1)拝観日； 2009.09.10(木)
2)所在地；神奈川県鎌倉市扇が谷2－12－1
(JR鎌倉駅より徒歩18分)
3)天 候； 快晴，気温，28℃
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泉谷山 淨光明寺について
・山号； 泉谷山
・正式名； 浄光明寺
・宗派； 真言宗泉涌寺派
・本尊； 木造 阿弥陀三尊像
・創建年； 1，252年(建長3年)(伝)
・開基； 北条長時（伝）
・開山； 真阿上人（伝）
・札所等；
鎌倉観音霊場第二十五番
鎌倉地蔵霊場第16/17番
鎌倉十三仏第九番
・文化財他；
・木造阿弥陀三尊像(国重文)
・木造地蔵菩薩立像(県重文)
・史跡他
・浄光明寺境内
・冷泉為相墓
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寺伝によれば、建長3年(1251年)、武蔵守北条長時
(幕府第6代の執権)が開基となって創建したもので、
開山(初代住持)は真阿であった。
それ以前、源頼朝の命により文覚上人の建てた草庵
があったともいうが、定かでない。
なお、永仁4年(1296年)の開山(真阿)譲状には、北条
時頼と長時が開基であると記されている。
長時は鎌倉幕府6代執権で、文永元年(1264年)、36歳
で死去し、浄光明寺に葬られた。
開山の真阿は浄土宗系の僧であるが、当寺は創建の
髙恵(智庵和上)の時から四宗兼学となって近世末に至
っている。
(「四宗」は必ずしも４つの宗派に限らず、真言、天台、
浄土、華厳、禅、律を含む。)
山門を入ると客殿、庫裏、不動堂などがあり、その裏手の一段高くなった敷地に阿弥陀堂と
収蔵庫がある。重要文化財の阿弥陀三尊像等は収蔵庫に安置されている。
これらのさらに裏手、狭い階段を上った先の山上には岩壁をうがった「やぐら」があり、内部
に石造地蔵菩薩坐像（通称網引地蔵）が安置されている。そこからさらに登ったところには国
の史跡に指定されている冷泉為相（れいぜいためすけ、鎌倉時代の歌人）の墓がある。
参考文献；①Wikipedia--「浄光明寺」--より抜粋。
②準別格本山 泉谷山 浄光明寺略記（鎌倉 泉谷山浄光明寺発行ガイド）
 Diary / No.182－2009.09.11 / 「鎌倉・古寺巡礼(2)」
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薬王寺を出てから，岩船地蔵で左折して横須賀線沿いに200 m ほど歩いて又左折してしばらくすると
浄光明寺があります。
ここが，その入口で前方に山門が見えます。
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| 浄光明寺の入口 |
この入口に，浄光明寺の由緒が書かれた看板もあります。
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| 浄光明寺の由緒 |
次は浄光明寺の山門です。四脚門で瓦葺き。
室町時代の特徴を色濃く残す江戸時代初期，寛永年間の建築と伝えられています。
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| 浄光明寺の山門 |
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浄光明寺の山門から境内を望む |
境内に入ると，すぐ右手に右に不動堂，鐘楼，左に客殿，庫裏があり，石段を登って正面が本堂(仏殿)，
その左に収蔵庫，その奥に観音堂があります。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
本堂（仏殿）は，もと本尊阿弥陀三尊像を安置していたことから阿弥陀堂と呼ばれています。
現在の堂内本尊は三世仏坐像で，左からそれぞれ阿弥陀如来，釈迦如来，弥勒如来です。
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| 浄光明寺本堂(仏殿) |
本堂の由緒 |
本堂内の三世仏坐像 |
収蔵庫 |
収蔵庫には，国重要文化財の本尊阿弥陀三尊像が収蔵されています。
たまたま，今日は収蔵庫が開かれる拝観日であり，住職からその説明を聞くことができました。
本尊阿弥陀三尊像は，寄木作りで，中央が阿弥陀如来，右が観世音菩薩，左が勢至菩薩。
正安元年(1,299 年)頃の作。 中世鎌倉地方彫刻の代表的作例で，中尊の衣文(注①)に施された大形
の土紋や，長く伸ばした爪，脇侍の姿勢，写実的な衣文のひだ，高く結いあげた宝髻（注②）
に宋朝美術の強い影響を受けたその特徴をあらわしているとのことです。
写真撮影禁止のため，ここにアップ出来ないのが残念です。
(注①) 衣文（ えもん ）； 美術作品に表されている衣類の皺（しわ）のこと。
(注②) 宝髻（ ほうけい ）； 髪飾りの一種
急な坂道を上がると「やぐら」があり，そこに石造綱引地蔵菩薩坐像が安置されていました。
正和2年(1,313年)の作で，鎌倉の製作年代のはっきりした石仏として貴重なものだそうです。
ここから更に山上に登ると，史蹟・冷泉為相墓があります。
為相は藤原定家の孫で，父為家の死後遺領の細川庄の存続について異母兄・為氏と争い，その訴訟の
ために関東へ下向した母・阿仏尼のあとをしたって鎌倉に下り，藤が谷（墓の西北の谷）に住み，鎌倉歌壇
の指導者として活躍したと云われています。
ここの境内でも，白やピンクの萩の花がいつぱいでした。
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| 浄光明寺境内で咲く萩の花 |
これで，今日のお寺巡り・ウォキン－グは終わりです。
お腹がすいたので時計を見ると，3 p.m.過ぎです。
ということで，遅い昼食を取るためJR 鎌倉駅方面へ向かいました。
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