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　　　　　　　　　　　 鷲峰山(じゅぶせん)　覚園寺(かくおんじ)について　　　　　

・山号；　鷲峰山(じゅぶせん)
・正式名；　覚園寺(かくおんじ)
・宗派；　真言宗泉涌寺派
・本尊；　薬師三尊
・創建年;　1,218 年(建保6 年)(伝)
・開基；　北条貞時
・開山；　智海心慧(ちかいしんえ)
・札所等；
　　　　　　・鎌倉十三仏第11 番
　　　　　　　　　　(阿閦(あしゅく)如来)
　　　　　　・鎌倉地蔵尊第3 番
・文化財他；
　　　　　・木造薬師三尊像(国重文)
　　　　　・木造地蔵菩薩立像(国重文)
　　　　　・十二神将立像
　　　　　・木造愛染明王坐像
　　　　　・足利尊氏の梁牌
　　　　　・十三仏やぐら

歴　史

　「吾妻鏡」及び寺に伝わる『覚園寺縁起』によれば、
鎌倉幕府2代執権北条義時が建立した大倉薬師堂
が覚園寺の起源とされる。

　その後9代執権北条貞時の時代に正式の寺院と
なった。

　伝承によれば、建保6年（1218 年），薬師如来の
眷属である十二神将のうちの戌（いぬ）神将(しんしょう)が北条
義時の夢に現れたことが薬師堂建立の端緒であっ
たという。

　鎌倉幕府執権北条家歴代の尊崇を集めた寺院で
ある。

　鎌倉幕府滅亡の年である元弘3 年（1333年），
後醍醐天皇が勅願寺(ちょくがんじ)とした。

　建武の親政後，南北朝時代に入ると,足利氏も覚園寺を祈願所とし保護した。

　建武4年（1337 年）の火災で仏殿（本堂）が焼失するが，文和3年(1354 年),足利尊氏
により再建されている。

　本堂(薬師堂)の梁に「今上皇帝　(中略)　敬白　征夷大将軍正二位源朝臣尊氏謹書」
と書かれたものがあります。

　近世末の文政13年（1830 年）の火災で覚園寺は伽藍の大部分を失い,以後，寺運は
衰微した。

　大正12 年（1923 年）の関東大震災でも大きな損害を受け,以後,1950 年頃までは，
寺内はかなり荒れており，仏像も破損が甚だしかったが，その後徐々に復興し，現在では
昔の様子をよく残すお寺とされています。

　　　　参考文献；①Wikipedia；「覚園寺」から抜粋

境　内

　鎌倉の地形の特色である尾根と尾根の間に深く入り込んだ谷（やつ）が覚園寺の境内と
なっている。

　境内には樹木が多く，自然環境が良好に保持されている。参拝者は境内に自由に立ち
入ることはできず，定められた時間に，寺側の案内者の先導で，順路にしたがって拝観する
ことが求められている。
尚，拝観時の写真撮影は一切禁止されている。

覚園寺の境内図

　・愛染堂(あいぜんどう)；明治初年に廃寺となった大楽寺に所属していた堂。
　　　　　　本尊の木造愛染明王(あいぜんみょうおう)坐像のほか，鉄造不動明王坐像，木造阿閦如来(あしゅくにょらい)
　　　　　　坐像(各鎌倉時代）などを安置する。

　　　　　　　　　(注)愛染; 愛欲に染まること。煩悩。
　　　　　　　　　(注)愛染明王; もともとは煩悩(愛欲や欲望、執着)を悟りに変えて、菩提
　　　　　　　　　　　　心(悟りの境地)にまで導いてくれる力を持つ仏様です。

　・本堂(薬師堂)；寄棟造、茅葺き。覚園寺は禅宗寺院ではないが,本堂の
　　　　　　　　　　　　　建築様式は当時流行した禅宗様である。ただし,内部は一般的な
　　　　　　　　　　　　　禅宗仏殿のように石敷きとはせず土間である。本尊薬師三尊像の
　　　　　　　　　　　　　ほか、十二神将像、阿弥陀如来坐像（鎌倉市二階堂にあった廃寺
　　　　　　　　　　　　　理智光寺の旧本尊）、伽藍神像などを安置する。

　・地蔵堂；愛染堂背後に位置する小堂。本尊は黒地蔵の通称がある木造地蔵
　　　　　　　　菩薩立像（鎌倉時代,重要文化財）である。

　・旧内海家住宅；鎌倉市手広から移築した江戸時代の名主(なぬし)の住宅で,墨書(ぼくしょ)から
　　　　　　　　　　　　　宝永3 年(1706 年）の建築と判明する。

　　　参考文献；①Wikipedia；「覚園寺」から抜粋
　　　　　　　　　　②覚園寺の境内図；「鎌倉の古建築めぐり(覚園寺)」

　　　

Diary / No.186－2009.09.23 / 「鎌倉・古寺巡礼(3)」

　　　　　　　　　　　　