。

　何気なく目にするエンブレムにもその国の歴史や意味が込められていることを知った2018・
FIFA Word Cupでした。

　関東地方はすでに梅雨明けしたと言うのに関西のここ近江地方は未だ蒸し暑い日が続いて
ます。
そんな梅雨の合間のお天気の良い日を狙って湖北のお寺へアジサイの花を愛でに出掛けて
きました。

　実は先週の毎日新聞の滋賀欄で「しっとり上品に長浜・全長寺で見頃」という見出しの記事
で知ったのです。
全長寺はこんなところにあります。

　予報通り晴れ、日中の気温は31℃と暑くなりそうですが、バックパック姿で。
10:31発の米原行きの列車に乗り込みました。
さすがに日曜日とあり、ゆったりと座れ車窓からの景色を楽しみながら。

　途中、米原駅と長浜駅で乗り継いで木ノ本駅に着いたのが12:25。
木之本と言えば、かって、何回かの琵琶一サイクリング時の賤ヶ岳越え時に通過したのを
思い出します。

北陸線・木ノ本駅　(2018.07.01_12:29)

　ここから余呉町コミュニティーバスに乗るのですが、なんと1時間待ちです。
2時間に1本の運行でした。

　25分ほど揺られて今市というバス停で下車(13:54)。
歩いて5分、長浜市余呉町池原に全長寺という禅寺。
周辺は緑の山と水田に囲まれて長閑な風景が広がっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

全長寺のある長閑な余呉町池原の里　(2018.07.01_13:59)

　参道の入口に来ました。

全長寺参道の入口　(2018.07.01_14:01)

　石畳の参道(あじさい道)の向こうに小さな山門が見え、参道脇ではご覧のように赤、青、
白、ピンクと色とりどりの紫陽花が拙者を迎えてくれます。

山門に通じるあじさい道(参道)　(2018.07.01_14:01)

　途中、境内に咲く見頃の紫陽花をパチリパチリ。
ホントに様々のアジサイの花が咲いていました。

全長寺境内に咲く色とりどりのアジサイの花　(2018.07.01_14:03～14:07)

　山門をくぐると正面に本堂がありますが、あいにく屋根の工事中でシートで覆われており
本来の姿は見えません。

全長寺 山門　(2018.07.01_14:06)

　境内には池があり蓮の花も咲いています。

池で咲くピンク色の蓮の花　(2018.07.01_14:08)

　本堂に向かって左手に大きな達磨さんの石像が。
さすがに新聞記事の通り「アジサイとだるま寺」ですね。

達磨大師の坐像　(2018.07.01_14:09)

　工事中の本堂が拝観できるか心配です。
電話で問い合わせてみると「できますよ。　ただいまご案内にお迎えに行きます。」とのことで
安心しました。
入山拝観料300円を払って本堂に上がると、このお寺の女性ガイドが現れて案内・説明して
くれました。
ここで、全長寺の歴史・縁起について。

「全長寺」についての説明板(1)		「全長寺本堂」についての説明板(2)

　本堂に入ります。
本堂に掲げられた山号である「久澤山」の扁額。

本堂正面上に掲げられた山号の扁額　(2018.07.01_14:56)

本堂の須弥壇中央には釈迦三尊像、左手には十六羅漢像が。

本堂須弥壇	釈迦三尊像	十六羅漢像

　更に内部の部屋へ案内され説明を受けました。
書院には一幅の大きな達磨大画像(作者不詳)がかかっていました。
ここだけが写真撮影禁止とは知らずアイホンのシヤツターを押してしまいました。
せっかくだからアップしておきます。

本堂・書院を拝観　(2018.07.01_15:00～15:04)
書院に掛けられた達磨大画像　(2018.07.01_14:18)

　本堂を離れ観音堂へ。

観音堂(正面)です　(2018.07.01_15:10)

　観音堂の馬頭観音菩薩像です。
この像は、元は近くの別所山にあった天台宗万福寺の本尊。
明治時代に寺院の老朽化により全長寺に移されたとのことです。
美しい彩色の桃山時代の寄木造の木造、約140cmの像高。　

馬頭観音菩薩像　(2018.07.01_15:08)

　拙者、馬頭観音菩薩像を見るのは初めてで興味がありました。
頭上には馬頭を戴き炎のように髪を逆立てた焔髪(えんばつ)です。
本面の顔の他に二つの側面を持ち、観音像らしからぬ忿怒の相で六臂(ろっぴ)(仏像などが
六つの腕を持つ意)の立像です。
柄物の法衣を着けるが肘(ひじ)や脛(すね)をあらわにして蓮台に立つ。

　一説には馬が草を食べるように様々な悪を食い尽くし願い事を全て飲み込んで、聞き
届けて下さるところに由来するともいわれ、古くから交通の守護神として信仰されている
とのことです。

　境内を散策します。
ひときわ背の高い杉の大木がありました。
なんと樹齢約500年とのことです。

樹齢約500年の一本杉　(2018.07.01_15:11)

　随所で七福神が見られました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　画像をクリックすると大画面でご覧になれます

境内の七福神の石像

　境内一面にアジサイが咲き乱れています。
現住職が村の活性化と境内の美観のために約30年前からお一人で植え続け、今では境内一帯に
約60種1600株にもなっているそうです。

境内一面に咲くアジサイ　(2018.07.01_15:14～15:21)

　そろそろバスの時間になりましたのでお寺を離れました。
水田では近江のブラント米「みずかがみ」がすくすくと育っていました。
余呉川の上流の小川でしょうか、水が透明できれいですね。

自然豊かな余呉町池原の里　(2018.07.01_13:59)

　コミュニティーバスで木ノ本駅ヘ。
16:14発の新快速・播州赤穂行の列車に乗り帰路につきました。
駅前の酒屋で買った地酒・七本槍を飲みながら。

　今日は湖北の小さなお寺で見頃の紫陽花を満喫でき、又、歴史と触れ合い珍しい仏像も鑑賞
できた小さな旅でした。