徒然横浜生活 Since 2003

　　　　　1)拝観日； 2009.09.10(木)
　　　　　2)所在地；神奈川県鎌倉市扇が谷4－18－8
　　　　　　　　　　　　　　　　(JR鎌倉駅より徒歩25分)
　　　　　3)天　候；快晴，気温，28℃

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　扇谷山(せんこくさん)　海蔵寺(かいぞうじ)について

・山号；　扇谷山(せんこくさん)
・正式名；　扇谷山　海蔵禅寺
・宗派；　臨済宗建長寺派
・本尊；
・創建年；　1，394年(応永元年)(伝)
・開基；　上杉氏定
・開山；　心昭空外
・札所等；
　　・鎌倉13霊場第7仏札所
　　・鎌倉33ケ所観音霊場第26番札所
　　・鎌倉24ケ所地蔵霊場第15番札所
　　・相模国21ケ所弘法大師霊場第5番札所
　　・東国花の寺百ケ寺第96番札所

・文化財他；
　　　　・釈迦如来像
　　　　・十一面観音像
　　　　・開山心昭空外坐像
　　　　・底脱の井
　　　　・十六の井

歴　史

　鎌倉の扇ケ谷の北、風光明媚な渓合(たにあい)にたたすむ臨済宗
建長寺派の古刹。

　もと真言宗の寺跡であるこの渓(たに)に，建長5年(1,253年)
宗尊親王の命によって従五位前能州大守藤原仲能が
本願主となり，七堂伽藍が再建された。

　しかし，元弘3年(1,333年)鎌倉幕府滅亡の折に烏有(うゆう)に
帰した後，応永元年(1,394年)4月，鎌倉御所足利氏満
の命により上杉氏定が再建したのが，海蔵禅寺である。

　氏定は源翁禅師（心昭空外）を開山に招いて菩提寺と
した。

天正5年(1,577年)建長寺に属して今日に至っている。

　寛政3年(1,791年)の境内図によると，主な建物の配置は
現在の姿とほとんど変わらず，塔頭七ケ院の名と旧跡を図示している。

境　内

　三門(平成15 年，2,003 年再建)，本堂(龍護殿)(大正14 年，1,925 年再建)，仏殿(薬師堂)
(安永5年，1,776 年浄智寺から移築)，書院(昭和5 年，建立)，庫裏(天明5 年，1,785 年上棟)，
鐘堂(昭和38 年，建立)，庭園からなる。
境内の外に岩船地蔵堂があり，源頼朝の息女大姫の守本尊である岩船地蔵尊を安置。

遺　跡

　・底脱(そこぬけ)の井；門前の右手の小道のそばにあります。

　・十六井戸；境内の南の隅の岩窟中にある鎌倉時代の井戸。窟の中央に石造りの観音菩薩像を
まつり，その下方に弘法大師像を安置する。
　　井戸の名は窟底に径70 cm，深さ40～50 cmくらいの井16 穴がおのおの清冽な水をたたえ
ているのにちなむ。
いずれも鎌倉十井にあげられている。

　　　参考文献; ①扇谷山　海蔵寺略縁起(海蔵禅寺発行パンフ)より抜粋
　　　　　　　　　　②海蔵寺HP; 「海蔵寺 - Wikipedia」

　　　

　Diary / No.182－2009.09.11 / 「鎌倉・古寺巡礼(2)」

　宝戒寺を出て鶴岡八幡宮の入口を通り抜けて小町通り～ＪR横須賀線の線路を横切り，線路沿いに北鎌倉方面へ

向かいます。

底脱(そこぬけ)の井

底脱の井の案内板

　歩き続けると左手に前回（4月）訪問した寿福寺が見えてきます。

ここを通り過ぎてすぐのところに英勝寺があります。

鎌倉唯一の尼寺だそうですが，工事中だったので拝観はパスしました。

　再び横須賀線に沿って北鎌倉方面へ歩き続けます。化粧坂( けわいざか )入口を左に

見ながら，扇ケ谷( おうぎがやつ )方面へ進むと住宅街の突き当りに萩に覆われた海蔵寺

の山門と石段が見えてきました。

　海蔵寺は，「水の寺」と呼ばれているそうです。

山門の右脇に鎌倉十井にあげられている「底脱( そこぬけ )の井」があります。

名前の由来は以下のようであります。

室町時代、上杉氏の一人の女性が尼として修行していたときのこと、この井で桶に水を汲んだところ、底が抜けて

しまったそうです。

ところが、このことで心の底が抜けて，心のわだかまりか解け、悟りが開けたとのことです。

　海蔵寺の由緒についてのカイド板がありました。　以下の通りです。