1)拝観日； 2010.04.04(日)
2)所在地; 神奈川県横浜市南区弘明寺町267
①京浜急行弘明寺駅 徒歩3分
②横浜市営地下鉄弘明寺駅下車 徒歩5分
3)天 候; 花曇り，気温、10℃
|
瑞應山・弘明寺について
・山号； 瑞應山
・正式名；瑞應山 蓮華院
弘明寺
・宗派； 高野山真言宗
・本尊； 十一面観世音菩薩
・創建年；(伝)737年(天平9年)
・開基； (伝)行基
・文化財；
・木像十一面観音立像
（重要文化財）
・札所等；
・坂東三十三箇所観音霊場
14番札所
|
寺伝によると、721年(養老5年)にインドの僧・善無畏が
当地に結界を創る。
その後天平時代に聖武天皇の勅命によって行基上人
が天下泰平を祈願するために全国行脚の途中，737年
(天平9年)にここ弘明寺の地に一宇を建立し観音様を
安置したと伝えられ，これが弘明寺の開創と云われる。
(注1)結界；清浄な領域と普通(もしくは不浄)の領域とを区切ること。
仏教用語で，修行の障害となるものが入ることを許されない場所
や土地のこと。
(注2)一宇；一棟の家・建物。 「宇」は軒・屋根の意。
さらに，弘仁年間(9世紀初期)には弘法大師・空海が伽藍を創建し，双身歓喜天(弘明寺聖天)
を彫刻し安置したという。
(注3)双身歓喜天(聖天)；仏教の守護神である天部(神々)の一つ。
男天，女天が抱擁しあう双身の仏像であるため，一般に秘仏として公開されないのが普通である。
『坂東霊場記』には、長暦年問（1037～40年）に武相の地に疫病が流行した際、光慧上人が
秘法を修し、宝瓶から霊水を注いで民衆を救ったとある。
この霊験を詠んだのが弘明寺の御詠歌とのことである。
鎌倉時代には源将軍家累代の祈願所であり，又戦国時代には北条早雲から寺領を，江戸時代
には歴代将軍から朱印地を賜り，三十三箇所観音霊場の第14番札所として信仰を集めた，との
ことである。
・仁王門；(伝)江戸時代の創建。
・本堂；1,044年(寛徳元年)に，光慧上人が建立。
・四脚門；楓関門と呼ばれ，1,411年(応永18年)の建立。
・梵鐘；1,798年(寛政10年)の作。横浜市指定の有形文化財。
参考； ①Wikipedia；「弘明寺」 ；http://ja.wikipedia.org/
②ホ－ムペ－ジ「弘明寺」；http://www.gumyojikannon.or.jp
画像をクリックして大画面でご覧下さい。
|
関東平野の桜は今が満開とのことなので，横浜は大岡川へ桜を愛でに出かけました。
徒歩でここへ行くには，必ず弘明寺の門前を通ります。
たまたま，日曜日であり又桜祭りの真っ最中のためか大岡川に通じる
門前の弘明寺商店街のア－ケ－ド通りは，行き交う花見客で混雑していました。
久し振りなこともあり，参拝客につられて弘明寺を散策することにしました。
こんなに参拝客が多い弘明寺は，初めてでした。
山門である仁王門をくぐると，すぐに急勾配の石段があります。
 |
 |
| 弘明寺の仁王様です |
石段の下の右手には六地蔵，階段の途中の左手には身代わり地蔵があります。
 |
 |
| 六地蔵さん |
身代地蔵菩薩 |
石段を上りきると正面に宝形型の大きな屋根の本堂(観音堂)があります。
本堂前は参拝客で一杯でした。
 |
| 観音堂(本堂)です |
本堂前に，カラフルな花で飾られた屋根の手水舎がありましたので，参詣する前に先ずは手を清め
口をゆすぎました。
 |
 |
| カラフルな手水舎ですネ。 |
観音様にお参りして今年一年の一族の健康を祈願しました。
ご本尊の十一面観世音菩薩立像は，どこに祀られているのかしら。
お目にかかれませんでした。
本堂の右手には，美しい形の鐘楼があります。
江戸の藤原政平という鋳物師の作。川崎大師の梵鐘も同人の作との由。
きっと，大晦日には除夜の鐘を響かせるのでしょう。
花まつりのためでしょうか，お寺から甘茶の振舞いがありました。
お賽銭を入れて，甘茶で小休止しました。
石段脇には，善無畏三蔵法師が阿羅尼を書写し，結界を立てた霊石と伝えられる「七つ石」があり
ました。
 |
| 結界を立てた霊石と伝えられる「七つ石」 |
ここの境内の桜も満開でした。
画像をクリックすると大画面でご覧になれます
 TOPペ－ジへ戻る
|
|
