拙者の住む町の周辺では宅地開発と共に住宅建設による都市化が進み、住み始めた
5 年前と比べ街の景観も随分変化しています。
それでも我が家の周辺には水田や菜園が残り、はるかに近江富士の姿が見渡せ、まだ
まだ自然に恵まれた長閑な世界です。
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| 我が家の裏手から近江富士方面を眺める (2017.06.19_14:16) |
田植えが終わると次第に周りは緑一色に変貌していきます。
と同時に、夜になると水田に生息するカエル(蛙)の鳴き声でかまびすしくなります。
そうなんです、カエルの大合唱です。
日中には鳴いていませんが、日が暮れて家々の灯りがつくころから始まります。
夜行性動物だからでしょう。
昨晩、涼を求めて戸外に出るとやはりカエル達の日常の世界でした。
じっと耳を澄まして聞いていると実に不思議な現象が。
 ゲゲゲゲゲゲ、ゲロゲロゲケロゲロ。 
あちこちで沢山のカエルが鳴いています。
といっても、いくつかの集団に分かれて鳴いているようです。
一つの集団で大合唱が何分か続いた後、その集団全体で突然ぴたりと止むのです。
鳴き疲れて一服するためでしょうか?
しばらく、辺りはシーンと静かになり、遠くの集団の鳴き声が小さく聞こえるのみです。
そして、再び大合唱が始まります。
この繰り返しが夜中まで続くようです。
Wikipedia「カエル(蛙)」によると、「春から夏にかけて田んぼでよく聞かれる
カエルの合唱は、広告音と言い、繁殖期にオスが他の個体に対し自分の存在をアピール
してメスを引き付け、オスを排除する鳴き声」とのことです。
求愛行動のようです。
しかしですよ、一匹の個体が鳴き出したり鳴き止むと他の個体も一斉に追従しています。
広告音なんでしょうか? 不思議ですね。
まるで集団にボス蛙がいて、その一声で集団を指揮しているように思われてならない
です。
ボスに「忖度(そんたく)」して行動を共にしているように聞こえます。
それらのタイミングの同時性には驚きますね。
人間界では政治の世界で、この言葉が世間を賑わしていますね。
「忖度」とは、「他人の心をおしはかる」という意味です。
その結果で良い忖度もあれば悪い忖度もあるのでしよう。
とにかく、負の忖度型政治がはびこらないように国民はよくウオッチし、政治がゆがめられ
ないようにしないといけないですね。
そのような政治は早急に駆除しないといけません。
カエルの不思議な合唱からそんなことを思ったりりしました。
 カエルのうたが きこえてくるよ クワクワクワクワ ケロケロケロケロ
ゲゲゲゲゲゲゲ ゲロゲロゲロゲロ 
我が家の裏手は5 年前まで水田でしたが、その後、休耕田になりしばらく荒れ果てた
状態が続いていました。
農家のご主人に休耕田とはもったいないですねと言うと、老齢化と後継が居なくなった
ためやむを得ないとのことでした。
その後、地元の食育事業者が借地契約して1 年前から菜園に変貌し、今では様々な野菜
が収穫されるようになっています。
この事業者は草津市内の学校給食のサービス事業に参入していて、その給食用の食材
としてこの菜園からの新鮮な野菜を自給しているようです。
国土が有効活用され生産的であることは良いことですね。
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| 我が家の裏手にある食育事業者の農園 (2017.09.19_14:16) |
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| 我が家の裏手から眺めた農園 (2017.06.18_12:30) |
農園には、キャベツ、ブロッコリー、サニーレタスなどの青物野菜のほかに人参、玉葱、
ナスビ、キュウリ、カボチャ、トマトなどが栽培されています。
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| トマト、ナスビ畑の向こうに広がるキャベツ畑 (2017.06.18_12:32) |
この農園の出現により最近、これまで見かけなかった光景が現れたのです。
周りには水田もありますが、この農園に限ってモンシロチョウ(紋白蝶)がフワフワと飛んで
いる姿が見られるようになったのです。
特にキャベツ畑に集中して多くのモンシロチョウが見られます。
写真ではモンシロチョウが小さすぎてほとんど見えませんが。
拙者、キャベツなどの野菜が植えられるとどうしてモンシロチョウが現れるのか
不思議でなりません。
しかも、この梅雨期にもかかわらずです。
拙者、モンシロチョウと言えば、菜の花が咲く春先に見かけるイメージを抱いていたから
です。
と云うことで、再び Wikipedia「モンシロチョウ」の助けを借りました。
読んでみて分かりました。
モンシロチョウは3 月頃から10 月頃まで長い期間にわたって見られ、
年に4〜5 回、温暖な地域では年に7 回も発生するとのことです。
つまり、年に4〜7 回産卵し成虫になるということです。
しかも、モンシロチョウの幼虫の食草はキャベツ、菜の花(アブラナ)、ブロッコリーなどの
アブラナ科の植物だったのです。
しかし、キャベツなどのアブラナ科の植物があるとどうしてモンシロチョウが出現する
かということです。
モンシロチョウが特別の嗅覚もしくは視覚を持っていて、その識別力でキャベツ畑を
キャッチしどこからともなく飛来するのでしょうか?
それとも、キャベツが苗植えされた苗にモンシロチョウの卵が付着していて、それらが
後日、孵化して成虫になったのでしょうか?
とにかく、そのどちらかなんでしょうね。
モンシロチョウが飛んでいる風景は、心がなごみますね。
都会に無い風景です。
English Weekly Topics / No.264−Jun22.,2017 / “Mystery of nature(3)
〜The relationship between cabbage white butterfly and cabbage〜”
No.804−2017.06.15 / 「自然界の不思議(1)」で、拙者が横浜から草津の自宅に
戻ってからやらねばならぬ仕事の一つに庭の草引きがあることを書きました。
雑草にも色々ありますが、我が家では裏の芝庭にだけ生えてくる憎っき雑草があり
ます。
横浜へ行く前に抜いていきますが、帰ってくると必ず同じ場所に芝生の間から青々と
生えています。
今日は曇り空だったので、下の写真のように生い茂ったこの雑草と格闘しました。
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| 芝生の間から生えている憎っき雑草 (2017.09.18_12:27) |
拙者、草引きの時は根絶するために専用の草抜きフォークを使います。
しかし、この雑草だけは根っこから抜こうとしますが、途中で「ぶちっ」とちぎれてしまい
ます。
できるだけ根元から抜こうとすると土を深く掘ることになり、芝根を痛めることになり
ますが、いたし方ありません。
今日の草引きの成果物です。
と言っても負の成果物ですが。
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| 草引きの成果物 (2017.06.18_14:12) |
この雑草の正体を調べるためにNet 情報の助けを借りました。
「根の深い雑草」と入力し検索すると、ありました、ありました。
この雑草は、「スギナ」。
皆さん、スギナの除草のために苦労されているようです。
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| 我が家の裏庭のスギナの拡大写真 (2017.06.18_12:28) |
見て下さい、草引き後のスギナの茎と根っこです。
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| スギナの茎と根っこ (2017.09.18_14:16) |
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| スギナ除草前 (2017.06.18_12:27) |
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スギナ除草後 (2017.06.18_14:12) |
Wikipedia「スギナ」によると、根が深いから「地獄草」という別名があるようです。
驚いたことに、スギナの胞子茎は春先に芽を出すあの「ツクシ(土筆)」なんだそうです。
初めて知りました。
しかし、裏庭でツクシが芽を出している光景を拙者は見たことがないのですが ---。
このスギナ、抜いても抜いても数日後には必ず元通りに生えてきます。
草抜きしていても途中で根ちぎれするので、ホント、ドタマにくる憎っき雑草です。
それにしても、スギナの繁殖力というか再生力は不思議です。
動物界のクモ(蜘蛛)は、胎内から糸を出して網を張り、昆虫を捕食して生存を図ります
が、植物界のこのスギナは、地中深く根を張り、茎を出して光合成して種を保存して
いるのですね。
とにかく、根絶しない限り元の木阿弥、スギナとのいたちごっこになります。
除草剤を使いたいですが、自然界にとつて毒と思いためらっています。
と云うことで、これからも根気よく根絶やしを続け、スギナを撲滅して楽になりたいと
思っています。
拙者、月に2 度、横浜と草津を行き来していますが、草津の自宅に戻ってから必ず
やらねばならぬ仕事があります。
庭の草引きと蜘蛛の巣(蜘蛛の網)の掃除です。
この時季、2 週間近く家を空けると庭のあちこちに雑草が生え、家の玄関ポストや
玄関扉の周辺には蜘蛛の巣がかかり、まるで空家と思われかねないからです。
今回もクモの巣をほうきで掃除したばかりなんですが、いつのまにか玄関の表札と門灯
周辺の空間にクモの巣が張っているのです。
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| 玄関門灯周辺のクモ(蜘蛛)の巣が張られる空間 (2017.06.15_09:11) |
掃除忘れかと思い2 日前に再び完璧にクモの巣を除去しました。
昨夕、チェックしたところクモの巣は無かったのですが、今朝、新聞を取りに行くと2 日前
と同じ場所に同規模のクモの巣が再び張り巡らされているではありませんか。
小さな蜘蛛がそんなに時を経ずしてこれだけのクモの糸を出せる能力があるのかと
不思議でなりません。
犯人はどんな蜘蛛かと思い下から覗いて見ました。
いました、いました、1 cm 程の大きさの黒っぽい蜘蛛が一匹。
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| (写真A) 我家の門灯下に生息するクモ(蜘蛛) |
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(写真B) 左の拡大写真 (2017.06.15_09:32) |
そして、次の写真は今夜21:00 の写真です。
クモの巣で捕食活動中でした。
灯りに集まり、クモの巣にかかった虫を食べていました。
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| 捕食活動中のクモ (2017.09.15_21:01) |
興味があったのでNet 情報を検索してみました。
クモ(蜘蛛)の図鑑やクモの網(クモの巣)からこの蜘蛛はどうやら「オオヒメグモ(大姫蜘蛛」のようです。
よく見かけるクモの巣の形状は、中央から放射状に引かれた糸に、同心円状に細かく糸が
張られたもの(円網)です。
このクモの巣では不規則網であることから特定できました。
クモは、外部形態的には頭胸部と腹部から成り4 対8 本の脚を持ち、昆虫(脚が3 対
6 本、頭、胸、腹に分かれている)とは異なる動物です。
拙者、クモも昆虫の一種と思っていましたが間違いでした。
ところが、どう見ても我家のクモは、脚が6 本しかありません。
頭胸部先端から太めの触肢が2 本出ています。
これが脚かと思ったのですが、他の脚と形も大きさも全く異なりますから脚ではありません。
どうやら、左右の脚か゛何かの原因で取れたのでしょう。
それにしても、クモの紡糸能力は不思議です。
クモの巣を張って虫を捕食し生存するための固有の機能なんでしょうね。
拙者は、このクモを退治しない限りこれからもクモの巣とのいたちごっこになりそうです。
ところで、このクモの糸は太さが約 5 μm(髪の太さ; 約50〜60μm)ですが、鉄のよう
に変形しにくい「強さ」とゴムのように引き延ばすことができる「柔らかさ」を併せ持ち、破壊
されにくい強靭さに優れているとのことです。
現在、クモの糸の構造解析が進められ、クモの糸を人工的に合成した材料の研究開発が
進んでいるようです。
たかがクモの糸ですが、すごい材料なんですネ。
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